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これもまた、始業時、学生の皆さんに、
よく書いていることではありますが、
まだ若い皆さんは、これから先の
未来・将来を切り開いていく存在であり、
無限の可能性を秘めた人であり、
それは世界や社会を変革するほどの
力を持っていると言えますが、
残念ながら、その『時間』と『機会』は
有限であり、限られているものとなります。
情報化や子供の人権保護などによって、
効率良く、そして、手厚いサポートを
受けれるようにはなっておりますが、
この『時間』と『機会』に関しては、
むしろ、より厳しく問われることに
なってきており、その結果、その
『時間』と『機会』によって、
より格差的に、差別化が
進んできていると思います。
中世の封建時代を彷彿されるかのごとく、
一部の上位者が、スーパーエリートのように
なってきている反面、下位の方は、無価値な
奴隷のように扱われる、すでにそうなりつつ
あると言えると思います。
そして、学校教育に限らず、社会全体としても、
一人の天才を作るために、何人の犠牲者が出ようとも
構わないかのようになっていると思われます。
個人的には、出来る方、やる方、頑張る方が
優遇される、より成長できる、正しく評価される、
という面において、素晴らしい環境・状況に
なってきているとは思います。
しかし、その反面、失敗した方、落ちこぼれた方、
落伍者に対しての対応が、冷遇される、切り捨てられる、
そして、ある意味『正しく』評価されてしまう
ということが恐ろしいほどの結末を迎えるのでは
ないかと危惧しております。
昨今のニュースや私立校・中高一貫校での
進級・進学の問題を見ていると、社会の問題、
風潮や流れなどが、まさにこの学生時代から
始まっているのではないかと思う時があります。
昨今の、私立校・中高一貫校で、
落ちこぼれた方の学力、知識は、
“たかだか”学校の勉強“ごとき”が
出来ない程度のものでなく、社会生活を
していく上で、致命的とも思えるほどの、
基礎学力、知識の抜けを感じさせられる
ものがあります。
これからはスマホやネット、ＡＩが
教えてくれるから、調べることが出来るから、
『無駄』『無意味』と思っているのか、
わかりませんが、実社会でも使う、
百分率、割合や単位、単純な四則計算、
一般常識などが、著しく抜け落ちた
状態・状況で、『学生』『子供』で
無くなった時、どう生きていくのかと
考えさせられることがあります。
それが、十数年後の話であれば、
じっくりゆっくり、暖かい目で、
見守っていくことも出来ると思いますが、
数年後、それも３～５年後と、
『具体的な締め切り』『残っている年月』が
決まってくると、過ぎ去っていく日々が、
末恐ろしさを感じさせるものとなります。
これからの世の中、社会がどうなるかは
わかりませんが、学校教育、高校・大学への
進学の選択に関しては、ある程度の予想が
つきますので、事前に出来る限りの対応が
出来るかと思います。
ただ、その期間・時間と機会には、
締め切りがあり、一定の審査・評価が
つきまとい、高校・大学の付属校の
内部進学となると、さらにそこに
条件・規定があるということを
早くに気付かないと、失敗から、
落ちこぼれから、立ち直せない、
取り戻せないとなります。
一発逆転となりうる、『大学受験』を
するつもりで、例え一年・二年、
浪人しようとも、立ち直す、
取り戻すというのであれば、
高校時代までの期間・時間と機会、
何より審査・評価は、関係してきませんが、
内部進学するつもりで、そこまでの
期間・時間と機会を無駄にしてしまうと、
可能性はかなり厳しいものとなりますので、
気を付けて下さい。
普通の一般の学校でも、『受験生』でも、
期間・時間と機会はどんどん限られて
いくことになりますが、受験無く
高校・大学に内部進学出来る
私立校・中高一貫校生は、
その『縛り』が、かなり厳しい
ということを意識して、自覚して
おくことをオススメします。
大変失礼ながら、これは親御さん“も”、
いえ、“こそ”、よく考えておかないと、
進級・進学出来ないとなった時、
泣き崩れ、絶望感・喪失感に悩まされる
ことになります。
また、内部進学出来なかった、
その経歴が、お子さんも、
親御さんも、多かれ少なかれ、
苦しめられることにもなると思います。
そのリスクまでも、よく考えて、
危機感をもって、『有限の』
期間・時間と機会を大事に
過ごしていくことをオススメします。
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