自宅学習期間の自己責任


私立校・中高一貫校各校で、

最近は、自宅学習日にも関わらず、

部活動を敢行することが横行しておりますが、

この時期にその余裕があるのは、

二学期までに貯金を作った、あるいは

進級・進学を決めた方だけです。



進級・進学を決めたというのは、

『良い意味でも』『悪い意味でも』

ではありますが。



その方々につきあって、

自分もその権利があると、

権利だけを主張して、

学年末テストで高得点を

取らないとならない『義務』を怠ると、

進級・進学できないのが

当然の自己責任となります。



今はそういった意味で、

進級・進学に関して、

人格・人生の合否に

近いものを感じます。



できない方が徹底的に

できない道に突き進んでいる、

そして、周りの環境も後押しして

しまっているように見えます。



自由と自主性を重んじ、忠告や助言は

パワハラになるのでできない、

可能性を、将来・未来を、個性を

否定しないで、黙って何も言わないで

見守って、最後の最後、

全て『自己責任』で決定する。



今の教育現場では、

これが『スタンダード』であり、

親御さんもまた、これを望んでいる

ということにされているように

思われます。



その結果、学力の格差だけでなく、

その後の人生にも格差が

影響してきているように思えます。



私立校・中高一貫校では

進級・進学の要綱がはっきりしている分、

それが顕著に現れてきてしまっている

傾向があります。



しかし、これには、

目覚しい『光』の部分があるので、

一概に悪いとは言いがたいため、

この状況・環境が続いていくことに

なると思います。



うるさい、重い話になってしまいましたが、

こういったねじれた状況・環境に、自分が、

お子さんが置かれていることに早め早めに

気付かないと、そのねじれに巻き込まれて

しまうことになります。



もうすでに、『ソレ』に

がんじがらめになっているとなると、

全てをもう一度白紙に戻して、

一からよく考える必要になります。



受験期間に学校側が用意した自宅学習日を、

どうするのか、再度よく考えておくことを

オススメします。



厳しいことではありますが、

その『考える』ことですらも、

考えてなかった、知らなかった、

わからなかったということに対しても、

自己責任として含まれてしまいますので、

気をつけて下さい。