ゆっくり語る


最近の子供に限らず、大人もそうなのですが、

早口でしゃべる人が多くなったと思います。



先生や親御さんでも、相手の理解の

スピードを考えずに、一人でしゃべり

進めてしまう傾向があります。



これで理解しろというのは無理な話です。



子供の頃は理解のスピードも遅く、

また、耳の聞き取りも成長段階に

ありますので、何でも早口に

言ってしまうと、頭の中では

理解できず、パニックを

起こしています。



勉強に限らず、子供に何かを教える、

伝えようとする時は、なるべくゆっくり

語るようにするといいでしょう。



これは、20歳ぐらいまで

続けるべきだと私は思います。



どうしても大事なことで、

何度言っても聞かないことは、

ゆっくりと強弱をつけて、

話すと意外に聞き入れてくれると

思います。



大変失礼ながら、

学校の先生で多いのが、

「話す内容が多い上に、

 口調が早く、話がつまらない」

の3点セットで生徒が授業を

聞かないのだと思います。



先生方も努力されていると思いますので、

一方的に先生を責めるつもりはありません。



そんな状況でも先生の話をきちんと聞くこと、

これは社会に出ても、人生においても

大切なことです。



その訓練でもあり、

練習でもありますので、

生徒は学校の先生の言っている

ことがわからないと

一方的に突き放すのではなく、

歩み寄ることが大事です。



話が脱線してしまいましたので戻します。



ゆっくりと語ること、これは

考えながらしゃべることに

つながります。



次の言葉はどんな言葉を選ぶか、

相手の顔色はどうなっているか、

こう言ったら、相手は

こう思うんじゃないかなど、

ゆっくり話すことで考えながら

話すことができます。



ゆっくりしゃべることは子供の頃から

実践してもいいことだと思います。



学生の皆さんはぜひ試してください。



余談ですが、数学者の方と話すと

ある傾向があるという話があります。



それは話に無駄がなく、一定のスピードで、

実に理にかなった話をするということです。



彼らは“無駄”と“嘘(確実ではない、

証明できない事をいうこと)”を嫌うため、

自然とゆっくりとした口調で、考えながら

話をするようになるそうです。



考えながら話す(ゆっくり語る)ように

訓練すれば、数学も得意になる!

・・・かもしれませんよ。