ルールや約束事を破る子供達


自分の子供のような、

孫のような年代の生徒を教えていると、

この年になっても、恥ずかしながら、

はっと気づかされることがあります。



子供達がルールや約束事を平気で破り、

口癖のように言う「忙しかったから」

「気分がのらないから」「面倒くさいから」

などという言葉に、ある種の違和感を覚えて、

少し考えてみました。



彼らがなぜその言葉を使うのか?

一体どこでその言葉を覚えたのか?

そして、その言葉をなぜルールや

約束事を破った時に使うのか?



よくよく考えてみれば、

この言葉を使うのは普通、大人です。



大人になると確かに

忙しい時があります。



ですから自然と出てしまう

言葉でもあります。



しかしながら同じ時間軸で

生きている子供でも

忙しさは同じです。



同じように、この言葉を使う

権利があるとも言えます。



では、なぜ、この言葉を

ルールや約束事を破った時に

言い訳として、まだ幼い子供達が

頻繁に使うんでしょうか?



それは、最初にルールや約束事を

交わした相手が大人で、そのルールや

約束事を最初に破っているのが

大人だからだと思います。



そして、大人がその時の言い訳に

使った言葉が、「忙しかったから」

「気分がのらないから」のような

言葉だったのだろうと思います。



子供は、いろいろなことを覚えます。



当然、ルールや約束事を守らなくても、

「忙しかったから」「気分がのらないから」

などという言葉で、それがまかり通ってしまうこと、

まかり通るものだということも覚えてしまう

のだと思います。



それが続けば、自然と子供は

同じ状況になった時、

同じことを言うように

なるのではないでしょうか。



もしかしたら、もう多くの方が

なってしまっているのではないでしょうか。



このことは我々大人達も気を付けなければ

ならない問題のように思えてきます。



願わくば、これからの未来を生きる子供達は、

私を含めた大人達を反面教師として、

ルールや約束事を守り、言い訳せずに、

大きく羽ばたいていけるように、

なることを祈ります。