一回一回のテスト後には


学校の定期テストとはいえ、

一回一回のテストの後には

大体15分から20分ほどの

休憩があると思います。



たかだか15~20分程度、

そんなギリギリまで

ガツガツ勉強して、必死になって、

格好悪いと思うかもしれませんが、

その15~20分程度のことで、

1・2点が変わり、隣の友人は、

自分よりできない(頭が悪い)と

思っていた友人は、進級・進学できて、

『自分は』進級・進学できなかった。



こんなことは、私立校・中高一貫校の場合、

“普通”に起きます。



特に、後者、つまり、

自分よりできない(頭が悪い)と

思っていた友人は、進級・進学できて、

『自分は』進級・進学できなかった、

ということは、多々あります。



昨今は、“こう”思う、つまり、

自分よりできない(頭が悪い)と

思っていた友人がいるから、

“自分は大丈夫”、『進級・進学』できると

勘違いする方が、増えてきたように思えます。



普段の言動や、授業中の態度を見る限り、

どう見ても、『自分より下』、

特に会話の中に見られる冗談や

やり取りで、こいつは『地頭』が悪いな、

なんて思って、下に見ているなんてこと、

ありませんか。



もし、『あなた』が勝手にそう思って、

『その方』を下に見ていた場合、

『その方』が進級・進学できて、

『あなた』が進級・進学できない

ということになることが多いです。



何を基準に、何を持って、

『安心』したいのかは知りませんが、

私立校・中高一貫校の進級・進学は、

各学期の定期テストの点数、そして

平常点、これをもとに出された『成績』で、

決まることになります。



むしろ、普段の友達付き合いは、

バカを言って、バカにされておき、

バカを装っておき、テストの点数、

平常点をしっかり稼いで、

成績を取って、しれっと

進級・進学を決める方が、

私立校・中高一貫校では、

『賢い』方です。



逆に、そういう方を見下して、

自分は地頭が良く、学校のテスト、

勉強では計り知れない力・知識を

持っていて、社会に出れば

活躍できるなんて思い描く、

思い込んでいる方ほど、

進級・進学できないドツボにはまり、

私立校・中高一貫校では、

『典型的な』進級・進学できない

残念な方となります。



そういう方が、進級・進学できなかった時は

更なる悲劇となるでしょう。



まがいなりにもプライドを

持っていたのですから、

そのプライドが打ち崩されて、

ボロボロになって、時間が無い中、

追い込まれていくのですから、

つらいなんてものではないと思います。



加えて、私立校・中高一貫校では、

二学期期末テスト以降、

周りの皆は『進級・進学』が

決定している環境の中で、

過ごさなければならないので、

精神的にもどんどん追い込まれていきます。



こんなこと“ありえない”と思える

“壮大”でうるさい話になってしまいましたが、

一回一回のテストの後の15~20分程度の

休憩にも、こういった機会・可能性が

含まれていると思えれば、

格好なんか気にならないでしょう。



全てが終わった時に、

自分がどちら側の人間に

なっていたいかをよく考えて下さい。



15~20分程度のことで、

1・2点が上がった、下がったことで、

その後の進路、人生が変わるとなれば、

少しは本気になれませんか。



それでも本気になれない、

友達の前で格好をつけたい、

余裕を見せていたいというのであれば、

止めはしませんが、『それで』、

“たかだか”『そんなことで』、

自分の進路、人生を棒に振った

ということが、後々の人生に、

影響しないことを祈ります。



学校の定期テストは、どうしても、

周りに気の許した友達がいる環境、

普段授業を受けている教室、先生がいて、

アットホームな雰囲気に流されてしまい、

どうせ、また『次』があるでしょうと、

なりがちです。



実際には、テストとテストの間の

15~20分程度の休憩ではありますが、

皆さん、『取らなければならない最低点』

というのが、各個人個人に『設定されており』、

その最低点の1・2点を決める瞬間・機会でも

あるということを、忘れないで下さい。



私立校・中高一貫校生は、

そのことを肝に銘じて、

おくことをオススメします。