中学生は主要9~11教科の対応を考える


昨今は、中学生でも

主要5教科が、複雑に分けられて、

実質主要9~11教科として、

定期テストが行われている学校も

多いかと思います。



成績上は5教科扱いに

なっているかもしれませんが、

受けるテストがその倍近くに

なっているとなると、

『5』の評価を得ることは

もちろんのこと、『4』や『3』の

評価を得ることも難しくなっています。



と同時に、逆に言えば、ちょっと油断して、

点数、平常点を落としてしまうと、

『1』や『2』といった評価と、

なりやすい状況になっているとも言えます。



今の親御さん世代でも、

そこまで所要教科が振り分けられて、

授業、テストが行われていた方は

少ないと思います。



ですので、その負担、その難しさ、

その厳しさに気付きにくく、

何が問題なのかが

わかりづらくなっていて、

とりあえず、頑張れ、

点数、成績を何とかしろと

なっているかと思われます。



主要科目が複雑に分かれている理由は

様々あるかと思いますが、昨今の

『得意・長所を伸ばそう』という

風潮が強くなったためのように思われます。



数学でいえば、代数、図形が、

それぞれで得意とまで言わなくとも、

どちらかで点数が取れれば、

苦手とする片方が悪くても、

総合的に見れば、

『数学』の成績が取れる

ことになるように、

『一見』思えます。



得意なほうを伸ばして、

苦手をカバーできるだけの

点数を取ることができれば、

このやり方は、昨今の

『得意・長所を伸ばそう』

という考えにうまく当てはまり、

極端に言えば、どちらかで

百点満点を取れれば、もう一方は、

0点でも、合計して、平均を取れば、

50点扱いに出来ることになります。



しかし、これは、

『得意・長所』があり、

さらに、それを『伸ばせる』

『伸ばそうとする』ことが

前提になっていますので、

ちょっと『得意』『好き』で、

テストでは、勉強すれば

高得点を取れるものの、

少しサボれば、勉強することが

できなければ、片方のテストで

合格点ギリギリで、片方では赤点で、

合計して平均すると、合格点に届かず、

成績は良くて『2』、平常点次第で

『1』の評価となりやすくなります。



さらに、厄介なのが、

そういう評価を受けて尚、

『今まで通り』の生活を続け、

ちょっと頑張ればを続けていき、

その累積が溜まった時に、

ちょっと『得意』『好き』でも

点数が取れなくなっていくと、

もう、その教科の成績は

絶望的になり、そこから

抜け出せないように

なってしまいます。



そうなると、その教科は、共倒れで

基礎学力、知識を落としていくことになり、

中学時代に築かなければならない、

土台の学力、知識が全く身につかない

ということになりかねません。



基礎学力、知識を身につけるべき中学時代に、

『得意・長所を伸ばそう』として、あまりに

偏った学力、知識を身につける、さらには、

どちらも共倒れとなるような状況、状態に

なることだけは避けるためにも、

全ての主要教科において、万遍なく、

点数を、『合格点』取れるように

しておくことをオススメします。