自分勝手な正当化する悪癖をなおしておく


一年間の勉強を終え、春休みになると、

おそらくどんなに怠惰な生活をしていても、

親御さんはそうそううるさく言ってこないでしょう。



進級・進学が決定しているから

というのもありますが、春休みですし、

宿題もそれほど出ていないのであれば、

あるいは終わっているのであれば、

特にうるさく言うことはないでしょう。



そうなると、朝起きるのがどんどん遅くなり、

夜更かしもどんどん伸びていくことに

なってくると思います。



皆さんからすると、

「何も言われない」=自由で楽で、勝手にできると

思いがちだと思います。



しかし、そこには、自己責任という

重いプレッシャーがかかっていることに

気付いて下さい。



学校生活で、一番わかりやすいのは、

学校の先生の対応がこれに当たります。



特に、私立校・中高一貫校では、

勉強や宿題などは、「やってくる」のが

当たり前と考えている先生が多く、

やってこなければ自己責任

=平常点はつかない、そして、

それでテストで点数が取れなくて、

成績が取れなくて、最終的に進級・進学できない、

それは、それらは、全部、「自分のせい」だよね、

と切って捨てる態度・姿勢を取ります。



学校・先生は、一度指示したら、その後、

個人的に何度もうるさく言ってくる

ことはありません。



私立校・中高一貫校なら、特に、

「自立」「自己責任」を重んじる

傾向がありますので、個人的に

相談されでもしない限り、

どんなに悪い点数・成績を取ろうが、

アドバイスはもちろんのこと、

忠告もそれほど言わないでしょう。



そうして、面談時に、計算上の“理想”

(=進学出来る可能性が1%でも)が

ある限り、“軽く”そして“事務的に”、

このままでは・・・、次頑張れば・・・と

言うだけです。



今後は、こういったことが増えていきます。



権利問題やハラスメントなどを主張されると

「面倒」なので、相手の事情を考慮して、

踏み込んで、強く言うことは

無くなるでしょう。



そうなると、ある意味、結果至上主義の

厳しい世界となっていくと思いますが、

うるさく言われるのはウザいと思う

皆さんにとっては、そちらのほうが

居心地が良いのかもしれません。



しかし、そうなると、結果を出せなければ、

いくら情に訴えても、無駄となりますので、

“結果を出す”まで、決して認めて

もらえなくなります。



ひどい言い方になりますが、

結果が出せなければ、それこそ、

人間扱いをしてもらえなくなる

くらいのことになってしまうのではと

懸念しております。



社会人になられた方、そして、

就職活動が始まった大学生は、

今まさにそのことを実感し

始めていると思います。



これが言われてこなかった、あるいは

言われても聞き入れなかった代償とも

言えます。



中には、言われたとおりに

やった(つもり)のに、うまくいかなった、

できなかった、やれなかった、

それは相手のせいだ、自分のせいじゃない

という方もいると思います。



しかし、“それ”もまた、結果として

出てしまったのは、自己責任、自分のせいと、

言われることになります。



昨今は非常に、“難しい”時代に

なってきているように思えます。



何も言われなければ、何もしない。



言われたら、言われたで、

自分なり、自分的にで

「やった」「できた」で

済ませて終わり、何が悪い、

何が問題だと主張する。



極端な考え方に陥って、人の評価など

気にせずに、あまりにも自分自身のことを

他人事のように見ているように思えます。



この春休み中、「休み」ですから、

自由にして何が悪い、何が問題だ、

と思っての言動・態度・姿勢を

取るのも構いませんが、そのことが

自分の人生、自分にとって、

どのような影響となるのか、

どのような結果を招くのかを、

考えて、知った上でのことなのか、

確認してみて下さい。



去年の春休み“も”、そうやってどうなったか、

同じような長期休暇、夏休み・冬休みでも

そうやって、休み明けどうなったか。



先週書いた「進級・進学できない方の特徴」に

付け加えさせて頂くことではありますが、

最近は、同じ過ちを繰返しても、

「人間なんだからミスはある、何が悪い」

という態度を取る方が、増えてきています。



『間違えることは悪いことではない』



有名人の格言なのか、漫画やドラマの登場人物の

セリフなのか、わかりませんが、言葉をあまり

自分勝手に、都合の良いように捉えないで下さい。



時と場所と物事によって、間違えることは

悪いこととして扱われることがあります。



学校で言えば、テストの問題ですが、

間違えれば×がついて、点数をもらえません。



社会に出れば、過ちを犯した人が

そういった態度・姿勢を示せば、

批難轟々、いまならネット上で

私刑のような扱いを受ける。



それでもなお、自分は悪くない、なぜなら、

『間違えることは悪いことではない』から、

でしょうか。



だとすれば、はっきり言いましょう。



学校のおいて、勉強において、

間違えることは悪いことです、

なぜならテストで×がつき、

点数がとれません、そうして

成績が取れず、進級・進学が

できなくなります、進級・進学が

できなかった時、親御さんが悲しみます、

その後の人生に悪い影響が出ます、

その「間違えた」ことが発端で、

あなたは「悪」だというような

扱いを受けます。



極端な言い草ではありますが、そう思って、

『間違えることは悪いことではない』病から、

脱出して下さい。



そうならないように、頑張って頑張って、

それでも間違えてしまった、

それでもうまく行かなかった、

そんな時に、あなたに救いの手を

差し伸べる人がいて、その人が

『間違えることは悪いことではない』

と言うのが、この言葉の正しい使い道です。



間違っても、自分のどんな行いをも

『正当化するための言葉』では

ありませんので、気をつけて下さい。



話が脱線しましたが、そんな同じ間違えを、

この春休みに繰返すのかどうか、

そして何も言われないから、

何もしないでいいのか、よく考えて、

“自ら”行動し始めて下さい。



親御さんに言われたから、

やるのも構いませんが、その結果、

自分なり、自分的にで「やった」「できた」で

済ませて終わり、何が悪い、何が問題だと

主張するなんてことにもならないように

して下さい。



また、最近は自分を他人事のように

考えるのと同時に、この言われたからやる感を

前面に押し出す態度・姿勢を取る方がおります。



その癖は直しておかないと、学校生活以降、

社会に出て、どんな場所で働くことになっても、

マイナスとなりますので気をつけて下さい。



というよりも、その態度・姿勢が“隠せ”ない方は、

採用すらしてもらえないと思います。



学生時代から、そんな悪癖を身につけないように

しておくことをオススメします。