頑張ればの話


この一年間で、この言葉を無意識に言った、

思ったと思いますが、日本人特有の

大好きな精神論なのでしょう。



「(次)頑張れば、なんとかなる」



そうして、これもまた、

セットになってしまうのですが、

「今までの自分のことは棚にあげ、

 あるいは無かったことにして」、

上記の言葉で、どうにかしようとする。



個人的な意見ではありますが、私も含めて、

過去の分析、未来への目標設定、

そして現状で行うことの決定が、

苦手な方が、上記の言葉を使って、

それらを誤魔化すように思います。



このことは、勉強ができないことよりも、

悪しき習慣となって、自分を苦しめる

ことになります。



特に、大きな理想を持っていたり、

叶えたい困難な夢を描いていたり、

誰かに認められたいという気持ちを

“強く”“長く”“深く”持っている方ほど、

現実と理想の差に翻弄されることになるでしょう。



それでも、適当な気持ちも持ち合わせているから、

まぁまぁこんなものかとも思える時が、

気持ちの落しどころとなりますが。



頑張れば、なんとかなる。



この言葉がどうなったか、そうだったか。



進級・進学の進退で、

嫌でも「経験」したと思います。



そのことを、「まぁまぁこんなものか」

という適当な気持ちで流さないで下さい。



必ず、今年度一年の自分を省みて、

分析をして、何をどうすれば、良かったのか、

何をどうしたから悪かったのか、よく考えて、

では次年度、次学年では、どうするのか、

どうしたいのか、どうなりたいのか、目標を決めて、

具体的に、何をするのか、すべきなのか、

やってみて下さい。



学生時代は、この繰り返しをしていき、

これらを研究、研鑽していく方々が、

次々と、未来を切り開いていく、

つまり多くの選択肢を得ていきます。



そういったことに早く気付いた方ほど、

効率良く・効果的に、「できていく」

「やれていく」そして「できてる」「やれる」

(ように他人からは見える)に、なっていきます。



塾をやっている人間が言うと、

『勉強』のことだけを指して言っているように

聞こえるかもしれませんが、“むしろ”、

こういったことは、皆さんの夢や希望、

趣味や習い事、部活動などの、

「勉強以外」のところに大きく

関わってくることになります。



たまたま、勉強が一番わかりやすい例えに

なっているだけです。



文武両道で、部活動も勉強もという方の多くが、

そのどちらかで、こういったことの片鱗を

経験したからこそ、そのどちらにおいても、

応用ができたということを指すと思います。



それが『頑張れば、なんとかなる』の

「頑張れば」の頑張りどころ、頑張り方を

きちんと理解しているといえます。



まだ結果が出ていないかもしれませんが、

いかがだったでしょう、今年度、今学年、1年間。



「(次)頑張れば、なんとかなる」で、

なんとか“なった”でしょうか、

なんとか“した”でしょうか。



そのことを、無視して、次年度、次学年に進んでも、

同じ結果となってしまうことを忠告しておきます。



そろそろ、“悪い結果”に対しての通告が

されてきていると思います。



週の頭にも書きましたが、それが、

この学年末テストの、今年度の、今学年の、

1年間の「全ての結果」となります。



その結果を踏まえて、次年度に、次学年に、

つなげられるように、今から、過去の分析、

未来への目標設定、そして現状で行うことの

決定をして、『頑張れば、なんとかなる』の

「頑張れば」の頑張りどころ、頑張り方を

研究してみてはいかがでしょうか。



若い皆さんなら、今からやって2ヶ月、3ヵ月後の

一学期中間テストに十分間に合うことでしょう。



ぜひ、試してみて下さい。