科学・数字が示しているものをよく考える


コロナ過で、多くの科学や数字が示され、

何を基準に、何を根拠に、何が正しいのかと

考えさせられた方は多いかと思います。



日頃、テストの点数や成績、偏差値などに

振り回されている学生の皆さんにとっても、

馬鹿馬鹿しく思えたことは多々あることでしょう。



ここで、科学や数字が指し示している

こと・ものについて、よく考えてみて下さい。



多くの方が妄信的に科学や数字を

『絶対的』なものとして、それこそ、

今後を“確実に”予言・予想できるものとして、

考えられてきていると思います。



科学や数字は示しているのは

記録されたデータであって、

絶対的だとか、安全・安心だとかを

示しているわけではありません。



ただ、確率的に、比較的可能性が高いものを、

数字・数値化し、根拠となる論理、理論を

指し示してはいます。



そのことで、『勘違い』を生んでいるかもしれませんが、

科学者、研究者の方が、言葉を濁すように話すのは、

科学や数字において、『絶対』は使えないからです。



あくまでも、可能性が高い、そして、論理的に

説明がつくことを話している、いえ、

“そう”話さざるおえないです。



にも関わらず、多くの方が、絶対性や100%の

保証・証明を求められるために、考え方や認識に

ズレを生むことになります。



科学や数字は汎用、万能ではありますが、

『全能』ではありません。



突き詰めていけば、限りなく奇跡に近いようなことを

出来たり、当てられたりすることもありますが、

その逆に、一度、『例外』が出てくると、

その原因や要因に振り回されることもあります。



だからこそ、妄信的に信じ込まないで、

示された科学的、数字的データを“確率的に”

考慮して、それでも尚、絶対性を持たないと、

考えなければなりません。



専門家との会見や質疑応答を見ていると、

勉強しない子供たちが、学校の勉強なんて、

社会に出て役に立たない、なのに何でやるんだ

やらせるんだ、といっているのと

同じレベルの議論がされていることが

多いです。



これからの未来・将来を担う若い皆さんは、

より科学や数字を扱う、またそれによって、

恩恵を受けることもあれば、損害を受ける

こともあるかと思います。



そうした時に、根底の考え方や捉え方が、

上記したように、妄信的に科学や数字を

『絶対的』なものとして、信じ切っている、

あるいはその逆に、全く信じないと、

科学や数字に振り回される人生となって

しまうことでしょう。



科学や数字に関しては、

妄信的に信じるな、そして、

絶対的に考えるなとしなければ、

そうなっていくことが避けられなくなります。



それらは、確率的に信じて、

普遍的に考えることが出来るように、

学生時代の内に学んでおくことを

オススメします。