二学期中間テストはテスト前、テスト中、テスト後の方が入り乱れる

二学期中間テストの日程は、各校で異なり、

この二学期中間テストは大きいと

一ヶ月近くも、離れていることがあります。



ついこの間までは携帯電話が

普及していたため、電話やメールなどで、

他校の友達と連絡を取り合ったり、

空いた時間に直接会う約束などして、

自分たちの境遇を慰め合う事などが

ありましたが、スマホが普及してきた

昨今は、直接会わずとも、リアルタイムで

気持ちを共感・共有できるような環境に

なってきていると思います。



そうなると、テスト前、テスト後の方と

テスト中との方とでの交流も複雑に

なってきているのではと懸念しております。



家の近くの他校の友達はもちろんのこと、

家が遠くても、スマホで一時間二時間、

多ければ数時間と交流するのはもちろんのこと、

最近はゲームもそれぞれの自宅から、

一緒に遊べるようになっているようで、

そうなると、“直接”会って、時間を共有しなくても、

交流ができるようになってきたため、気晴らしに

友達と遊ぶなんてことも、時間も場所も問わず

できるようになっていると思います。



こうなると、友達の交流も時間の奪い合いと

なってしまうかと思います。



もう後は自分自身の心の問題で、

どこまで自制できるかが、

鍵となってきます。



一昔前なら、テスト前・テスト中に

外に遊びに行くのは、親御さんの目もあって、

はばかれたものですが、今はボタン一つで、

友達とどこでも“一緒”に会える、

遊べるのですから、部屋に閉じこもって、

“勉強”していても、友達からの誘い一つで、

勉強の手は止まってしまうことでしょう。



こういった環境を、

悪く書けば、こうなりますが、

良く書けば、同じ学校の友達と、

ギリギリまでテスト範囲を教えあって、

ノートの抜けた部分や

無くしてしまったプリントなどを、

互いに補填できる環境ともいえます。



しかしながらいかがでしょうか。



大人ですら、その考えになかなか至らず、

そういった使い方をできるかどうかの

ところですが、皆さんは

できていますでしょうか。



特にテスト後の方は、

そんなことを考えもせずに、

誰かれ構わず、暇な方を見つけては、

自分の暇つぶしに付き合って

もらっていませんか。



相手の都合などお構いなしに。



自分はテストを終えている、

自分は暇だということから

『自分』を優先して、友達を誘い、

自分の遊びや暇つぶしに

付き合わせる。



別に強制しているわけじゃないから、

そんなの自己責任じゃんと言われれば、

その通りではありますが、テストを終えた方が

それを言うのはあんまりです。



また、テスト前、テスト中の方が、

『気晴らし』でやるのもどうかと思います。



テストを終えた方や余裕がある方を、

そうやって誘えば、付き合ってあげるのが

友情と勘違いさせてしまいます。



こうして見ると、どちらの状況・状態でも、

友達を誘って、友達の時間を奪って、

あるいは自分から誘って、

自分の時間を使って、テストから、

勉強から逃げているように思えます。



昔では、そういったことができなく、

どんなに追い込まれても、結局は一人で

解決するしかありませんでした。



しかし、今はある意味巧妙に、

共有・共感できるツールがありますので、

すぐに頼って、逃げてしまうように

思われますがいかがでしょうか。



こうなると、もう後は皆さんの

心の問題になってきます。



もちろん、そういった環境にさせない

という方法を、親御さんは取ることが

できますが、そうすると反発・反抗して、

余計に勉強しなくなる。



これもよく似たことで

聞くことではありますが、

部活動などが良い例でしょう。



最近の親御さんから、

口癖にようによく聞きます。



部活動を辞めたからと言って、

うちの子は勉強するわけじゃない。


むしろ反発・反抗して、勉強しなくなる。


そのうち、家でだらだらしたり、

外に遊びに行って、不健全な行動が増える。


そうなるくらいなら、部活動をやって、

青少年らしく、運動で汗をかき、

友達と友情を深めてもらったほうが良い。



その結果、抜け落ちた知識をもったまま、

時間を過ごしてしまって、追い込まれた時には、

もう手遅れに近い状況・状態になってしまいます。



これは部活動に限ったことでなく、

学生時代の、青春時代の、『時間』を、

どう費やすのかに大きく関係してくる

ことだと思います。



今は、勉強以外の様々なことに、

『時間』を費やせるように

なってきています。



やることも、やれることも増えて、

その上、やりたいこととやるべきことも

増えてきています。



これは親御さんも含めて、

一度よく考えられたほうが

宜しいと思います。



今はやること、やるべきことが多いです。



加えて、私立校・中高一貫校ともなると、

勉強の質・量ともに高く多く、さらに、

高校2年次までに中高6年間分の勉強を終わらせ、

高校3年次は大学進学のための準備期間とするため、

授業の進みは早く、置いてかれる方は

どんどん置いていかれます。



その上、過ぎてしまった時間、

抜け落ちた知識に加えて、

不名誉、不本意な結果かもしれませんが

記録された『成績』が常に付きまとう

ことになり、進級・進学に影響してきます。



一昔前なら、ギリギリ高校進学できた方が

多かったのですが、最近は大学進学まで

できたという話をあまり聞きません。



特に、中学数学・英語、そして

理科の基礎を落としてしまった方は、

高校数学・英語、理科系科目で、

成績を落として、進級・進学要綱を

満たさないことが多いです。



国語や社会系科目は、授業を聞いて、

ノートを取って、教科書・プリントを

覚えてを徹底すれば、高校からでも

平均点以上の点数をとれますが、

数学・英語、理科系科目は、

中学時代の基礎が無ければ、

決して平均点を越えることはありません。



ですから、中学から高校に

ギリギリ進学できる方の多くが、

高校1・2年時に進級できない、

留年する、さらには、

高校3年生にはなれるが、

大学への内部推薦はできない、

大学受験にはとても間に合わない

という『悲劇』が待ち構えている

ことになります。



もちろん、中には勉強に目覚めて、

高校からメキメキと点数・成績を

伸ばす方もおりますが、

昨今はきわめて“稀”な例と

なっております。



話がそれてしまいましたが、友達のそういった

未来・将来までを考えてあげて、

このテスト前・テスト中・テスト後を、

過ごしてみて下さい。



自分のテストが終わったからと、

自分の都合を押し付けることなく、

またテスト中の友達が、

気晴らしに付き合ってくれ

ということを付き合ってあげることが、

本当に友情なのかどうかをよく考えて、

この一ヶ月を過ごして下さい。



私立校・中高一貫校において、

この二学期中間テストは、

進級・進学をほぼほぼ決める

大事なテストです。



自分の運命はもちろんのこと、

友達の運命まで狂わせることの

ないように、“友達”なら、

考えてみて下さい。