数学の楽しみ


数学の楽しみは3つありますが、

最近の生徒のほとんどが

これを知らないことが多いです。



一つ目は答えを出すことですが、

これはほとんどの方が楽しみというより、

義務感のように答えを出しています。



これでは面白くもありません。



数字を変えてみたら答えはどうだろうか?

同じような問題なら、暗算で出してみようとか、

問題を作った人はどんな数字を多く出しているか。



単純に答えを出すだけでなく、

その答えからいろんなことを

学ぶことができます。



正確には答えを出した後の

楽しみとなります。



二つ目は別の方法で解いてみること。



数学は一つ以上の方法で解くことができます。



数学の先生は、できるだけ早く、

簡潔で整理された解を好みますが、

私は手探りで出した答えも大好きです。



むしろ、そういった手探りの答えを

出した時ほど、簡潔で整理された解が

美しいものに見えて、鮮明に記憶に

残ると思います。



三つ目は、問題を自分で創ることです。



多くの方が難しく考えるかもしれませんが、

数学の問題は簡単に作ることができます。



一番手っ取り早いのが、

問題で出されている

数字を変えてみることです。



これを自分で解いてみると、

わかることがあります。



数学には簡単に解ける数字と、

なかなか解きづらい数字があります。



少し難しいことなのですが、

素数を使った式は難しくなります。

(素数とは、その数字と1でしか

 割ることができない数字です。

 例、2,3,5,7,11,13・・・)



素数に関しては、また未解明な部分もあり、

扱いづらい数字ともいえます。



問題集を見てみれば、わかると思いますが、

この素数を使った問題は、逆にいうと

“簡単な問題”でもあります。



大体が、7、11、13という数字が

使われると思いますが、

たまに17、19という数字も使われます。



しかし、その素数を使った問題の多くが、

素数が隠れていることを

教えてくれている場合があります。



例えば、方程式などで両辺を割るときなど、

13X+52Y=169といった式があると

これは両辺が13で割れるということが

すぐにわかります。

(⇒X+4Y=13です)


こういった数の面白さに気づくのが、

自分で問題を創ることです。



これは方式や法則の証明につながる

訓練でもあります。



大学の専門学科で数学を習う時に、

やっと教えてもらえる面白さですが、

私はもっと早くやるべきだと思います。



数字が変わっただけで、答えが変わる問題。

そこには必ず公式や法則があるということ。



学校では、まず公式・法則ありきで教えます。

ここで一応公式や法則の証明を教えていますが、

私は、問題をある程度解かせた上で、

再度、いろいろな問題を具体的に解きながら、

教えるべきだと思います。



こういった数学の面白さを知らずに

数学を嫌いになる生徒が多いのが現状です。



ぜひ嫌いになる前に、嫌いになった後でも、

一度試してもらいたいです。