二学期は一学期と異なる


二学期は一学期のように記録、成績が

まっさらな状態で、挑戦できるものでは

ありません。



文武両道を“試している”

最中かもしれませんが、

中間テスト前にして、

その継続が難しいと判断できたら、

一旦止めることを検討することを

オススメします。



何人もの方を見て参りましたが、

大学付属の高校生の方は、

この時期の成績の落ち込みによって、

進級・進学できないことは

もちろんのこと、進学先を決める際の

順位や優先権に関しても、

大きく関わることがあります。



成績上位の方は、そういったことに関係なく

コンスタントに好成績をキープされますが、

中盤以降の方は、この時期に順位が

乱高下します。



中盤上位をキープしているからといって、

油断していると、あっというまに下位に、

順位を落とすことがあります。



1年次、2年次には、なかなか

意識できないかもしれませんが、

記録されている成績は元々、

『進級・進学』できればいいと

いうものではなく、その成績によって、

順位付けされ、『進学できる進路先』を

選べるものとなっています。



当然ですが、上位の方から

『行きたいと思う』ところを、

『自由に選ぶ』ことができ、かつ、

進学することが許されることになります。



そうして人気の進路先は、

上位の方で指定枠数を埋めてしまい、

成績下位の方がどんなに望もうが、

願おうが、その進路先に

進めることはありません。



こういったことを『後から』知ると、

不公平感を感じると思いますが、

知っている・いた方、また知らずとも

『頑張って』きた方からすれば、

その『頑張り』を“公正”に

評価してもらったわけであり、

3年間という学校生活を

『公平』に審査されたものとなります。



それがわかれば、この二学期、

一学期のように、挑戦を『重ねて』、

同じ失敗を繰り返した時の評価は、

ガタ落ちとなるという覚悟を、

本当に持っていての行動ができているか

どうかがわかることになります。



そして、それがわかるために

『結果』を出さなければなりませんが、

その結果も“記録”されていきますので、

いつどのタイミングでというのは、

自分で、もしくはご家庭で

見極めなければなりません。



ドラマやマンガのように、勉強も、

それ以外も『頑張る』で、

両方うまくいったというのは、

大抵『受験校』の話で、

『内部進学』の進路先や

他校推薦の話ではないことが

多いでしょう。



ドラマやマンガの、成績が上がった下がった、

ダメじゃないか、もっと勉強しろという、

その『成績』は学力の上がった下がったの

目安にしているだけです。



私立校・中高一貫校、それも大学まで

付属の学校となれば、成績は、上げたまま、

あるいはある一定のラインを

キープし続けなければ、成績上位者となれず、

最終的な進路の『選択権』そして

『優先権』『決定権』が

与えられなくなることになります。



内部進学生の多くは、

大学に“行けさえ”すればいい

という方が多いですが、3年次になると、

どこどこという学部学科に行きたい、

そこで学びたいと、欲が出てきます。



その時に『そこに入れるかどうか』が、

今までの過去の行い=記録された成績に

よって決まるということになります。



当然、人気の学部学科で

指定枠数が少なければ、

3年次になってから、

後出しで頑張ったところで、

入れることはありません。



当初思い描いていた通り、

大学に“行けさえ”すればいいという

『思惑通り』、自分の結果=成績で、

『行ける』範囲の学部学科に、

『配属される』『行かされる』

ということになります。



不満があれば、内部進学を取り消し、

受験で入りなおすか、他校を受けるか

ということになりますが、

これを考えるのであれば、

高校2年次の今頃から、

少なくとも高校3年次になってから

始めておかないと、難しいでしょう。



こういったことは必ず学校は、

先生は説明しているのですが、

これもまた皮肉なことに

成績上位を修めている方が、

そういった方のみが、よく聞いている、

理解していることが多いです。



1・2年生も、おそらくまだ、成績なんて、

進級・進学“できさえ”すればいい、

高校・大学に“行けさえ”すればいいと

思っているかもしれませんが、

その『さえ』感覚を続けていくかぎり、

そこ『しか』選べない、行けないという

ことになりますので、後悔することの

ないようにしておくことをオススメします。



これも記録化・情報化の

怖いところではありますが、

自分の知らない、知らなかった

(聞いていなかった・理解しなかった)

情報や制度によって、自分が記録してきた

ことが評価の対照とされ、

自分の進路や将来・未来が、

どんどん『選択』できなく

なっていくことになります。



今後はより強く厳しく

この傾向が進んでいくことに

なると思いますが、それを知った時に、

『もう選択することができない』

というところまで追い込まれることの

ないように祈ります。



毎回うるさく、厳しく書いておりますが、

私立校・中高一貫校の場合、

進級・進学できない悲劇から、

さらに急落し、そうなる可能性は高いです。



『周りの友達』が『普通』に進級・進学し、

進路を、将来・未来を切り開いているのを見ながら、

『自分にもその道が確実にあった』ということが、

より一層、苦しみ悩みもがき、自分を卑下するように

なってしまうことを懸念しております。



この二学期はそういったターニングポイントとなる

機会が、選択が、決断が、要所要所で出てくることが

多いです。



意固地に、文武両道、勉強以外も頑張る

というのは構いませんが、その選択が、

その決断が、その機会を逃し、悲劇へと

進むことのないように、しておくことを

オススメします。