“諦めない”効果や効率を求めるなら


最近は効果や効率を求めるあまり、

「諦める」方が増えてきたように思えますので、

冒頭からみもふたもないことを書きますが、



効果や効率を求める人にとって、

最も効果や効率があるのは「諦める」ことです。



というのも、効果や効率を求めている人の中に、

「諦める」という“考え”、“選択肢”がある限り、

最も効果や効率があるのは「諦める」ことと

なるのが事実です。



「諦める」という考えを持っている限り、

選択肢がある限り、それが最も効果があり、

効率が良い考え方、選択となってしまうからです。



諦めれば、時間も労力も無駄にすることなく、

その時間・労力を別のことに使う「自由」ができます。



「諦める」ことが考えにある方、選択肢にある方は、

これが「最も効果・効率の良い」“答え”に

なってしまいます。



しかし、学生の皆さんは、上記のことを

簡単に考えてしまうため、その選択を、答えを

非常に簡単に、よく考えずに選んでしまう

傾向が強いです。



そして、近年、その傾向がますます

強くなってきていると思います。



そこで、諦めるということは、

その先に諦めの連鎖を生むことを

お伝えしておきます。



一回一回の定期テスト・成績を

「諦めること」は進級・進学を

“諦める”ことになります。



一回一回の宿題・授業を、テスト前の勉強を

「諦めること」は、テストや成績を

“諦める”ことになります。



今は、情報があふれていますので、

「知る」ことも、「確認」することも

できると思いますので、諸先輩方の

「諦める」の結果をまずは知って、

確認してみて下さい。



聞いていなかった、知らなかった、

まだ子どもなんだから、まだ学生なんだから、

ということが通用しなくなってきた

昨今なので、あえて書かせて頂きました。



おそらく私が書く以前から、こういったことに

警鐘を鳴らしていらっしゃる方が多数いると思います。



効果的・効率的勉強法と銘をうって、

口うるさいことを塾のHPにも

載せておりますが、「諦めない」という

考えのもと、どうするかを書いていたのは、

このためです。



「諦める」という考え、選択をした場合、

さらにその場に留まってしまうこと、

その先に「諦め」の連鎖を生んでしまうことを

危惧して、書いてきました。



また、この効果的・効率的勉強法を

書くに至ったのは、私の塾にいる

講師の方で、工学系大学出身の方が

言っていたことに影響を受けてのことでした。



その講師の方は、大学の教授の

以下の言葉に感銘を受けて、

その精神を、その考えを、

継承されるべきだと

思っているようです。



その講師の方が大学の教授から言われたことは、



 我々工学を勉強するもの、教えを受けるものは、

 常に“造り出す”ことを考え、

 “人間の頭で考えられたもので、

 人間に作れないものはこの世にない”と志せ。



その講師の学生時代の話なので、

一言一句同じ言葉かは怪しいものですが、

さらにこう続けられたそうです。



 頭で想像した“もの”が、現実世界に無いのなら、

 その“もの”を作れ、その“もの”を作るために

 必要な“設計図”が無いのなら、その“設計図”を作れ、

 その“設計”で作るために必要な“道具”“材料”が

 無いのなら、その“道具”“材料”を作れ。



要するに、無いから“出来ない”ではなく、

無いのなら“作れ”という選択をしろ

ということらしいのですが、

この精神や考え方は、実に効果・効率から

逸脱しているように見えて、

『「諦める」という考え・選択をしない』

最も効果的、効率的な考え方、選択肢だと、

私は思います。



工学だから無いのなら「作れ」なのでしょうが、

「諦める」という選択をしないのであれば、

「探せ」でも、「考えろ」でも、

「本を読んだり、他人を頼れ、他人から聞け」でも

構わないと思います。



皆さんなりに、その「何か」を見つけてみるのも

良いと思います。



その「何か」を見つけることが、

学生時代における大事な勉強だと私は思います。



“諦めない”効果や効率は、今後の社会、世界で

最も求められることとなります。



ぜひ考えてみて下さい。