テスト前日でもテスト範囲を網羅し、確認する


テスト前、それも前日ともなりますと、

わからなかったところだけ、

自信がないところだけ、

苦手なところだけ、

一回確認して、勉強終了、

あとはテストに向けて、

リラックス、リフレッシュして、

すっきり本番のテストに備える

という方が多いと思います。



受験などで、長い期間勉強してきて、

もう今更、『全部』を確認するほどの

時間が無い、余裕が無いという

状況であれば、そのくらいの勉強で、

後は自信をもって、リラックスして、

本番のテストに臨まれるほうが

良いのかもしれませんが、失礼ながら

『学校の定期テスト』“ごとき”で

リラックス、リフレッシュするほどの

ものではないでしょう。



むしろ、緊張感を持って、

一点二点でもいいから

必死になって点数を取りに

いくくらいの気持ちを

持っていないと、出来ていた、

出来ると思っていた基本の問題や

点取り問題でつまずき、その後の

問題も散々な結果をたたき出す

ことになるでしょう。



そもそも、テスト範囲にしても、

多い、広いといっても、

1・2時間もあれば、

網羅することはもちろん、

場合によってはもう一度

教科書・プリントを読み返す、

問題など抜粋しても、十数問、

数十問程度で、終わるものでしょうから、

仮に、翌日3教科あったとしても、

6時間もあれば、翌日のテストの

教科のテスト範囲を網羅することなど

出来ることでしょう。



受験など一発勝負のテストと異なり、

年に数回に分けられ、一回一回のテストで、

数点の誤差で、成績が上下することを

考えると、毎回のテストで、そうした

丁寧な確認が出来ない方は、

成績を落すのも当然かと思います。



そこまでしても、たかだか数点、

多くても十数点上がるかどうか、

取れるかどうかの話で、

『そこまで』しなくても、

わからなかったところ、

自信がないところ、苦手なところが

出来れば、その分をカバーできると

思っている方も多いでしょう。



断言しますが、それで

うまくいってる方で、

成績上位クラスの方は

ほとんどいないでしょう。



そして成績中位クラスの方でも、

年々点数が落ちてきているのであれば、

今年度以降、学年が上がる度に

下位クラスへと落ちていくことに

なるでしょう。



たかだ数点、十数点のことかもしれませんが、

それが4~5回と積上げられていった時、

あるいは落とし続けた時、その落差は、

百点から百五十点ほどの差を

生むことになります。



特に、ちょっとしたことで

取れていたはずの点数と、

落としてきた点数の差は、

学年が低い時ほど

格差が激しくなりますので、

今年度以降、成績上位者は、

一年次の成績でほぼ決まって

しまうことになるでしょう。



そこからは成績下位の方が、

上位を目指すのは非常に困難に

なっていくと思います。



それこそ、もうすでに

全体の一割ほどの上位者は、

ほぼ固定となってきていると

思いますが、その方々に

追いつけ追い越せと、

一回一回のテストでは頑張れる

かもしれませんが、それが

続けられるほどの学力と

勉強習慣を持ち合わせていない限り、

『最終的な』、進学先が決まる時の、

成績上位に食い込むことは

難しいでしょう。



親御さん、ご家庭の方の中にも、

こうしたことを知らず、それこそ、

一年次くらい、多少落としたところで、

二年次、三年次と頑張って、

部活動などのボーナス点を加えれば、

何とかなると勘違いされている方も

少なくないでしょう。



一年次は言い過ぎかもしれませんが、

二年次二学期までの時点での成績の順位で、

そうした成績上位者は確定するといっても、

過言ではないでしょう。



成績上位の方が、落ちてきたのであれば、

多少は底上げされるかもしれませんが、

まずそういった奇跡のようなことが起きない、

逆に言えば、一年次からきちんと

頑張ってきた方を評価するのが、

単位制絶対評価の私立校・中高一貫校となります。



何度も書いておりますが、

一発逆転を信じる、あるいは

好きだというのであれば、

受験することをオススメします。



私立校・中高一貫校では、

学年が上がれば上がるほど、

ある程度の序列が決まることになり、

その壁を乗り越えるには、

“たかだか”部活動の

ボーナス点“ごとき”では、

足りません。



そもそもですが、

文武両道を体現している

成績上位者にとっては、

その部活動のボーナス点“も”

取っていますので、それで

点数差を縮めることが出来ません。



さらに付け加えるのであれば、

成績上位の方は、その上に

文化的活動、委員会やボランティア、

無遅刻無欠席などのボーナス点も

取っているため、ボーナス点においても、

上位者になっていることが多いです。



ですので、はっきり言うと、

『成績が悪い』『勉強が出来ない』方が、

『部活動』などで、成績のボーナス点を

狙うのは、あまり意味が無く、むしろ、

そのことで、さらに成績が悪くなる、

勉強が出来なくなるのであれば、

百害あって一利なしとなります。



今年度以降、そのことが

如実に、顕著に、結果となって、

データとなって、表れてくる

ことでしょう。



話が脱線しましたが、そうした、

数点、十数点の格差から、

徐々に成績の序列が決まって

いくことを考えると、

テストの受け方もそうですが、

テスト前の勉強も見直しが

必要だということがわかると

思います。



これは、むしろ、親御さん、

ご家庭の方が“危機感”をもって、

お子さんに指導、教育していかないと、

最終的に積上げてしまった負債・借金、

落してしまった点数に、その差に、

後悔することになることでしょう。



お子さん自身が気付ければ、

問題ないですが、もし気付かずに、

積み重ねていく、落としていくと、

進路、さらには進級・進学の問題にまで、

発展することになるので気を付けて

おくことをオススメします。