進学した自信を打ち砕くテスト


私立校・中高一貫校の進学を決めてから、

内部生は約半年、外部生は約3ヵ月後に

行われる、1年次一学期中間テストは、

『進学した自信を打ち砕く』テストと

なることでしょう。



散々、『この一学期中間テストは

最も点数が取れる、取りにいくべきテスト』

と煽ってきましたが、もちろんこれは

『きちんとやっていれば』、

さらに『油断することなく』、

『テスト前に、“テスト勉強”をしていれば』、

点数を取れるテストとなっております。



しかしながら、

『進学をした・決めた』自信を持って、

今日まで、『自信』だけで、

『何もやってこなかった』方は、

このテストでその自信を

砕かれることでしょう。



高校からはひどい方ですと、本当の本当に、

数点、十数点しか取れないなんてことは、

ザラにあります。



本人からすれば、油断してた、

まさかここまで難しいとは

思っていなかったかもしれませんが、

周りの人達は、それでも、きちんと

『ソコソコ』の点数を取ってきています。



にもかかわらずに、進学した自信を

打ち砕くような点数を取ってしまった場合、

その後の対応を、早め早めに行わないと、

高校からはあっという間に、『詰む』ことに

なります。



中学1年次では、そこまでの点数を

取ることはないでしょうが、

もし50点以下の点数を

取ってしまった方は、

認識を大分変えないと、

高校進学にかげりが

出てくることになります。



特に、数学・英語においては、

中学時代、点数・成績を落としたまま、

それ以上に修学すべき『知識』が無い、

抜けている状態・状況で、

高校進学までしてしまうと、

その後の悲劇は免れません。



いつか、やる気になれば、

それこそ中学時代なら、

1・2ヶ月で取り戻せはしますが、

その間、勉強漬けになる覚悟と意識、

何よりも部活動などを含む、

全てのことをストップして、

勉強に集中できるという

前提があれば、修学すべき

『知識』をいつでも

取り戻せることでしょうが、

高校時代は3ヶ月以上、

ひどければ半年以上かけても、

取り戻せないなんてことになります。



よく受験などで、まだ間に合う、

ここからが勝負時というような

宣伝文句がありますが、

受験と異なり、私立校・中高一貫校では、

『学校の授業は進みつつ』そして、

各定期テストに間に合わせるための、

土台を作らなければなりません。



そうなると、片手間でやれる勉強“程度”で、

取り戻すことは不可能です。



1年生は、進学した自信をもって、

今度の一学期中間テストに

挑まれることでしょうが、

進学が決まってからの半年、3ヶ月間の、

『ツケ』や『怠惰』の積み重ねは、

きちんとテストの点数として

反映されることになりますので

気をつけて下さい。



そして、上記したような点数を

もし取ってしまった場合、

もう進学した時の実力・学力は

一切無い状態になっていると

思って下さい。



入学した私立校・中高一貫校のレベルに

ついていけないことの証明になって

しまっていますので、考え方や学校生活、

全てを変えるつもりでいないと、

テストの点数、成績は転げるように、

落ちていくことになります。



2年生・3年生は、この言葉の意味を

よくわかっていると思います。



それでも二学期、三学期とを踏ん張って、

のし上げて、進級してきたという方が

多いとは思います。



ですから、

『この一学期中間テストは

 最も点数が取れる、

 取りにいくべきテスト』という言葉を

真摯に受け止めて、よしやってやろうと

思えると思いますがいかがでしょうか。



それともまた、『期末テスト』で

帳尻合わせ、二学期を『ギリギリ』

うまくやり過ごし、三学期までもつれて、

何とか進級・進学する道を

目指しますでしょうか。



一昔前なら、本当にそれでうまくいく方が

多かったのは事実ですが、

それは当時のゆとり教育の風潮や、

それに伴う教育課程、進級・進学要綱だったため、

『うまくいっているように見えた』だけです。



そういう方々は今、大学生、社会人になって

大いに苦しんでいることでしょう。



ここ2・3年で脱ゆとりに傾向が強まり、

おそらく去年度・今年度までが、

ゆとり世代からの脱出を図る実験(変更中)の

最後の世代になるでしょう。



そうなると、今年度・来年度からは、

新過程、新制度のもと、より厳しく、より複雑な、

進級・進学の条件になっていくと思われます。



すでに成績のつけ方や、テストの内容までも、

諸先輩方のアドバイスが意味を成さないように

なってきていると思います。



大人の思惑に振り回されるような感覚に

なるかもしれませんが、一つ一つのことを

きちんとやっていけば、『普通に』

進級・進学できるようになっています。



小学校・中学校時代のゆとり感覚を捨てて、

きちんとやるべきことをやっていければ、

問題なく進級・進学できるはずです。



今回の中間テストで、そのことに

気付けるのであれば、

被害は少なくて済みます。



事実として、まだまだ4~5回の

テストがあるのだから。



しかし、いつまでもそれを引きずって、

2~3回とテストで同じような結果を

重ねてしまった場合、その時にはもう遅かった

ということになるかもしれませんので

気をつけて下さい。



そういう意味では部活動や趣味などで

『文武両道』を“試せる”のは、今年度、

来年度からは、この一学期までが

限界になってくるかもしれません。



もう一度よく、自分自身のことと

将来・未来を考えて、通っている

私立校・中高一貫校において、

『頑張る』だけで、『両道』できるのか、

その結果が出ているのか、『記録』された

ものはどうなのか、確認していくことを

オススメします。