Embedded Files
昨今の学生を見ると、自分の限界を知らずに、
効率ばかり求める傾向が見られます。
正確には『物理的』な限界ですが、
“限界”と聞くと、精神論的に、
考えられている方が多く、
そうした精神論や根性論での
『限界』に拒否するかのように、
『物理的』な限界を知らずに、
過ごしてきてしまったように思えます。
昔は、精神論や根性論で『限界』を
超えろと言われて、嫌でも、
『物理的』な限界を知って、
自分にできないこと、やれないこと、
精神論や根性論でなく、いかに効率よく、
効果的にするかと模索する、という方が
多かったように思えます。
これが、傍目から見ると、『要領よく』
やっている、出来ているように
見えてくるのですが、
私立校・中高一貫校の場合、
『勉強（宿題や授業）量』の多さが、
自然とそうした考え方、生き方、やり方を
身につけられるようになっていたと思います。
しかし、今はマイペースなのか、個性なのか、
わかりませんが、目の前の、面倒なこと、
嫌なことを、とにかく効率良くやろう、
要点を抑えて効果的にやろうとするばかりで、
うまくやり過ごそうという言動、態度、姿勢が
表に出過ぎています。
昔であれば、一喝して、強制的にでも
やらせることが多かったものですが、
今、そんなことをすれば、一発でパワハラ、
虐待認定されますので、静観しながら、
応援しながら、やらない方はもちろんのこと、
出来ない方、ついていけない方を、
静かに落とし込むようになっています。
それでもいつか、どこかで、自ら気付き、
限界までやってみる経験をすることになる
のでしょうが、限られた期間、限られた機会、
記録内で、結果を出さなければならない場合、
後戻りや取り返しが出来ないことに、
気付けなければ気付かないほど、
追い込まれてからの絶望の淵は
深くなります。
受験無く高校・大学に進学出来る
私立校・中高一貫校の場合、
それが、進級・進学の合否が決まる
タイミングであり、受験などでは
模試の結果となります。
そうなった時、自分の『物理的』な限界を
知らないまま、効率良く、効果的なもの・ことを
求めれば求めるほど、虚しく時間が過ぎて
いくことになります。
テスト前に十数時間、数時間、
勉強をし続けるというのは
現実的ではないと思いますが、
『物理的』な限界として、
本当に、その時間、勉強出来ないのか、
集中することは出来ないかもしれませんが、
作業としてでも、ただ、書く、読むだけだとしても、
自分が何時間なら、出来るのか、そして、
その結果、どうなったのか、どこを
効率良くやるべきなのかと検討していかないと、
効率良くはもちろんのこと、
効果的な勉強をすることは難しいでしょう。
今回のテストで、テスト勉強でも
それを試してみても良いですが、
長期休みなどの時に、一度、
試してみておくことをオススメします。
Page updated
Google Sites
Report abuse