始業一か月間のツケ


5月の連休明けには、

4月始まったばかりの授業から

一カ月経ったわけですが、

おそらく当時、なんだこの程度か、

簡単簡単、余裕余裕と思っていたと

思います。



いかがでしょうか、一カ月経って。



テスト前を迎えて、その簡単が、

その余裕が、どうなっていますか。



まだまだ、よく読めば“わかる”、あるいは

“理解できないことはない”

“わからないことはない”、

ヒントを言ってもらえれば

“解けないことはない”でしょうか。



それで、大丈夫、テスト前、

ちょっと『確認すればいい』程度で、

この中間テストを“やり過ごす”つもりであれば、

その認識は甘いです。



おそらく、その代償としての点数、成績を

渡されることになるでしょう。



一回一回の定期テスト、成績が『記録』され、

その『積み重ね』で進級・進学が決まる

私立校・中高一貫校において、

そういった危機感の無さは

『断罪』されることになります。



絶対評価の単位認定制ですので、

どんな理由や言い訳があろうが、

一度つけられた評価は、単位は、

変わることがありません。



そのツケは、たかだか一か月分の授業や

習う内容以上に、大きなツケとなって、

進級・進学に関わってくることに

なります。



少なくとも、この中間テストでも、

そのツケの重さを感じられると思いますが、

それを続けていけばいくほど、

『不利』になるということに気づけなければ、

もう私立校・中高一貫校ではやっていくことが

難しいと思います。



後々になって気づいたとしても、

それまでに『記録』を『積み重ねて』

しまっており、そのツケを、挽回できる

ほどの『機会』があるかどうかと

なります。



最悪、最終的に、他校転校、他校受験、

留学などを視野に入れての覚悟があれば、

そんなことを気にする必要はありませんが、

ほとんどの方が、『記録』をつけてしまってから、

追い込まれてしまってから、泣きつくように、

『どうにかしなければ』『どうにかしてほしい』と

嘆かれることになります。



学校・先生はもちろん、

有名な塾や講師の方でも、

この『私立校・中高一貫校での

進級・進学』に関しましては、

『記録』されてしまっている以上、

お手上げとなります。



なんでそうなる前に

対応しなかったんですか、

わからなかったのですかと

慰めるしかありません。



そうなると、今後の対策はもう通っている

私立校・中高一貫校での進級・進学ではなく、

それを諦めた上で、その先をどうするかの

問題になってきます。



新学年が始まって、たかだか

一カ月ちょっとではありますが、

その傾向が見られる方は、

生活を全て見直すくらいの

気持ちでいないと、今学年の

『記録』は散々なものとなるでしょう。



前学年からその生活を見直さずに、

さらに今学年も『同じ生活』を

続けている方は、今学年で、

『決まって』しまうことでしょう。



最近は、本当に、学業面、学力面での

進級・進学ができない方が

目立ってきています。



勉強だけが青春じゃない、

学校で学ぶことではない

とは言いますが、一回一回の

定期テストの点数、各学期の

成績の『記録』で、進級・進学、

進路が決まる私立校・中高一貫校において、

『そんな詭弁や理想論』ではなく、

『記録』された『結果』=成績で、

進級・進学の合否が決定します。



ですから、

一回一回の定期テストの点数、

各学期の成績の『記録』は

かなりシビアに受け止めないと、

その記録に、その結果に、

圧し潰されることになります。



『普通』に授業を聞いて、

『普通』に勉強して、

『普通』に宿題をやって、

『普通』にテストで

平均点近くを取って、

あるいは赤点を取らないで、

『普通』に成績を取れている

のであれば、進級・進学要綱に

引っかかるようなことはありません。



その『普通』が

できなくなっているにも関わらず、

『普通』をやれないにも関わらず、

『皆と同じような点数・成績を取れない、

 取っていない』にも関わらず、

『皆と同じように青春を謳歌させろ、

 進級・進学させろ』と権利主張しても、

その主張は通らないということです。



ごくごく一部の方の話のように

感じられるかもしれませんが、

その考え、志向性、傾向に関しては、

多くの方が、その言動、態度、姿勢で

示されていることが多いです。



もちろん、通っている

私立校・中高一貫校の進級・進学だけが

人生の『選択肢』ではありませんので、

『勉強だけが全てではない』と思われる方が、

別の選択肢を選ばれるのも『間違い』では

ありません。



しかしながら、

“私立校・中高一貫校”における

『進級・進学』においては、

その合否の決定は『全て』、

学校でのテストの点数、成績

=勉強の結果で決まるもの

だということは忘れないで下さい。



厳しい説教のように

感じられるかもしれませんが、

結果が出ていない今なら、

可能性(=時間)がある今なら、

まだ、取り戻せる、引き戻せるので、

早め早めに気づいておくことを

オススメします。