二学期も進学・進級要綱を見直す


学年が始まった4月にも

うるさく書きましたが、

二学期が始まったら、

改めて進学・進級要綱を

ぜひ見直して下さい。



まさかと思いますが、無くした

という方がいましたら、学年主任の

先生に言ってでももらって下さい。



4月にも見たし、わかっているから、

ほとんど覚えているから大丈夫と

思っている、進学・進級要綱なんて

関係なく、どうせ進学・進級

できるんだろうと思っている、

そこそこの成績を取っているから

要綱を満たしているだろうと思っている、

どんな状況の方でも、必ず見て下さい。



二学期のこの時期に見直しておくと、

4月の段階では実感がわかなかった、

気づかなかった点が見えてきます。



そして、この時期に気づいておけば、

まだ取り返すことができます。



4月にも書きましたが、進学・進級要綱は

必ず渡されているはずですので、

知らなかった、わからなかった、

気づかなかったという言い訳は通りません。



学校にもよりますが、早い方ですと、

二学期期末を受ける前の段階で、

すでに進級できない、進学できない

という状況になります。

(進学の場合、一学期期末の段階で

 決まる場合もあります)



4月から口うるさく、“一学期は大事です”、

“夏休みは頑張りましょう”、

“二学期は厳しいですよ、気を引き締めましょう”と

私が言ったところで、意味のない脅しのように

感じていたことだと思いますが、

学校から渡されている“進学・進級要綱”は

物言わずの静かな脅迫状であることを

忘れないで下さい。



学校が示した要綱をクリアしないということは、

進級・進学はもちろんのことですが、

その先の留年・退学も加味されていることを

忘れないで下さい。



後の祭りで、悩んだり苦しんだり泣いたり

することがないように、この時期に確実に

進学・進級要綱を確認しておくことを

オススメします。



今回は、勉強法よりも、こういった意識改革の

ようなことを書かせて頂きましたが、

これにはわけがあります。



学校も、先生も、鬼ではありませんし、

生徒が嫌いなわけではありません。



むしろ手のかかる生徒のほうが教えがいがある、

成績が悪い生徒が少しでも成績をあげると、

頑張っているなと努力を認めてくれるものです。



それを実感できるのが、二学期です。



その二学期を、先生に学校に対して、

反抗的に過ごして、三学期になって、

進級・進学問題になった時にだけ

しゅんとしても、助けられる、

救ってあげる材料がありません。



どうしても進級したい、進学したい

という意思は二学期から

(進学の場合は、一学期から)

見せていなければ、先生も

アドバイスのしようがありません。




中高一貫校において、二学期期末で

ほぼ絶望的な状況になっている方が、

学期末のテストでほぼ満点近い点数を取り、

一発逆転劇を見せることは、

ほぼほぼありません。



むしろそんなことを目指すよりも、

この二学期に良い意味でゴマすり、

先生のご機嫌取りをしたほうが

よっぽど楽です。



格好悪いことだと思うかもしれませんが、

多くの生徒を見てきた中で、

この進学・進級要綱に泣いた方、

笑った方を少なからず見てきました。



英語の成績において、ある一定の基準を

満たしていなければならないのに、

他の教科が赤点を取っていないから、

他の教科でカバーできていると思って、

進学要綱を満たしていないで、泣く泣く

外部受験をすることになった。



成績は全く問題ないのに、普段の生活態度、

出席日数や遅刻の回数で、進級できなかった。



軽い気持でカンニングなどを行ったら、

受けていたテストの科目だけでなく、

全ての科目が0点扱い、または不合格扱いで

成績は全て1となった。



という方もいれば、逆に、他の教科は

赤点ギリギリ、むしろ赤点ばっか、

ほとんどが1、2という成績でも、

進学・進級要綱に引っかかる教科の

成績だけはうまいこと基準を満たし、

卒業・進学を決めた方もいます。



具体的に言えば、高校3年生まで

7教科近くの教科で、テストは

ほとんど赤点という方が、

大学まで進学したという

稀有な事例もありました。



その方は非常に世渡り上手だった

と思いますが、例え赤点をとっても、

先生に対してのゴマすりは

徹底しておりましたし、

特別補講・補習、追試試験、

特別な宿題提出と成績を

基準に満たすための努力は

怠りませんでした。



先生が用意してくれた救済措置は

(言葉が悪いかもしれませんが)

全て利用して、その上でやる気を

見せるために、先生に、

もっと何かやらせて下さいと

頼み込むぐらいのことを

しておりました。



そうまでして、進学・進級要綱を満たして、

無事大学進学を果たしたわけですが、

その彼が他の生徒と比較して

突出していたのが、高校に

進学してから卒業するまで、

進学・進級要綱に関しては、

ほぼ詳細に暗記していたところです。



中学時代にギリギリ進学できたことに

味をしめてしまったのか、

高校もギリギリで進学を決めようと

思ったのでしょう。



そのために、進学・進級要綱は

学校の誰よりも、下手をすると

学校の先生よりも、詳しく

なっていたかもしれません。



非常にうまく切り抜けたもんだ

と思いましたが、この彼は

ある意味特殊な例です。



各学校で必ずしもこれが

うまくいくわけではありませんし、

何よりも先生によっては

こういったことを嫌う先生も

いますので、彼のように

ギリギリ進学を目指すのは

止めておきましょう。



しかしながら、ギリギリ進学を

目指さないとしても、

彼の行っていたこと、

進学・進級要綱を暗記

とまではいかなくとも、

常に進学・進級要綱を

意識していること、

各教科でどのように成績をとり、

その成績に満たせなかった場合、

先生にどう相談するか、

どう先生にゴマをするか、

補講・補習・追試で

何とかなるのかどうか、

こういったことを

知っているかどうか、

やれるかどうかが、

最終的に進学・進級要綱を

笑えるか、進学・進級要綱に

泣くかになると思います。



少し脱線話が長くなりましたが、

それほど大事なのが、

進学・進級要綱です。



毎テストごととまでは言いませんので、

毎学期ごとぐらいの感覚で目を通して

確認しておくことをオススメします。