二学期の自覚


楽しい夏休みを経て、たった2ヶ月で、

一学期の面談のことをすっきりすっかり

忘れられる方がおります。



しかし、ここで、面談が無かった方も、

先生から特に何も言われていない方も、

気をつけて下さい。



新学期、二学期になり、心機一転、

頑張っているかもしれませんが、

二学期は、一学期の『記録』された

結果を常に意識しなければなりません。



二学期は、一学期と異なり、

まっさらな状態・状況ではありません。



一学期2回の定期テストの点数、

一学期の成績という『結果』があります。



頑張れば良い頑張れば良いとだけで、

自分なり、自分的に、勝手な努力をして、

はい終了、偉い、よく頑張った、おめでとう、

ということになるわけではありません。



一学期に点数、成績が振るわなかった、

借金を残してしまったという方は、

その振るわなかった点数分、借金分を

解消して、まずまずの及第点、さらに

三学期、学年総合の成績を

万全にするための、貯金を取りに行く

気持ちでいないと、この二学期は

良くて“一学期”の点数・成績をキープ、

普通に点数、成績を落とす、悪いと、

もうこの時点で、進級・進学できない

ことが決定してしまう。



その意識がありますでしょうか。



これが二学期の自覚とも言えます。



昨今、自分のことを他人事のように

考える方が増えてきています。



その良い例が、自分が取った点数、成績を

『覚えていない』です。



これは大体でも構わないのですが、

自分が赤点だったのかどうかすら、

忘れている、微妙、とにかく先生に、

親御さんに怒られて、“悪い”点数、成績を

取ったことを覚えてはいる、

こういう状態・状況の方が多いです。



多分にもれず、進級・進学できない、

成績・点数が取れない、勉強できない方の

多くが、この傾向が強いです。



昨今の私立校・中高一貫校生を見てきて、

非常に強く思うのがこの点です。



もう自分のテスト、成績はもちろんのこと、

通っている学校の進級・進学にすら、

興味がないかのような言動・態度・姿勢を

示す方が多いです。



もちろん、進級・進学したくないのかと聞くと、

『したいです』と、権利、欲求に関しては

反射的に主張されます。



じゃあ、どうするのかと聞くと、

『頑張ります』と、こちらも

反射的に答えます。



そうして、じゃあ具体的に、

どうするのか、次回のテストで、

成績で、どのくらいの点数を、

数字を取るのか、取らなければ

ならないのかと聞くと、

もうお手上げで

黙ってしまう方が多いです。



それもそのはずです、なぜなら、

自分のテストの点数、成績を

『覚えていない』『知らない』のですから、

次のテストで、成績で、どのくらいの

点数、数字を、取るのかなどを

考えられるわけがありません。



人は具体的な目標、数字がなければ、

漠然とした不安と葛藤を抱えて、

自分勝手な理屈・理論に走りがちになります。



ですので、進級・進学できない方の多くが、

自分の過去に取ったテストの点数、

成績を考えもせず、過去は過去のこととして、

“今”生きればいい、“今”頑張ればいい、

それこそ、“今日”一時間“も”勉強したから、

自分は偉い、頑張っている、

これで『頑張った』と

“言い訳”できるという

言動・態度・姿勢を示す

傾向が強く出ます。



これは、『いやいや、自分は

そんなこと無いよ』という方、

実際そこそこの点数を、

成績を取れている方も、

テスト前後に、急にやる気を

出すときに、似たような

言動・態度・姿勢を

示すこともあることです。



ですから、誰でもそうなると

言えることではありますが、

進級・進学が危うい方は、

その言動・態度・姿勢を示すことが

やたらを目についてきます。



週にたった1・2時間、

一緒にいるだけの塾でも

そう見えるわけですから、

学校内・家庭内では、

その言動・態度・姿勢が如実に

見えてしまっていることでしょう。



そうなると、

親御さんの心象が悪くなるのは

怒られるだけで済みますが、

先生への心象が悪くなると、

平常点などの、成績に直結します。



そんなことで、うるさく言われるなんて

おかしいと思うかもしれませんが、

絶対評価の、テストの点数、成績で、

進級・進学が決まる、私立校・中高一貫校では、

『これ』が普通なんです。



それが嫌なら、どうぞ、一般の学校に転校し、

最終的に一発勝負のある受験で、

頑張って下さいということになります。



それなら、学校の先生の心象など、

各学期の定期テスト、成績など、

関係ありません、受験で実力を示せば、

一発でオールクリアです。

※高校受験の際には、成績が若干関わりますが。



説教がうるさくなりましたが、

ここまで考えて、知って、

この二学期を頑張る、いえ、

一学期の借金を返すことはもちろん、

この二学期で大幅に点数、成績を

UPさせて、三学期を、今学年総合の成績を、

万全のものにしてやろうとするのが、

二学期の『自覚』を持っているといえます。



一学期のテストの点数、成績を覚えていない、

知らないなどは論外です。



どんなに悪い点数・成績で、

思い出すだけで気分が悪くなろうが、

私立校・中高一貫校では、

一度ついてしまった点数、成績は

常につきまとうことになります。



何度もうるさいかもしれませんが、

『ソレ』が嫌なら、受験のない

私立校・中高一貫校などではなく、

最終的に自分の実力を試せる

一発逆転の『受験』で、

全てが許される学校に

通われることをオススメします。



私立校・中高一貫校は、そうではありません。



中学、高校3年間の各学期の

各定期テストの点数、成績を、

きちんと、記録し、その記録された

数字・評価を持って、進級・進学要綱と

照らし合わせ、進級・進学できるか

どうかが決まります。



一部、有名大学への受験進学を

主とした私立校もありますが、

そういった学校でも、高校3年生まで

進級さえできれば、大学合格したのに、

卒業させないなどということは

ありませんので、その場合は、

進級さえクリアしてしまえば、

良いことでしょう。



私立校・中高一貫校に通う方は、

このことをよく考えて、

この二学期の『自覚』をして下さい。



最近は、親御さんもこのことを

知らずに、気付かずに、

うるさく言わない方が多くなっています。



部活動や趣味・遊び、友達付き合いと

青春を謳歌してもらいたいと、

思ってのことかもしれませんが、

私立校・中高一貫校では、

こういった事実があることを知って下さい。



そして、いつどのタイミングで、

テストの点数・成績、学校の勉強、

普段の勉強が、どうなってきたら、

お子さんと相談するかを決めておかないと、

気付いた時には手遅れとなってしまうことを

覚悟して下さい。



厳しいことを書かせて頂きますが、

昨今はこういったことが、

子供達だけの責任と

いうわけではないように、

思われます。



なるべく早くに、お子さんとの

話合いすることをオススメします。