“たかだか”学校の勉強、テスト“ごとき”のことが決まる運命の二学期


記録された成績によって、

進級・進学が決まる

私立校・中高一貫校生にとっては、

この二学期が自分の進路、運命を

決めるものといっても

過言ではないでしょう。



決められた回数のテスト、成績によって、

基準点、あるいはボーダーラインを

『越えなければ』ならないわけですから、

物理的、現実的、数字的に、残りのテスト、

成績では、絶対に超えることが出来ないと

なる時期が出てきます。



受験のように最後のテストで

一発逆転合格ということは、

その基準点、ボーダーラインを

ギリギリで何とかしてきた方なら、

あるかもしれませんが、昨今、

本当に、何ともならない、

出来ないほどの点数、成績を

積み重ねてしまった方が

極端になってきているように

思えます。



そうなると、ある程度、

『予定されて』いたかのように

進級・進学出来ない方が

決定していくことになります。



私立校・中高一貫校でも、

学力格差が激しくなって

きていることを考えると、

無理してまで、学校に通うことに

なるくらいなら、ある程度

早い段階で見切りをつけるほうが、

今後は幸せになるかもしれません。



学年が上がるにつれて、

難しくなっていく、速くなっていく、

(覚えることが)多くなっていく、

授業や勉強に押しつぶされたが最後、

もう学業の道を閉ざされるほどの

基礎学力が低下していくことを

懸念しております。



皮肉なことではありますが、

学校・先生側がそういった方への

対応として、補習や宿題の量を

増やせば増やすほどついていけない、

出来ない、やらないという『結果』が

『記録』されていき、進級・進学

出来ないことが早く決定付けられて

いくことが予想されます。



根本となる問題を放置して、追加対応で、

課したことがかえって報われないという

最悪の結果になってしまうと思います。



基礎学力の低下は、まず授業に

ついていけていない根本にあり、

それはイコール、

ついていけない方にとって、

演習が足りない、勉強時間が足りない、

さらには、過去にさかのぼって、

理解・習得していない知識が

あることを指します。



その状況・状態の方に、補習を増やしても、

宿題を増やしても、焼け石に水となっていると

思います。



先生自身も進めなければならない

授業の範囲とそういった方への対応の

ジレンマに悩まされることになるとは

思いますが、もうこれは、時間外の

対応でも限界がきていると思います。



勉強、知識の習得が遅れた方にとって、

平日約5時間、土曜約3時間分の『授業』で、

一年間で約38週、約1000時間ほどかけて

習うはずだった『量』を、丸々取りこぼした、

抜け落とした状況・状態で、中学3年まで、

留年なく、学年が上がることになります。



小学校時代からでいうと、分数の計算、

中学校時代では、方程式、

Be動詞や一般動詞など、

これらの勉強、知識がつまづいた、

抜け落ちた場合、上記した時間×年数分の

『遅れ』を取り戻さなければ、

もう高校ではついていけません。



もちろん、テスト範囲も決まった、

授業で、ある意味、答えを教わっている

“たかだか”学校の勉強、テスト“ごとき”

であれば、思い立ったその時から、

目覚めたように勉強するならば、

取り戻せる可能性はありますが、

昨今、その“たかだか”“ごとき”を

軽んじて、短時間で効率良く、

出来る限り少ない労力で、

何とかしたいと考えられる方が

多くなってきています。



その“たかだか”“ごとき”といえど、

一年間で約1000時間もかけて

やってきたことを、数時間で

効率良く習得できるというのであれば、

学校や先生の存在意義は無い

と言えるでしょう。



そういった意識がないまま、

問題を抱え続けてしまう方から、

通っている私立校・中高一貫校から

去っていくだけでなく、その後も

学業の道へとつながることが

難しくなっています。



この二学期は、『言い訳』できることで

満載になっています。



部活動は忙しいでしょう。


文化祭などの学校行事も

盛りだくさんでしょう。


授業は難しい範囲になってきて、

速く進み、連休や学校行事がある分の

宿題の量も多くなっていくことでしょう。



一学期のそれらに対応できなかった、

そして、この自由な時間があった

夏休みでも対応出来なかったという方は、

この二学期死に物狂いで頑張らないと、

あるいは生活を一変するくらいの

頑張りを見せないと、今年度以降は、

『もう(物理的、点数的に)無理』と

決定付けられることが早くなると

思って下さい。



物理的に、現実的に忙しい、

時間が無いに対する

他人がアドバイスできる対応策は、

『時間を奪っている』ことを、

一旦止めるか、睡眠時間などを

削ってでも、根性論、精神論で

やるかぐらいでしょう。



“たかだか”“ごとき”の学校の勉強でも、

最低限の、物理的な勉強時間、

演習量が必要となります。



それを無視して、いつまでも

短時間で効率良く、効果抜群の

『勉強法』を願う、思う、考える“だけ”では、

点数は、成績はまず上がることはないでしょう、

それどころか、下げ止まることもなく、

そのまま、急落していくことに

なるでしょう。



限りある学生時代の時間を、何に使うかは

生徒の皆さんの自由ではありますが、

この二学期において、自分の進路や運命が

“たかだか”学校の勉強、テスト“ごとき”で

決定付けられないことを祈ります。