得意教科を作らない


多くの生徒が、点数がいい科目

=得意科目・好きな科目と

なりがちですが高校生になるまで、

できれば大学生になるまでは、

得意教科を作らないで、

むしろ苦手・嫌いな科目を

無くすように勉強することを

オススメします。



これは、得意科目と思っている科目でも、

単元が変わると点数が落ちる傾向があるからです。



多くの方が勘違いされるのが、

得意教科ではなく、たまたま興味があった単元で

得意教科と決め付けていることです。



得意教科と決め付けるのは、

興味を持つ・好きになるきっかけ

としてはいいのですが、逆にいうと、

嫌いな単元・苦手な箇所が出てきた瞬間、

反動で一番嫌いな科目になる可能性が高いです。



上位の私立校に入学される方は、

算数・数学が得意な方が多いと思います。

(これは点数の差が出るのが、

 算数・数学だからだと思います)



しかし、半数以上の方が逆転して、

苦手・嫌いな科目になります。



好き・得意科目だからという油断からか、

あまり真剣に勉強しなくなったからだと思います。



そして行き着くのは、

ちょっと暗記すれば点数が

とれる(と思っている)

国語や社会を得意・好きな科目とする。



その結果として、かなり偏った

知識を持つ生徒が多くなって

きていると思います。



社会が得意と言っている方も、

社会の歴史、しかも戦国時代

だけが好きなため、その単元の時にしか

点数がとれないということになります。



これが得意科目を作った

(得意科目だと思った)方の

典型だと思います。



大学生になるまでは、

一部専門的な箇所もありますが、

基本的には全ての教科が社会に出て、

基礎知識・一般常識となる知識です。



ですので、得意科目を作るというよりも、

むしろ嫌いな科目・苦手な科目を

勉強する必要があります。



中学時代までは、嫌いな科目をなくし、

高校時代では、嫌いな科目、

苦手な科目があっても、

それを補えるように

勉強する方法を

取得することが大事です。



国語・英語が得意な方は

数学の点数が悪い、

数学が得意な方は

国語・英語の点数が悪いと、

得意・好きな科目を理由に、

嫌いな科目を作り、

得意・好きだった科目も

点数がいずれ落ちてきて、

全体的に成績が落ちてしまう

という最悪の結果とならないように、

嫌いな科目・苦手な科目こそ、

たくさん勉強して下さい。



中には、たくさん勉強しても

点数がとれない、どうしても

好きになれない、だから嫌いなんだ

という方もいらっしゃると思います。



最終的には嫌いな科目・苦手科目の

点数がとれなくても、好きになれなくてもいい

とは思っています。



高校を卒業してからは、

嫌いな科目・苦手な科目を

勉強しろとは誰からも言われません。



嫌いな科目・苦手な科目でも、

工夫をして、点数をとる方法を

見付ける・好きになれる方法を

みつける、その過程の勉強を

することが大事だと思います。