明確なルールが決まっている進学ゲーム


私立校・中高一貫生には、

二学期末の12月、学年末の3月の、

『先輩の進退』を見ておくように

よく言っております。



受験での進学だった場合は、その先輩の

『努力』『学力』『頑張り』が『足りなかった』、

あるいは『運が悪かった』と他人事で考えて構いません。



ですが、『内部進学』の場合、

『努力』『学力』『頑張り』が『足りなかった』、

あるいは『運が悪かった』ではありません。



多くの場合、『やらなかった』結果であり、

『気付けなかった』結果となります。



進級・進学要綱が『明確な』

私立校・中高一貫校においての勉強、

そして、進級・進学は、

『明確なルールが決まっている進学ゲーム』

という表現ができます。



受験がルール無用だとは言いませんが、

受験を受ける学校のレベルや、受ける学科や科目、

さらには推薦受験などの、選択肢が多く、

幅広いルールがある中で、自分で決めることが

できる点において、そして、『記録』された

点数・成績などの『過去のこと』に縛られない点において、

かなり自由度の高い、ルール無用のゲームといいますか、

これが『人生』、『社会』と言えるでしょう。



人生や社会においては、本当に自由に

動くことができるでしょう。



やらない・やれない・できないといったことも、

『自由』です。



そして、それは、自分自身が

『選択』した結果ということで、

満足できるでしょう。



しかし、私立校・中高一貫校において、

この『選択』をした場合、

『明確なルールが決まっている進学ゲーム』

から外れるということですから、

進級・進学できないことは、学校・先生が

『権利剥奪』したのではなく、自ら、

そのゲームから、降りた、止めた

ということになります。



そうしているのですから、権利主張はできません。



そういった『結果』がどうなるか想像つかない、

わからないというのであれば、『先輩の進退』を

よく見て下さい、あるいは学校の先生に

しつこく聞いて下さい。



二学期末の12月、学年末の3月の時期は、

残酷な結果、『事実』『現実』を

必ず見ることができます。



また、先生も『勧告』しなければならない

仕事が残っています。



おそらく、この時期以上にこういったことに

『説得力』を持つことはないでしょう。



一学期、二学期と、このままだと

進級・進学できないぞ程度の忠告以上に、

本気に、本当に、真剣に、

自ら『考えられる』ことでしょう。



この春休み、少なくともその意識を持てれば、今後自分がどうすべきかの

指標が立てられると思います。



うるさい説教になりますが、

私立校・中高一貫校における『勉強』は、

本来は『こういったこと』を、本気に、

本当に、真剣に、考えることだと、

私は思います。



これは大事な勉強となりますので、

よく考えてみて下さい。