知らなかった、わからなかったで済まされない自己責任


進級進学の要綱、条件もそうですが、

進んでいる授業、宿題、テスト範囲など、

その内容が“まさか”ここまで難しい、

時間がかかる、量が多い、範囲が

広いものだと、知らなかった、

わからなかったで、今年度以降は

済まされることはまず無いでしょう。



これは今年度今学期に

限ったことではありませんが、

少なくとも、最終的に受験で

一発逆転合格が出来る

一般の学校ならいざ知らず、

各学年、各学期の定期テスト、

成績で、記録された結果で、

進級・進学が決まる

私立校・中高一貫校においては、

これは許されないことになります。



それを勘違いして、

長い年月、日数において、

抜け落としていった方は、

今年度以降は断罪される

ことになると思います。



それも、何度かの忠告、傾向を

受けているにも関わらず、

失礼ながら、『親子共々』

無視するのであれば、

かなり早い段階で、

別の学校への転校を勧められる、

あるいは、通っている学校での

『適性』がないと判断・評価され、

強制的に(成績的に)、

進級・進学出来ないことを

決定されることになると思います。



厳しいように感じられるかもしれませんが、

一定の学力を保つためには、そして、

2020年度の教育改革に対し、

自校のブランド、偏差値等を、

より評価されるようにするためには、

一定の犠牲を伴うことは致し方ないことと

なると思います。



その姿勢、傾向を否定も肯定もしませんが、

そうなった時、私立校・中高一貫校で

落ちこぼれた方の末路は今まで以上に、

厳しいものになっていくことが予想されます。



学校の勉強、進級・進学以上に、

『どうなるか』わからない、

受験や進路を取ることになるわけですから、

対応が遅れることもさることながら、

自分の立ち位置、立場、置かれている

環境、状況などの確認も出来ず、

さらには自分の学力が、

自分自身がわからないとなると、

勉学、学業の道を進むのに、

“どうすれば”いいか

わからなくなるでしょう。



受験進学塾や予備校のカウンセラー、

アドバイザーの方などなら、

より良い助言がもらえる

かもしれませんが、その方々も、

学力など測った上で、必ず、皆さんの

『希望』『要望』を聞いた上での、

助言をせざるおえません。



その時に、通っていた

私立校・中高一貫校に戻りたい、

あるいはそれ以上の偏差値の学校を

目指したいとなった時、

残り時間と学力との問題で、

ここでも別の道を勧められる

ことになると思います。



その時、“また”、知らなかった、

わからなかったの自己責任を

感じることになると思いますが、

今年度以降から数年くらいまでは、

私立校・中高一貫校で

進級・進学出来なかった方は、

どんどんこの傾向に、

はまっていくことになるだろうと

思われます。



そういった煩わしいことを考えず、

一念発起して、今までの生活を、

習慣を見直して、勉強に専念し、

死に物狂いで返り咲くという執念、

覚悟を示せれば、その傾向から

抜け出せることでしょうが、

昨今の傾向として、

『そこまで』する方は、

かなり稀になってきています。



逆に言えば、そういった

状況・状態になっても尚、

頑なに今まで通りの生活を、

習慣を、考えを、生き方を

変えずに、貫く傾向があります。



いやいや、自分は、あるいは

自分の子供は、柔軟に、臨機応変に

物事を考え、対応し、『考える力』を

もって、自分で自立していくことが

出来ると思われている方も

少なくないでしょうが、

私立校・中高一貫校で

進級・進学“出来なかった”

ということが、“それ”を

出来なかった、あるいは

出来ないという結果として、

経験として、身について

しまっていることになります。



受験無く、高校・大学へと

楽に進級・進学できる、

安定したレールの上を

ただ歩むだけように感じられる

私立校・中高一貫校ですが、

各学年各学期、さらには

一回一回の授業や宿題に関しても、

実に“不安定”で、どうなるか

わからないことだらけです。



教育方針や授業のカリキュラムを

“自由に”組み立てられるということが、

私立校・中高一貫校のメリットではありますが、

その実、ある意味、『不安定』で、

各世代ごとに、『実験的』に

変更・改革が行われることが

『対応』出来ない方にとっては、

失礼ながら、これは親御さん、

ご家庭の方も含めて、

振り回されることになります。



今の時代は、親御さん、ご家庭の方、

また、その上の世代、時代ぐらいから、

親子2代、さらには3代と、

同じ私立校・中高一貫校に通っている

ということが増えてきていると思いますが、

それぞれの世代でも、授業やテストの

内容、難易度、さらには、教科、先生すらも

変わってきていることから、全く“別”の

学校になっているとも言えます。



ですから、昔なら、私たちの学生の頃ならの

常識や考え方で、対応しきれないことが

多くなっていきます。



世代間ですらある、その差を、

今回の教育改革は、より大きく

広げる可能性を秘めています。



そうなった時、親御さん、

ご家庭の方も含めて、

知らなかった、わからなかったでは

済まされないほどの自己責任を

負わされることになると思われます。



今年度以降、私立校・中高一貫校で、

進級・進学出来なかったという方は、

さらに知らない、わからない道を

手さぐりに進むことになることでしょう。



他校に転校するにしても、

海外へと留学するとしても、

そこからの対応は、今までと

異なると思いますので、

知ることから、わかることから、

どんどん情報を仕入れておかないと、

また知らなかった、わからなかったの

自己責任を背負わされることになると

思います。



そうならないことは

もちろんのことですが、

今後の教育、社会、世界を

見据えて、知らなかった、

わからなかったで済ますことの

ないように、知らないことを

知らないまま、わからないことを

わからないまま、放置しないように

することをオススメします。