テスト勉強、自学自習に最適な問題集・参考書？

私立校・中高一貫校にお子さんを

通わせる親御さんから、よく受ける

質問の中に、タイトルにある、

テスト勉強、自学自習に最適、

オススメの問題集・参考書は

ありますか？と聞かれることが

あります。

非常に教育熱心で、または、勉強意欲のある

お子さんだとは思いますが、この質問をしている限り、

学校の成績が上がる、テストで点数が上がることは

まずないと言えます。

普通の、一般の学校でもそうだと思いますが、

通っている学校よりも偏差値上位の学校に

『受験』するつもりであれば、この質問は、

『受験用に最適な問題集・参考書はありますか？』と

なります。

正確には、受験を目指している

『●●大、●●高・中の』という冠詞が

付きますが。

この質問であれば、受験塾、予備校の先生は、

喜んで教えてくれると思います。

しかし、通っている学校で、テストの点数、

成績を上げたいという意味で、言っていると

したら、あまりにもとんちんかんであることが

伺えます。

まず、学校の勉強を教えている、

授業しているのは学校の先生であり、

その内容をきちんと聞いている、

理解しているかを『定期テスト』で、

審査し、成績として評価するのが、

学校の勉強、テスト、成績です。

であれば、わかると思いますが、

学校の授業で使っている教科書、

問題集、参考書以上に、オススメの

問題集・参考書などありません。

もし、『ある』と断言するのであれば、

まず疑ってかかったほうが宜しいでしょう。

特に私立校・中高一貫校の先生方は、

自身の授業に自信を持たれていますので、

塾や家庭教師なども必要なく、学校で

使っている教科書・問題集・参考書以外の

ものをやれ、などと言うわけもなく、

『受験用に』、かつ、学校での問題集などは、

すでにやり切っていて、『さらに』と

いうのであれば、これをオススメすると

なります。

会社に勤めている親御さんなら

わかると思いますが、

会社で支給されているマニュアルや

企画書の雛形、書類作成の手引書などを見ずに、

業務に必要な参考書・手引書で、

オススメのものがありますか？なんて、

後輩・部下、新入社員の方が言ってきたら、

どうされますか。

まずは、支給されているものをよく読めよ、

理解しろよ、その上で、個人的に、もっと

上達したい、向上したいというなら、

これとこれをやってみたらどうだと

言われると思いますが、親御さんの会社では、

そうしたマニュアルや手引書など無視して、

各個人が、世の中にあるビジネス書を

勝手に参考にして、勝手にフォーマットを変えて、

業務をされているのでしょうか。

ほとんどの方が違うと思いますが、

一部、そういった方がいるというのであれば、

学校、少なくとも私立校・中高一貫校では、

学校が支給している教科書・問題集・参考書

以外の問題集・参考書をやれ、そうすると、

テストの点数、成績が上がるなどと

いうことはありません。

こう書くと、学校の授業では、

プリントを使ってたり、板書ばかりで、

支給されている教科書や問題集・参考書を、

授業ではあまり使わない、何のために

買わされたのかわからないという方、

失礼ながら、これは親御さんにも、

本気でそう言われる方がおります。

授業で使われないとしても、

買わされて、渡されている以上は、

『意味がある』＝『学校のテスト』、

『宿題などの平常点』に関わっているものであり、

プリントや板書が主体であるというのであれば、

その『プリントや板書』が、テストに出る、

重要不可欠なものであるということに

なります。

それらを使わずに、

また熟読、理解もせずに、

ただ一回さらっとやっただけで、

学校のテストの点数、成績が

上がらないと言っていることが、

どれだけ馬鹿馬鹿しいことか、

わかると思います。

これは親御さんに

説明していることですので、

会社でのことに例えますが、

上記した業務に関わるマニュアルや

手引書、さらには企画などの仕様書を

読みもせずに、仕事が出来ません、

業務効率が上がりません、書店にあった、

今話題のオススメ効率業務法という本に

書いてあったことを試してみていいですか、

と言ってきた後輩・部下、新入社員を

あなただったら、どう思いますか。

この子は、仕事が出来るな、

もしかしたら大成するかもしれない、

などと思いますか。

少し話が脱線しますが、お子さんが

中学以降になったら、親御さんの

教育、しつけ、子育ては、『数年後』、

自分の後輩・部下、会社の新入社員として、

入ってくるであろう人を育てていると

意識しないと、そのしっぺ返しは、

因果応報は、ご自身に返ってくることに

なります。

お子さんは、中学以降、『数年で』、

『学生』『子供』でなくなります。

これは、年齢を重ねる絶対の真理ですので、

いやいや、まだまだ子供だから、学生だから、

で許されない、いえ、親御さん自身が、

そうして入ってきた後輩・部下を、

新入社員の方を、許しますか。

無限の可能性を信じる教育、子育てを

否定するつもりはありませんが、

中学以降の教育、しつけ、子育ては、

『数年後』に、社会で、会社で、

『現実的』に直結するものとなります。

そのことをよく考えておかないと、

しっぺ返しは、因果応報は、

親御さんに返ってきますので、

気を付けて下さい。

話をもとに戻しますが、そうして考えた場合、

学校の勉強で、テストで、成績で、『本当に』

必要なこと、情報、手段、対応は、何なのか、

そして、それ（その基本）が出来た上で、

さらに、お子さんに何を望むのか、

よく考えていかないと、お子さんは、

『学校の勉強』に、『学歴』に、

最終的には『社会』に、『会社』に、

圧し潰されていくことになります。

あくまでも受験無く高校・大学に

進学できる私立校・中高一貫校に

おいての話ではありますが。

最終的に受験で全てをひっくり返す、世の中、

実力主義、勝てば官軍という考えであれば、

中高時代は、思い出作りと人格形成の

実験期間と言えます。

受験無く高校・大学に進学できる

私立校・中高一貫校に入学させたのは、

そういう意図があってのことだというのであれば、

問題ありませんが、もし、そうではないと、

高校・大学に進学することを前提として、

考えられているのであれば、まずは、

学校の、先生の指示に従い、学校、先生に、

対応していくことをオススメします。