休めない部活動


部活動によって、テスト前でも

休めないということがあると思います。



私立校・中高一貫校の場合、

自己判断による、自由参加を

謳うことが多いですが、実質は

半強制的に出なければならない

ことになるでしょう。



大会も近いということで、

1年生でも、授業を公欠してでも、

応援に行かなければならなかったりも

すると思います。



文武両道出来ている方にとっては、

素晴らしい環境・状況だとは思いますが、

出来ていない方にとっては地獄絵図と

なります。



そうして頑張った部活動で、

どんなに活躍しても、

この一学期の点数、成績に、

“加味”されることはありません。



そんな

『特別=真面目に勉強して

 いる方にとっては差別』を

するわけにはいきませんので、

自由を謳歌する、自分勝手を

優先するのであれば、その分、

『より頑張って』、『文』において、

規定の点数、成績を取らなければ、

断罪されることになります。



昨今、塾でも部活動が休めないので、

勉強できませんと言う方が、驚いたことに、

これは親御さん、ご家庭においても、

言われる方が多いです。



塾を休む、塾での勉強できない、やれないは、

進級・進学に直接関係してきませんが、

学校の授業・勉強、『記録』される

テストにおいて、それを言って、

『許される』ということは、

絶対にないです。



むしろ、その学校の授業・勉強、

『記録』されるテスト、成績“こそ”が、

通っている学校での進級・進学に

直接関わって来るということを、

危機感を持って、意識・覚悟を

持っていないと、当然のごとく、

進級・進学できないことが

決まっていきます。



いやいや、学校・先生側が、

部活動に入り、部活動をやること、

頑張ることを"推奨”“強制”したのだから、

学校・先生側にも責任があると

主張されるつもりかもしれませんが、

学校・先生側が、責任を取ることなど

一切ありません。



部活動などの選択をしたのは、

そしてその部活動を続けると判断したのは、

あくまでも生徒本人、親御さん、

ご家庭の『決断』ですので、全てにおいて、

『自己責任』となります。



顧問の先生すら、そういう態度・姿勢を取って、

最終的に切り捨てるように、扱ってきます。



子供達の可能性、未来・将来のことを

一切否定せず、最大限ギリギリまで

応援した上での結果ですから、

『結果は仕方ないですね』、

『この経験を活かして、

 “次”のところ(学校)で

 頑張って下さい』と、なります。



掃き捨てられるように

感じられるかもしれませんが、

今は学校・先生側が、子供達に、

ご家庭に、一切介入しないのが

『正義』となっておりますので、

学業と部活動のことをどう判断し、

どう決断するのかは、全て

自己責任となります。



そうした上で、学業面での『結果』のみで、

進級・進学要綱に照らし合わせて、

進級・進学の合否を決定することに

なります。



よく、勘違いされているようですが、

学校・先生側が部活動などを

やることを推薦しているのは、

学業面での結果、進級・進学が出来ると

“決定した時”に、プラスアルファで、

生活面での活躍、つまり部活動などの

頑張りが、加点となるので有利だからです。



多くの方は、この時、

『学業面での結果、進級・進学が

 出来ると決定した時に』という

言葉を忘れて、とにかく部活動を行えば、

加点されると勝手に思い込むように

思われます。



これは違います。



部活動などの、生活面の加点は、

あくまでも学業面での土台がある、

つまり、『進級・進学できる』

基準の点数、成績を収めることが、

大前提にあり、それが取れていないにも

関わらず、生活面での加点が、学業面に

『補填』されると、思い違いを

しているように思われます。



どんなに部活動などを頑張ろうとも、

学業面で、点数、成績が取れていなければ、

その時点で、進級・進学はできません。



学校・先生側が部活動などを

推進しているのは、あくまでも、

『モデルケース』として、昨今の

成績上位者は文武両道を収めている

ことが多く、また、収めたほうが、

両方上手くいく傾向にある

と言っているだけです。



それを裏付けるだけのデータがあるから、

学校・先生側は強気でそう発言されるのでしょうが、

その光に対する、『影』のデータに関しては、

ひた隠しにされています。



はっきりとしたデータを知って

いるわけではありませんが、

昨今の私立校・中高一貫校において、

進級・進学できないのは、

圧倒的に運動部の方です、

それもチームスポーツの

運動部の方です。



まさにワンフォーオールの精神

なのかもしれませんが、

自分の進級・進学、進路を犠牲にして、

3年間、部活動に専念し、チームを

勝利に導いて、自分“だけ”が、

学校を去るという美談のように

なっております。



一昔前までは、私立校・中高一貫校で

進級・進学できないのは、文武において、

『どちらもできない』という方が、

多かったと思いますが、今は『武』に

長けてはいるものの、散々『文』を

サボった方が、使い捨てのように

学校から追い出されているように

思えます。



この問題は、後々の進路、人生にまで

発展することになるとは思いますが、

今は、これこそが教育のモデルケースとして、

浸透し、子供達の可能性、主張、未来・将来を

一切否定せず、最後まで、ギリギリまで待って

応援するのが、『正義』となっておりますので、

光り輝く人もいれば、色濃く影になっていく人も

いるのも致し方ないのかもしれません。



受験なく進級・進学できる

私立校・中高一貫校において、

こうして進級・進学できなかった

ということは、後々にまで

影響することになります。



なぜなら、多くの友人知人は、

『理想(だった)の自分』を

体現しており、そして今はそれを、

面白おかしく発信し、伝えてくる

わけですから、その道を外れて

しまった自分のことを、

どう思うのか、思えるのか、

計り知れません。



あの時、あの判断、決断をしておけば

という後悔を、これは親御さんも

することになるかもしれません。



昔であれば、そこまで情報機器も

発達していませんでしたから、

離れてしまった友人知人のことなど

風の噂で聞く程度でしたが、

今は嫌でも耳にする、目につくように

なっておりますので、そのことがまた、

より自分を追い込むことになると思います。



長々と“まだまだ”『そんなありえない』

未来の話をさせて頂きましたが、

一回一回のテストの点数、成績によって、

進級・進学が、進路が決まっていく

私立校・中高一貫校においては、

徐々にその道に行く『可能性』も

あるということを、心しておくことを

オススメします。



そして、いつ、どのタイミングで、

自分が、お子さんが『後悔』しないかの

判断を、決断をするのか、これは

親御さんもよく考えてみることを

オススメします。