余裕がないほど忙しい
ここ十年の生徒、学校の先生、ご両親と見てきて、
思ったことが、皆さん、忙しいを通り越して、
忙し過ぎるのではないかということです。
脅迫観念にとらわれているんじゃないか
と思うくらいの忙しさ。
私などは性格的なこともあってか、
ゆっくりしているので、
皆さんの忙しさを見ていると、
体を壊してしまうんじゃないかと
思うくらいです。
最近はますますその忙しさが
拡大してきていると思います。
一日24時間、理想は
8時間働いて(勉強して)、
8時間寝て、8時間の余暇を過ごす。
これくらいの余裕のある時間の
自由選択があってもいいと思います。
しかし実際のところは、
そうはいかないようです。
勉強や習い事が仕事といえるくらいの
スケジュールの生徒を見たことがあります。
一週間のスケジュールがぎっちりつまっていて、
その忙しさからか、あまり余裕がない状態で、
勉強をしていても落ち着かない感じで、
早くこの勉強=作業を終わらせて、
次の作業をこなしたい。
という感じでした。
ゆっくり考えたりする時間のなさは、
自然に自分を追い込むことになり、
自暴自棄になって当り散らしたり、
逆に全てを終えた時の喪失感から
何もやる気が起きないことに
なったりすると思います。
世の中の時間の流れが
速くなってきているのも事実です。
ですが、それに合わせて人も速くなろうとして、
実は遠回りしているのではないかと
懸念しております。
スケジュールが詰まっていることを
否定はしませんが、せめてゆっくり
考える時間を一週間に2~3時間を
とるようにされたほうがいいと思います。
特に20歳になるまでは、倍の5~6時間ぐらい、
それ以上あったほうがよろしいと思います。
余裕のなさが他人に指摘され始めたら、
一度立ち止まって考えてみることをお勧めします。