内部進学するのに求められる能力


昔から、私立校・中高一貫校生は、

良く言えば“ある程度”要領が良く、

悪く言えば“ずる賢い”狡猾さを

持っていました。



ですから、ダメになったらダメになったで、

切り替えも早く、立ち直りも早く、結局は

返り咲くという方が多かったです。



それこそ“たかだか”学校の勉強、テスト“ごとき”のこと、

本気になったら、やる気になったら、徹底的にやって、

自分を馬鹿にした、見下した、否定・批判した人を

『見返して』やるくらいのことを、

やってやりのけた方が多かったように思えます。



反骨精神が強かったのか、

元々地頭が良かったのかはわかりませんが、

“やればできる”を体現する方が多かったと思います。



しかし、昨今、“やればできる”どころか、

“やってもできない”を体現する方が

増えてきたように思えます。



“やってもできない”と表現すると、

何とも救いようのない言葉になってしまいますが、

正確に書けば『出来ると思い込んで』

『自分なり』に効率よく、“やってもできない”と

なっていることが多くなっています。



それも、進級・進学の危機に追い込まれても、

その考えで行うからこそ、なおさら

「いくら」“やってもできない”

ということになっているように思えます。



私見ではありますが、

元々、私立校・中高一貫校で、

内部進学していくにあたり、

求められる能力は

以下の3つだと思います。



1、宿題や小テストなどの事務作業を

  早く正確に行えること。


2、テスト前などの期間において、

  集中力を発揮し、効率よく勉強できること。


3、テストにおいて、最低限の基礎学力の

  結果(赤点回避する、平均点を取る)を

  示すこと。



これらを、“普通”に出来ていれば、

“普通”に進級・進学でき、さらには、

大学までへの道が開かれることに

なっていると思います。



というよりも、この三つを挙げたのは、

これは、『大学に進学してから』“も”

求められることだからこそ、

私立校・中高一貫校各校で

徹底しているのだと思います。



『受験しなくても』大学の授業、テストに、

対応できるように、最低限、この能力を

もってすれば、大学で落ちこぼれることなく、

留年・退学することなく、無事卒業できる

ようにという考えだと思います。



この1~3を散々ないがしろにしてきた方が、

強く思った、深く考えた、自分なりの

効率の良い勉強で、今までの負債、借金を

返せるほどの、点数、成績を取れると

思い込んで、『やって』みて、結果、

“やってもできない”を繰り返しては、

自分は“やってもできない”んだ、

だから、“やっても無駄”なんだと、

『言って』は拗ねてで、

こじらせていくことが多いです。



まぁ、そもそも、その『自分なりの勉強』すら

しない方は、失礼ながら、

私立校・中高一貫校での勉強、生活

うんぬんよりも、勉強そのものに、

向いていない可能性もありますが。



いずれにしても、そうした状況・状態で、

進度が速く、内容が難しい

私立校・中高一貫校での授業には、

到底ついていくことはできず、

落ちこぼれていくのは時間の問題となります。



三学期になってしまっては

『なってみてわかった』

という方も多いとは思いますが、

まだ、チャンスがある方は、

もう一度よく考えなおして

みることをオススメします。



学校・先生が求めているのは、

有名国公立、私立大学に、

推薦あるいは受験できるくらいの

優秀な生徒“だけ”ではありません。



むしろ、そうした優秀な生徒など

一割も出てくれば良くて、多くは、

内部進学できるだけの最低限の能力を

身につけて、大学で、留年・退学と

ならないことを祈っている

というところだと思います。



失礼ながら、有名国公立、私立大学に、

推薦あるいは受験できるくらいの

優秀な生徒であれば、もう入学時、

少なくとも1年次を終える時には、

目星がついており、期待するとすれば、

そういった方“のみ”であって、

他の方は、奇跡でも起きればいいな程度に

考えられていることでしょう。



上記した内部進学に求められる能力“すら”

まともに出来ていない方は、

有名国公立、私立大学どころか、

大学にすら受からない、仮に受かっても、

卒業できないと思われていると思います。



言い過ぎかもしれませんが、

それ“すら”出来ないのであれば、

大学など行かないほうが良い、

行く意味がないとまで

言えるかもしれません。



最後は辛辣な書き方になりましたが、

通っている学校で、さらには大学に入ってからも、

求められる最低限の能力を磨かずに、

中学・高校時代を過ごして、大学への

内部推薦、受験という壁で、大学生活で、

苦しむことのないように、もう一度

自分の生活、考え方を、見直してみることを

オススメします。