勉強に間に合わなくなっていく子供達


11月も残り4週間を切り、

いかがでしょうか。



期末テストまで、宿題が、

テスト勉強が、●●日までの締切に、

●●点を取るという目標に

『間に合いそう』ですか。



まだまだ、時間がある、

余裕がある今なら、

ほとんどの方が、大丈夫、

余裕と言われることでしょう。



就職氷河時代を経験した

親御さん世代なら、

こういった表現のほうが

わかりやすいでしょう。



この時期になって、

内定を取れていない状況で、

週5日のバイトやサークル活動をしていて、

夜は友人たちと飲み歩いて、

面倒な履歴書やエントリーを

後回しにしていて、『まだ』

大丈夫、余裕といっている方が

どうなったか。



もっとも、この時期まで

採用をしている企業も

あったことでしょうから、

最悪、12月一週間前に

エントリーして、12月に面談して、

内定を取ったという方もいたかとは

思いますが、その結果(会社)は

果たして、本当に希望の結果と

なったでしょうか。



“たかだか”学校の勉強、

テスト“ごとき”のことではありますが、

就職活動同様、コツコツと積み上げていった

努力、情報収集などがあって、内定の

一つ二つをやっと取れたの同じことが、

勉強にも言えることになります。



一学期、二学期中間テストと、

定期テスト、成績において、

4回の機会がありましたが、

進級・進学の『内定』は

取れていますでしょうか。



これが、私立校・中高一貫校で、

進級・進学出来ない、失礼ながら

親御さん、ご家庭の方も含めて、

危機感のない方の典型だと思います。



厳しいように感じられるかもしれませんが、

昨今の私立校・中高一貫校で、

進級・進学出来ない、進級・進学に

『間に合わない』方は、

一年次・二年次のこの時期から、

『こうなっている』と思います。



それを三年次まで持ち越した方は、

もう残りの機会、時間以上に、

勉強が、基礎学力、知識が、

『間に合わない』となっています。



“たかだか”学校の勉強、

テスト“ごとき”のことで

そうなってしまうことは、

その後、最悪受験となった時、

さらには、その先の就職活動と

なった時、この『悪癖』『悪習慣』から

抜け出せなくなっていきます。



そうして、さらに残りの機会と時間に

『間に合わなくなって』いくと、

“現役”での大学進学、卒業、就職内定が、

『間に合わなくなって』いきます。



昨今の私立校・中高一貫校で、

勉強に間に合わなくなっていく

子供達を見ていると、その傾向が

強く出ているように見えます。



最近は、少子化にも関わらず、

予備校の入学者が増えていることから、

私立校・中高一貫校だけでなく、

一般の、普通の学校でも、『受験』に、

『勉強』に、間に合わなくなっている

ようですが、そうなると、『現役』での

進学、卒業ということが優遇されていく

ようになるでしょう。



そうすると、受験無く、比較的楽に

高校・大学へと進学できる

私立校・中高一貫校は、

かなり有利になる反面、

そこで『間に合わなく』なると、

一般の、普通の学校より、厳しい

状況・環境に立たされることに

なります。



受験無く高校・大学へと

進学できるということは、

それ相応の学力を身につける、

つけていることが前提となりますから、

授業の進度は早く、宿題の量も多く、

テストの内容は難しくとなり、

ついていけない方は、基礎学力すら

身につけることが出来ず、

ある学年の学力から『止まって』

しまうことになります。



加えて、文武両道を推し進めるために、

学び直しの機会も時間もなく、ただただ、

青春時代の、学生時代の『現役』の日々を

過ごすだけになっていきます。



一部偏差値の高い学校を除き、昨今の

私立校・中高一貫校の定期テストにおいて、

数点、十数点という点数を取る方の多くは、

テストが難しいから、問題が多いからなどで

点数を落しているのではなく、もう勉強に、

それも基礎学力、知識ですら、

『間に合っていない』です。



最近は、呼び出し・面談で、

転校を勧められる方が

増えてきていると思いますが、

通っている学校での進級・進学を

本気で考えているのであれば、

生活面を見直し、長期休み中などに

学び直しをし、通っている学校の勉強に、

レベルに、『間に合わせ』なければ、

結果が変わることは難しいでしょう。



短時間で効率良くと

求められる方が多いですが、

その短時間、効率に耐えられるだけの、

基礎学力、知識が、本当にあるのか

どうかを、自分自身、あるいは、

親御さんが見極めなければ、

どんどん『間に合わなく』

なっていきます。



分数の計算が苦手、出来ないままで、

今やっている範囲で、分数がある

問題があったら、“効率良く”切り捨てて、

それ以外の問題で点数を取ろうとしても、

点数があがることはないでしょう。



むしろ、学校の先生からすれば、

そういったところこそ、

出来る人にとっては、

『点取り問題』として、

出しているのに、出来ない人が、

『出来ないままでやり過ごそう』

としているのを見て、

呆れていることでしょう。



それが分数だけでなく、

他の随所において、見られるのが、

昨今、進級・進学出来ない、

勉強に間に合わない方の

傾向だと思われます。



それを本気で直す、時間をかけて

治すつもりでなければ、部活動、

趣味や遊び、スマホの片手間で、

短時間で効率良く、効果的になどを、

いつかどこかで出来るようになる日が

来ることは『絶対に』ありません。



そのことを、お子さん自身が、

あるいは、親御さんが、気付かない限り、

本当に『高い授業料』を払って、

進級・進学出来ないだけでなく、

勉強が出来ない(間に合わせられなかった)と

証明することになります。



そこから、勉強を間に合わせるためには、

学び直しができる環境と、今までの

授業時間分の演習、練習とを重ねて、

やっと基礎学力、知識が、

小学校・中学校・高校『卒業』

レベルになって、受験勉強へと

繋げることになります。



今後、私立校・中高一貫校は、

この傾向が極端に、格差的になって、

拡がっていくことになると思いますが、

『間に合わせようとしない』方は論外ですが、

『間に合わないで』もがいている方も、

切り捨てていくように。授業を、勉強を、

進めていくことになります。



すでに、この二学期期末テストまでの

期間が、そうなりつつあるとは思いますが、

『間に合わない』の歯止めをかけるのは、

お子さん自身か親御さんとなりますので、

よく考えての決断をすることを

オススメします。