『覚えられない』ではなく、『覚えるまでやらない』


最近の生徒の傾向として、「覚えられない」

という言葉をよく聞きます。



ですが、これは違います、

「覚えない」の間違えです。



さらに言うと、「覚えるまでやらない」です。



大抵の人はそこまで覚えようとしない、

途中で、どうせ自分は頭が悪いから

覚えられないなどと

言ってあきらめます。



でも考えてみてください。



箸の使い方を覚えられない方は

いますでしょうか?


カレンダーで曜日を

覚えていないでしょうか?


数字の1~10がわからないでしょうか?



これら基本的なことは

どうやって覚えたでしょうか。



大抵の人が、こういったことの覚えた過程を

忘れていると思います。



答えは全て、反復で覚えたはずです。



お父さん、お母さんの真似をして、

または聞き返したり、言い返したりして、

覚えたはずです。



自然に身につく、こういった基本的なことの

ものの覚え方こそ、勉強や暗記の基本です。



人は全てのことを模倣・物真似や

反復練習から覚えます。



問題はその模倣・物真似、

反復練習の量です。



多くの方が、なぜか勉強だけは

2~3回、多くて4~5回で

覚えようと暗記を試みて、

あきらめてしまいます。



思い出してほしいと言っても

難しいでしょうが、

数字を覚えるとき、

何回見たり聞いたり書いたり

言ったりしたでしょうか?



日常で使っているから忘れがちですが、

少なくとも一日に30回以上は見たり、

聞いたり、書いたりしていたはずです。



そして、一週間で数字を

そらでいえたでしょうか。



それも違うはずです、少なくとも

1か月はかかったと思います。



つまり900回以上、見聞きし、

書いてきたことでしょう。



それで、自然に使えるように

なっていったと思います。



勉強でも同じ事をできないでしょうか。



もし自分が物覚えが悪いな、

暗記が苦手だな、記憶力がないなと

嘆いているなら、一度、一つの教科の

教科書の1ページを、一日かけて、

百回書いて、百回声に出して

読んで見てください。



忘れようとしても、頭から

離れなくなると思います。



そこまでして初めて、自分の記憶力を

疑ったほうがいいと思います。



多くを覚えようとして、

その量の多さに面倒くささを感じて、

記憶力・能力がないというのは、

自分の本当の力に気づいていない、

もったいないことだと思います。



暗記が苦手、記憶力がないという方は、

一度「覚えるまでやる」という勉強法で、

寝てもさめても、いつでもすらすらと

言えるくらい、やってみては

いかがでしょうか。



そうしてから、自分は

約何回くらい書けば覚えるのか?

何回くらい声に出して読めば覚えるのか?

何問くらい問題を解けば覚えるのか?

を導き出し、効率のいい方法・回数を

導いてみるといいと思います。