小学校から中学校、中学校から高校へ進学する方は気をつける


進級・進学時においての、

前の学年の知識は当たり前のものとして~、

と小うるさく書いてきておりますが、

特に中高一貫校生において、注意すべきことは、

中学、高校への進学時です。



これは学校側の意識の問題、風習とも

言えるかもしれませんが、

中高一貫校の学校の「小学校」を、

「中学校」を進学してきていると、

いう実績という意識が、

学校・先生にあるということです。



いろいろな学校から受験をしてきて、

いろいろな先生に習ってきて、

いろいろな学習法、指導内容を

受けてきた学生が集まる学校なら、

それほど意識されないことかもしれませんが、

中高一貫校においては、その学校の、

一定の、教育思想、教育方針を

受けてきていることが

前提となっております。



当然ですが、中学校、高校の先生も、

その辺をよくわかっています。



ですので、それまでに、

どれだけのことを習ってきたのか、

どれだけの学力をつけてきたのか、

どれだけのことをやってきたのか、

“わかっている”前提で、そして

それらが“できている”前提で、

“できる”前提で、授業を進めます。



そこに泣き言は許されません。



中高一貫校、付属校として、

小学校、中学校で、これだけのことを、

これだけの教育を受けてきているわけだから、

当然できるよね、できなければ、どうなるか

わかっているよね、言われてきているよね、

ぐらいの感覚だと思います。



受験校であれば、受験に成功すれば、

受験に向けて自分が頑張れが、

もしくは、予備校にでも通えば、

一発逆転があるから、それほど

強く思わない感覚だと思いますが、

上記にも書いたように、中高一貫校では、

一定の教育思想、教育方針、教育課程を、

通ってきているわけですから、

“わかっているよね”という気持ちが

強くなります。



それを踏まえた上での、「進学」となりますので、

当然ですが、小学校から中学校、中学校から高校へと

進学する際、学生個々人の学力などお構いなしです。



有無を言わせず、“わかっているよね”

“やっているよね”の連続です。



実際に、“やっている”事実が、ありますから、

わかっていますから、先生を強気で

教えることができます。



こうなると、“わかっていない”

“やらなかった”ほうが悪いになります。



中高一貫ではなく、いろんな学校から、

いろんな方々が受験で入ってくる場合、

対処の仕方が違ってきますが、

そこは良い意味でも悪い意味でも、

中高一貫校であるがための、

教育思想、教育方針です。



だからこそ、中高一貫校生の進学時には

気をつけていただきたいと思います。



あなた本人はそう思っていなくとも、

学校が、先生が、ある意味勝手に、

ある意味妄信的に、あんたは

ある一定レベルのことを

“できる”“やれる”“こなせる”と

思い込まれています。



そして最近は、それが“できない”“やれない”

“こなせなかった”となれば、容赦なく

切り捨てるようになってきています。



進学できた=自分は学校からぜひ来て下さいと

いわれたという感覚でいると、痛い目にあうことを

自覚して下さい。



エスカレーターで上がれるということは

そういう嫌味のような厳しい感覚がある

ということを知って下さい。



中高一貫校で進学するということは、

学校が定めた、一定の教育思想、教育方針、

教育課程を通過してきた、その事実を、

証拠を示したに過ぎません。



あなた個人の学力・実力・努力など

お構いなしです。



進学できたことに浮かれずに、

むしろ恐怖するくらいでいるほうが、

その後の進級・進学につながると思います。



小学校から中学校、中学校から高校へ

進学する方は気をつけてみて下さい。