基礎学力の取り戻し方


日々進む時間、そして一年間、

さらには、小中高と、決められた

学習カリキュラムを進める

学校の授業、勉強において、

積み重ねていかなければならない

基礎学力、知識を、習得できずに

学校生活を送ることは苦痛となると

思います。



以前にも書きましたが、学問の世界、

その道に進むにあたり、必ず

『出来ないことが許されない』時が

やってきます。



“たかだか”学校の授業、勉強“ごとき”で、

その時々で、単純なミスで、度忘れで、

出来なかっただけであれば、修正を繰り返し、

直していくか、極端に言えば、

『テスト』の時だけ“間違えない”

“気を付ける”ようにすれば、

(完全に)出来る(理解する)ことまで

求められません。



しかし、単純なミス、度忘れなどではなく、

基本概念として、基本理論として、

そのことを習得しえない、

言い方が悪いですが、その考え、教えを

無視する、拒否する方は、学問の世界、

道に進むのは、現状の日本の進学、

受験のシステムにおいて、困難であると、

断言します。



中世時代より、積み重ねてきた

学問の礎を無視する、拒否することは、

ある意味、革新的かもしれませんが、

その礎をもとに、発展、進化してきた、

さらには、今まさにしてきている学問の

世界のおいて、そういった方は

門前払いを受けることになっています。



もちろん、そうした考え、生き方のもと、

革命的なことをやってのけた方が、

近年にもいるようではありますが、

そういった方でも、最低限、基本的な

礎になっている、基礎学力、基礎知識は、

中世時代より積み重ねてきた学問の

知識となっています。



昨今の、考える教育やグローバル思考などを曲解、

さらには自分勝手な理解で、夢と希望と自信で、

現状の学問の基礎、つまり学校で習う授業や勉強を

否定するかのように過ごされる方が、

その“学校での勉強”を強いられることになる

私立校・中高一貫校でも増えてきているように

思われます。



本当に自由に、今の学問と

自分の考えていることとを

向き合いたいというのであれば、

まず『相手』を知ることから

オススメします。



そこまで素直な気持ち・意識になれない限り、

学校教育、今の学問、高校・大学へと

進学するための『基礎学力』は

まず身に付きません。



基礎学力、基礎知識を取りこぼした、

抜け落とした方の根底には、

この気持ちや意識、考え方、

生き方があるように見えます。



まずはこれを払しょくし、もう一度、

一から習うつもりでない限りは、

暖簾に腕押しではないですが、

勉強にかける時間と労力は、

自分の思い描いている理想、効率は

もちろんのこと、現実的にも

かなり厳しいものとなります。



そして、この気持ち、意識、考え方、生き方を

改めて尚、『最低でも』今まで授業で

かかってきた時間分、演習分の勉強、

演習を行わない限り、学問の世界、

道へとは未来を切り開いていくことは

難しいでしょう。



遅れをとった、ついていけない

とわかった方ほど、短時間で効率良くと

求められやすいですが、もうその時点で、

取り戻すのが出来ない道を歩まれている

ことになります。



私立校・中高一貫校の場合、このことに

気付くのが遅くなれば遅くなるほど、

もう『物理的に』難しいということが、

それこそ、『物理的正論』として

のしかかることになります。



そうなる前に、“たかだか”学校の授業、

勉強“ごとき”のことかもしれませんが、

これは親御さん、ご家庭の方も含めて、

きちんと向き合うことをオススメします。