『問題慣れ』のための演習“訓練”


テスト前になったら、

暗記系の教科の詰め込みが

メインになってくると思いますので、

その前に、『問題慣れ』のためにも、

演習“訓練”をしておくといいでしょう。



“訓練”と書いたのは、演習だけだと、

ただただ時間をかけてやるに

なってしまうためです。



“訓練”には、回数と時間制限を決めないと、

効率良く、効果的に行うことできません。



筋力トレーニングを思い浮かべてください。



一回二回、1分、10分、

1時間やったから、

それで筋肉もりもりになって、

筋力アップしたということは

ないと思います。



毎日百回を続けて、それを少しずつ、

時間を縮めていき、効率良く、効果的に

筋肉をつけていく。



皆さん、身体を動かすことに関しては、

こういったトレーニングを素直にやりますが、

勉強に関しては、なぜか、

『少ない問題数を、

 時間をかけてやったから』

頭が良くなった、理解した、

できるようになった、

これで大丈夫と、なりがちです。



受験戦争時代の詰め込み型の勉強は駄目だ、

ということが囁かれてきましたが、

だからといって、『少ない問題数を、

時間をかけてやった』ことで、

“良い”とはなっていないと思います。



現実問題として、各個人個人で、

能力の違いもありますし、もちろん、

『少ない問題数を、

 時間をかけてやった』ことで、

点数を伸ばせる人もいるかもしれませんが、

それを例にして、極端になるのも

いかがなものでしょうか。



個人的に、精神論・根性論が好きなため、

こう書くと、拒否反応をされてしまう

かもしれませんが、勉強に限らず、

物事を習得するには、ある一定量の、

物理的な、量的な、練習、演習、訓練を

しなければ、能力が身につく、

アップすることはないと思います。



上記の筋力トレーニングなども

そうですが、スポーツなどを

している方は、それを実際

経験していると思いますが、

いかがでしょうか。



試合で負ければ、練習“量”を、

“時間”を増やそうと、

実際に行うかどうかは別として、

そう考えはすると思います。



これを、勉強にも

当てはめて考えて下さい。



よく、残り日数に加えて、

残り『時間』を書くのはそのためです。



部活動や遊びで忙しい、

今の子どもたちにとって、

『時間』は奪い合いに

なっていると思います。



しかし、その奪い合いの中でも、

勉強する時間を一定量確保し、

その時間内で、一定量の問題を解く、

単語を覚える、文字を書く、読むを、

しなければならないのです。



そうなると、一つ一つの行動『時間』を

よく考えなければなりません。



よく、塾でもおりますが、

1時間をかけて、4~5問解いて、

あー疲れた、もう限界、でもわかった、

理解できた、頭が良くなった(つもりで)、

大丈夫、今日は勉強した。



塾の場合では、そういって、

“やりたくない”から、

『時間稼ぎ』をする方も、

『時たま』おりますが、

何の制限も無く、自分の家で、

自分の部屋で、自分勝手に勉強できる、

状況・状態の皆さんは、いかがでしょうか。



1問、2問をじっくりゆっくり

時間をかけてやるのも、

良いことではありますが、

よく思い出して下さい。



『学校の定期テスト』では、

1問・2問しか、出題されませんか?

また、時間無制限で、行われますか?



ほとんどの学校・先生が、

そんなことはしていないと思います。



50分間と限られた時間の中で、

30~40問の問題を解く

テストだと思います。



たまに、社会系の先生で、

記述問題、大問10題出してくる

などありますが、それもかなり

特殊なケースだと思います。



こう書かれれば、わかると思いますが、

1問、大体1分で解いていかないと、

見直しの時間が取れません。



そして、またこう書くと出てくる反論、

いやいや、数学などでは、計算問題に

一問1分もかからないし、

文章題はもっと時間がかかるし。



その通りのことではありますが、

では、それが『わかっていて』、

なぜ、テストの時間配分を間違えますか、

解答用紙を全部埋められないのですか、

全部の問題を解くことができないのですか。



コレに関しても、

そうはわかっていても、

わからない問題があって、

時間のかかる問題があって、

などと言い始めたらキリがありません。



わからない問題を無くすためにも、

時間のかかる問題をなるべく

早く解くためにも、

『訓練』が必要なんです。



計算問題なら、1問30秒を

切るようにしていき、

20秒を目指せば良いと思います。



そうですね、これで大体、

1時間で90問解くペースです。



具体的に1問1問時間を計ってと

やっていたら、それすらも

時間がかかりますので、

この際、1時間で

100問解きましょう。



“これ”が訓練です。



出来るようになれば、

大体平均1問20秒で

解けることを『実感』でき、

自信を付けられるでしょう。



同じように、英語や国語の単語や、

社会・理科の重要単語なども、

時間制限と問題数を決めることで、

密度の濃い勉強をすることができます。



慣れてくれば、

その時間を“絞って”いくか、

その問題数を“増やして”いけば、

より効率良く、効果的に

『勉強できる』ようになっていきます。



そうなるまでは、おそらく世界中の誰もが

“根性”が必要になってくるでしょう。



逆に言えば、この根性がないから、

テストの点数が、成績が取れない

と言っても、過言ではありません。



よく部活動で時間がなくて、

宿題ができないという方を聞きますが、

その宿題の問題数はせいぜい100問でしょう。



1問1分かけたとして100分、

約1時間半、この時間すら取れませんか?



いやいや、実際1時間半じゃできないよ、

という方は、やってみて、自分が

その時間内に解ける問題数を

知って下さい。



あとはそれを、100問に割る数として

割ってみて、これで宿題にかかる

『時間』がわかります。



今度は、その『時間』を

作る努力をして下さい。



ここまで書かれると

わかったとは思いますが、

『出来ない』のでは

『やりたくない』のでしょう。



格好の良い言い訳するのは止めて下さい。



この期末テスト2・3週間前を迎える

今日、今週においても、『同じこと』を言って、

“逃げる”つもりですか。



残念ながら、

私立校・中高一貫校における

『記録』されるテストの点数・成績は、

皆さんを決して逃がしません。



面談の時に、進級・進学が決まる時、

それらを突きつけられることになります。



近いところだと、来月の“今頃”まさに

突きつけられることになります。



期末テスト2・3週間前を迎えたら、

もう逃げ場はありません。



上記のような訓練を、

ぜひやってみて下さい。