有名人の方で、
「自分の機嫌は自分で取る」と
名言を言われた方がおりましたが、
これは、同時に、
「自分の機嫌を他人が取ってくれる
わけではない」ということを
意識できないと、勘違い、思い違いを
されてしまうかと思われます。
受験無く高校・大学に進学できる
私立校・中高一貫校の場合、
このことをこじらせて、
機嫌が悪いと、都合が悪いと、
『勉強しない』『宿題しない』という
幼い反抗、反発をして、自分の
思い通りに、都合通りに物事を
進めようとする傾向があります。
まだ学生、まだ子供だからと、
親御さんは、学校の先生は、
大目に見てくれて、さらには、
ご機嫌を取ってくれることも
あると思いますが、冒頭のことを
中学時代までに、意識できないと、
学校だけでなく、世の中全ての物事に
おいて、理不尽、不条理のように
感じるようになります。
最終的に大学受験で、全ての学歴を
塗り替えるということであれば、
あなたのご機嫌を取って
『いつか』『どこか』で、
やる気になってもらい、
巣立って自立してもらうことが
できます。
ですが、高校・大学に内部進学する、
その条件、基準は、記録された『結果』=
点数、成績となりますので、普段どんなに、
機嫌を取ってもらったとしても、
『結果』が基準、条件を満たさなければ、
進級・進学(機嫌)はもらえるわけでは
ありません。
私立校・中高一貫校生に限らず、
最近の子供達は、この他人に
機嫌を取ってもらうことを、
当たり前のように考えているような、
言動、態度、姿勢が多々見られるように
思えます。
良く言えば、親御さんから、周りの大人達から、
たくさんの愛情を受けて育ったとも言えますが、
悪く見ると、他人に機嫌を取ってもらわないと、
自分からは何も出来ない、やらない、それどころか、
説教や、助言、アドバイスといった『他人の言葉』
それも否定的、高圧的に言われたことに対して、
自分の機嫌を取ってくれない相手=敵と見る
傾向が高まっているように思えます。
自分の機嫌を取ってくれる、つまり、
味方をしてくれる、応援してくれる、
期待してくれる、励ましてくれる、
いつもそんな人達に囲まれて、
幸せに暮らしたいと思われるのは
構いませんが、現実には、
そんな理想通りとなるわけではありません。
その時、自分の機嫌は自分で取るものという
考えとともに、基本的に他人が自分の機嫌を
取ってくれるわけではないということを、
意識、自覚できないと、どんどん生きづらく
なっていきます。
私立校・中高一貫校の場合、
それを痛烈に感じることになるのが、
進級・進学『出来ない』となった時だと
思います。
その前段階、定期テストや成績の結果で、
(自分の機嫌が)“まだ”軌道修正できる内に、
他人が自分の機嫌を取ってくれることを期待せず、
自分で自分の機嫌を取り、自立して下さい。
この二学期、かなりの人が
そのことを感じることになると思います。
結果が記録される前に、そして、
(自分の)機嫌が悪くなる前に、
対応出来るように行動しておくことを
オススメします。