私立校・中高一貫校に入学するということ


私立校・中高一貫校では、

文武両道、自由・自主性を重んじる、

様々な経験・挑戦を出来る、選択肢を

得られるなどの、特長を、特色を、

謳っておりますが、どの学校も、

『勉強以外の何か』、ソレ“だけ”を

頑張っていれば、成績、テストの点数、

勉強を、一切不問とするという学校は

まずありません。



というよりも、私立校・中高一貫校に

入学したということは、勉強することは

もちろんのこと、高校・大学に進学することを

視野に入れた、いえ、昨今では、大前提として、

学校生活、つまり授業、勉強が進んでいくことに

なります。



いやいや、そこまで先のことを考えてない、

高校・大学に進学するかどうかなんてわからない、

就職することや専門学校に行くこと、

留学することだってあるわけだから、

高校・大学進学を前提にされては困る、

というのであれば、転校することを

オススメします。



私立校・中高一貫校の授業、勉強は、

高校・大学に進学する前提で進められており、

カリキュラムもそう組み込まれています。



それも、有名私立・国公立の大学へと

進学できるようにと、大学まで内部進学

できるとしても、大学に入ってから困らないように、

というよりも、外部生・受験生との

学力格差が出ないようにとなっております。



いつの時代でも出てくる、学生からの哲学に、

『なぜ、勉強しなければならないのか』という

禅問答がありますが、私立校・中高一貫校の場合、

答えは簡単です。



高校・大学に進学するためです。



そのために、私立校・中高一貫校として、

高度な、難度な授業、勉強をしていることになります。



学校、先生によっては賛否があるかと思いますが、

ごく一部の学校、学校案内に『大学合格実績』を

載せていない学校を除き、何をどんなに言おうとも、

『綺麗事』でしかありません。



もちろん、比較的偏差値の高い、あるいは、

大学の付属校として、『余裕がある』学校であれば、

『それ』プラス、素晴らしい経験、体験、知識、

挑戦、機会を与えられるような授業、勉強“も”

出来る環境が整っています。



しかし、大前提である『高校・大学に進学するため』は

土台となっており、その土台が揺らぐ、つまり、

規定の点数、成績が取れず、進級・進学要綱、基準に

満たなければ、進級・進学出来ない、というよりも、

最近は『させない』となってきています。



させないと書くと、学校・先生の嫌がらせのように

感じるかもしれませんが、正確に言えば、

進級・進学させても、授業についていけず、

貴重な青春時代、学生時代を、『無意味』に

過ごすことになることを避けるために、

別の選択肢を示すということになります。



私立校・中高一貫校に限らず、

どの学校、教育現場において、

“普通に”学校生活を送り、

“普通に”勉強して、

“普通に”宿題・課題をやって、

“普通に”テストで点数を取って、

“普通に”成績を取っていれば、

“普通に”進級・進学出来ます。



私立校・中高一貫校の場合、

その“普通”が少し早い、

少し量が多い、少し厳しい、

少し難しいだけです。



内部進学、受験合格した方は、

その普通より少し上の“普通に”が、

出来る、ついていける、やれるということを

見込まれたから、進学・入学出来たということに

なります。



“そう”でなければ、言い方が悪いですが、

高い入学金、授業料を払ってもらうだけの、

居座りお客様ということになります。



高校・大学に進学する際にも、

そうなりそうな内進生もおりますが、

義務教育を過ぎてからは、冷徹なまでに

切り捨てられるようになっていくことに

気を付けて下さい。



私立校・中高一貫校に入学する、した方は、

これらのことをもう一度よく考えて、

これからの学校生活を過ごしていかないと、

学年が上がるごとに、時間と機会が

過ぎていくごとに、記録された結果が

積みあがっていくごとに、追い込まれた上に、

今までの自分を、今の自分を全否定されるかのように

学校から追い出される(進学出来ない)と

なってしまいます。



そうならないために、もう一度、改めて、

通っている私立校・中高一貫校に入学した

意味、理由、そして、その学校で、

『何を優先し』『どうなるのが一番の希望』なのか、

親御さんも含めて、よく考えておくことをオススメします。