計画倒れを防ぐ


長期休み初日、二日目と、順調に、

または苦労してでも計画を

進めていると思います。



しかしながら、長い経験上、

ほとんどの方が初日からの計画に疲れて、

三日坊主になりかけていると思います。



不思議なことに、三日坊主には

前兆があります。



一つは生活リズムが崩れること、

もう一つは計画通りに進んでいること。



前者は三日目で疲れが出てきて、

一日ぐらい休んでもいいだろうとなります。



後者は計画通りに進んでいることに慢心して、

一日ぐらいサボッても大丈夫だろうと思います。



どちらも破綻がくるのは夏休み終了

間近になってなのですが、

計画が計画通りに行くためには、

余裕がある時期に計画通りやらないことが

結果として、計画通りに進むことが多いです。



ここでいう計画通りにやらないことというのは、

計画よりも先に進めてしまうということです。



計画はある程度の余裕をもって

作ったと思います。



その余裕があるうちに、計画よりも

先に進めておかないと、後々になって

追い込まれることが多いです。



おそらく計画通りにいっている方は

自分が設定した時間通りに、

事を進められて、満足している

と思いますが、その余裕は必ず、崩れます。



なぜなら、時間通りにやって、

問題がわかること、解けることを

前提にした計画では、

わからないことが出てきた時、

そこで計画が止まってしまいます。



計画の立てる方でうまいのは、

わからない箇所が出てくるまで、

進められるところは進めておき、

わからない箇所が出てきて、

そのわからない箇所を次の日に

どうするか決めておきます。



その問題を後回しにするのか?

学校・塾の先生に聞くのか?

その問題をやらずに進めても

問題ないのか?



計画通りにやるということは、

計画されたことを時間通りに

やるのではなく計画通りに

ならないことを見つけ出し、

確認し、対応する作業でも

あります。



必ずその日に計画通りにいかない箇所を探しだし、

そこに関してどうするかを決めて、対応します。



こういった計画の立てるのが

非常にうまい生徒が昔おりました。



その生徒は、長期休み初日に各教科の各単元で

1、2問解いて、直感的にわかる、または

教科書・参考書を調べれば答えがわかると思う

問題は全て後回しにして、全体の問題を、

一日でとりあえず目を通してしまいます。



そして、その時、これも直感的にですが、

「面倒だ」「わかりずらい」と思った

問題をチェックしておきます。



その問題を塾や学校に行く日に先生に聞く、

友達に聞くなどして、それ以外の問題は

計画通りに進めていきました。



全体を目に通しておりますので、

自分の計画と、計画を進める予定・予想が

リンクしています。



予定外の問題、上記でいう「面倒だ」

「わかりずらい」と思った問題に対しての

対応法も心得てました。



いい意味で、塾や周りの人達をうまく使い、

自分のペースに巻き込んでいました。



そのため、なんなく計画通りに進めておりました。



これは非常に素晴らしい計画の立て方と

進め方だと思います。



長期休みの宿題に限らず、

テスト勉強でもそうですが、

こういった嗅覚に似た能力を持っていると、

要領良く、物事を進められるでしょう。



多くの問題を解かなければならない状況で、

まず全体を確認し、簡単に対応できそうか、

そうでないか、対応できないのであれば、

どうするか。



簡単そうですが、これをできるのは、

大人の方でもそうそういません。



目先のことに満足したり、または

追われたりしているのが現状でしょう。



夏休みの計画が思うように進んでいる方、

なんとか進めている方、嫌々進めている方も、

計画通りにいかない箇所を見つけ出す

作業だけは、できれば、全教科の全単元で、

この7月中に行っておいたほうがいいでしょう。



ぜひ頑張ってください。