一学期の赤点は最後まで足を引っ張る


正確には、この一学期の成績が、

後々の進級・進学に大きく

関わってくることが多いです。



というのも、ほとんどの方が

この一学期に成績を取ります。



そして一部の方は成績を

『取って』きます、『取りに』きます。



ですから、もしこの一学期で

点数、成績が取れない、あるいは

取らないという行為をした場合、

『本来取れるはずの点数・成績分』も

含めてのマイナスになっていることに

気付いて下さい。



例えば、テストの赤点が40点で、

赤点以下の20~30点を取ってしまった、

成績が5段階評価で、『2』だった場合、

今、この一学期の段階では、赤点から考えて

-10~-20点だった、成績の基準点から

考えて、-1だったと思うことでしょう。



ところが二学期、三学期、さらには

進級・進学段階になってくると

これは様変わりします。



本来であれば「取れるはずだった貯金分」も

重くのしかかってくることになります。



テストの点数で言えば、本来なら

60・70点取れていたことを考えると、

-30~-40点となり、成績4を

取れていたことを考えれば、-2となります。



これが各教科、各学期、各学年と

積み重なった時、そのマイナスの大きさ、

そして「後悔」の量がわかると思います。



私立校・中高一貫校においては、「これ」が、

『あの時平常点(宿題など)を取っておけば』

『あの時テストで点数をとっておけば』

『あの時、あの教科で成績をとっておけば』を総称して、

『あの時やっておけば』となります。



他の学校であれば、「知識」だけの

後悔ですから、その「知識」を取り戻す

努力をすれば、その努力の度合いで、

受験する大学のレベル、そして、

受験での合否が決まるわけです。



しかし、私立校・中高一貫校では、

『記録された点数・成績』は

取り戻せません。



そのため、『あの時』の後悔の度合いが

強く出てくることになります。



それも、進級・進学が決定する頃、

さらには大学付属までとなると、

学部学科を決める頃、ほとんどの方が

多かれ少なかれ思うことになります。



それでも、進学が決定し、大学まで

「行ければ」いいと思っている方は、

自分を慰めるように、早くに考えを

切り替えることでしょう。



ところが「行ければ」いいと思っていた、

自分的にはハードルを下げたつもりが、

「行くことができない」となった時は、

『あの時』の後悔が倍になってきますので、

気をつけて下さい。



そういった意味では私立校・中高一貫校は、

厳しい側面を持つことになりますが、

おそらくそういったことが、

社会に出て役立つ勉強となることでしょう。



連日脅しのような文句が多くなっておりますが、

それだけこの一学期中間テストを、

重要視し、注目し、点数を取って、

貯金を作る意識を持ってもらいたいと

思っております。



特に私立校生・中高一貫校生は。



一般の学校でも、この一学期中間テストで

点数を取れると、心理的に、つまり

「点数が取れる」という気分の良い状況、

状態になれるという意味では、

比較的簡単な単元、点数の取りやすいので、

本気でやってみるのも面白いと思います。



自由で制約がないテスト前の

勉強という意味では、受験を控える

高校3年の夏以降の勉強と

似ているかもしれません。



考え方一つで、この一学期中間テストは

見え方が変わってくると思いますので、

試してみることをオススメします。



私立校、中高一貫校の方々は、

最後に書かせて頂きますが、

皆さんが通っている学校は、

単位制絶対評価の学校です。



そして、進級・進学要綱、推薦要綱などが

明確になっている学校です。



その進級・進学要綱の基準となる成績は、

各学期、「記録」され、決して変えること、

取り戻すことができないものとなっています。



その成績を決める、平常点、そして

定期テストの点数、それを軽んじている限り、

私立校、中高一貫校での進級・進学の道は

険しいものだと思って下さい。



大人がうるさく説教しているだけで、

『実際は』そんなことはないだろうと、

思うのであれば、必ず進級・進学要綱を

『確認』してみて下さい。



それが『事実』でないというのであれば、

その時は無視して頂いて結構です。



ただ、もし事実だった場合、

「後々になってわかった、知った」

「なってみてわかった」で、許してください、

待ってください、なんとかして下さいは、

通用しませんので気をつけて下さい。



これが記録されている怖さです。



私立校生、中高一貫校生は、

一度これをよく確認しておいて下さい。