否定してくる『時間』


勉強以外の物事にかんしては、その時々の運不運、

集中力や焦り、おごりなどで、一発逆転もあれば、

急転直下もあると言えます。



しかし、勉強に関してだけは、『時間』が

どんどんあなたを否定してくることになります。



今まで経過してきた『時間』は、今のあなたを、

迫ってくる『残り時間』は、未来のあなたを、

確実に否定してくることになります。



そして、そのことを赤の他人がこう言って、

さも、『その人が否定してくる』かのように

聞こえるようになってきます。



今まで経過してきた『時間』を

無駄に過ごしていると言わんばかりに、

何で、これが出来ないの、わからないのと。



迫ってくる『残り時間』から逆算して、

これからの未来・将来を奪うかのように、

このままじゃ進級・進学出来ないよ、

これじゃあ高校・大学に行けないよと。



赤の他人の、大人の、うるさい説教、

大きなお世話を無視するのは

若者の特権かもしれませんが、

『時間』が“否定してくる”

もの・ことに関して、

無視すればするほど、

今のあなたを、未来のあなたを、

『本当に』追い詰めることになります。



冒頭にも書きましたが、『あくまでも』

勉強に関して“だけ”のことですが。



以前にも書きましたが、勉強においては、

『出来ないこと』が許されません、

というより、『出来なければ』

先(の単元、知識)に進むことが

出来ません。



そして、そのことを学ぶ、気付くことに、

『学生時代』という『時間』は、

“待ってくれません”。



学年や授業が、あなたの思い通りに進まないのは、

通っている学校や先生に、多少の問題があるかも

しれませんが、授業の進度の早い、そして、

各学年、各学期に記録されていく結果=成績で、

進級・進学が決まることが、要綱として、

明確に記載されている私立校・中高一貫校の場合、

『そんなことは』わかっていての、知っていての、

当たり前のことだということで、進められていくことに

なります。



それが嫌なら、どうぞ、他へというのが、

私立校・中高一貫校です。



そんな環境に身を置いて、さらにはその中でも、

猶予や温情といった、温室に育っておきながら、

やらない方は論外ですが、ついていけない、

出来ない方にも、厳しい処罰、制裁、断罪を

してくるのが、記録されていく成績と

抜け落としていく基礎学力、知識となります。



来月の今頃、『なってみてわかった』という方は、

そのことを骨身にしみて、感じることでしょう。



昨今の私立校・中高一貫校では、

進級・進学出来ないとなった方は、

飼い殺されて放り出されるように、

あとは自己責任で頑張って下さいと

なります。



せっかく入った私立校・中高一貫校で、

その学校に通っただけの学力、知識、知恵を

身につけなかっただけでなく、基礎学力、知識、

さらには勉強・学習習慣までも、その後の

学業の道、すぐに来るのは受験ですが、

その受験『勉強』にも耐えることが

出来なくなっている方が増えてきています。



というよりも、私立校・中高一貫校で、

『進級・進学出来なかった』ということが、

そのことを証明付けているように思えます。



そうなったが最後とまでは言いませんが、

『本当に』学校の勉強だけが人生ではないよと、

慰めること“しか”出来なくなります。



もうその道に戻ることが出来ない、学生時代を

終えることになるわけですから、ある意味、

これで、本当に“たかだか”学校の勉強“ごとき”の

ことから、『卒業』出来た、あなたの思い描いていた、

憧れていた、『(学校の勉強を)勉強しない生活』を

行えるようになったと言うことが出来ます。



他の、多くの友人・知人が、高校・大学へと

進級・進学していく中で、あなただけが、

特別に、そうなったということになります。



その時、今まで経過してきた『時間』が、

今のあなたを否定し終えることになります。



そして、迫ってくる『残り時間』は霧のように消え、

通っていた学校での高校・大学に進学するという

未来・将来は失われたことになりますので、

もう未来・将来を否定してくることはありません。



そこから先は、あなたの人生の『残り時間』を、

未来・将来を、ただ刻んでいくことになります。



学生時代の、特に中高6年間という期間、『時間』は、

こうして、否定してくることになるか、あるいは、

肯定して、現役で大学へと羽ばたかせてくれるか

となります。



この否定してくる『時間』から逃げ回り、

勉強する時間が無い、面倒だからやりたくないなど、

3年間、1095日、26,280時間、あるいは

6年間、2192日、52,608時間、

“やり過ごせば”、学校の勉強を押しつけてくる、

それを出来ないあなたを否定してくる、『こと』は

無くなります。



ただ、通っている学校の高校・大学へと

進学するための条件が無くなり、

通っている学校の高校・大学へ進学出来ないと

なるだけです。



受験生と異なり、高校・大学へと、比較的楽に

進学出来る私立校・中高一貫校では、これが

課せられていることになります。



この期末テストもそうですが、

今まで経過してきた『時間』が、

そして、迫ってくる『残り時間』が、

今のあなたを、未来のあなたを、

否定してくることのないように、

今からでも、今日からでも、

『時間』と向き合い、どうしていくかを

決めて行動することをオススメします。