慣れてきた毎日で余裕が出てきた6月?


新入生、1年生のこの時期は

『まだまだ』余裕、

本当にわからないことがない、

授業はわかる、先生の説明は、

言っていることはわかる、

部活動も、学校生活も慣れてきて、

なんだ、「中学に入ったら」

「高校に入ったら」と

散々脅されてきたけど、

大したことないじゃん、

このまま楽に進級・進学できる

と思うことでしょう。



人の思いを止めることは

できませんので、そう思われるのは

勝手ではありますが、それについてくる

『記録』は、勝手になるものではありません。



そろそろ宿題などを未提出にし始める、

ノートもとらなくなってきて、

授業態度もだらけ始める、

怖いと思っていた先生なんか、

何をしても、何も言わない存在

とわかったから、勝手気ままに

学校生活を楽しめる。



そう思い始めて、中間テストで

ソコソコの点数を取れたことが

自信になって、さらにその思いを

増長させる。



点数が取れている事実が

そうさせるのでしょうが、

この時期にこじらせると、

二学期からのしっぺ返しが

きついものになります。



塾でも、一学期期末テストで

思った以上に点数を落として、

成績を落として、夏休みを経て、

二学期になってから、それも

期末テスト直前に駆け込まれる方が

おります。



そういう方のほとんどが、

一学期中間テストまでは、

宿題も出していて、テストで

点数を取れていて、慣れてきた

この時期に、学校での生活態度が

乱れ始め、期末テストで痛い目を見て、

夏休みは頑張るの約束を、反故にして

しまいます。



そうして迎えた二学期にはもう、

授業崩壊を起こしていて、

中間テストでの結果を見て、

これは危ないと思っても、

文化祭や部活動が忙しく、

期末テスト1週間前にならないと、

時間が取れない、もうその時間内で、

なんとかしてくれ、効率良く、

ちょこちょこっと、テストでの

点数の取り方を教えて下さい、

というパターンが多くなってきています。



その時点で、その学年5回の

定期テストの内、3回を消化している、

記録されておりますので、残り2回で、

挽回しなくてはならないことに、

本気で真剣に考えられない方が、

その学年での成績を落すことになります。



今は昔以上に効率や時間短縮を

求める方が増えてきましたが、

昨今は、短時間で効率良くを

否定する学校が多いです。



それによってテストの点数以上に、

平常点を重く見る傾向が

強く出てきています。



これもまた、記録化によって、

そういった平常点を取り、

部活動も頑張っている方が、

データとして、成績上位者に

なっている、成績を取っている

という事実を、学校・先生側が

持っているので、この傾向を

より一層強化するように

なってきています。



そのしわ寄せが、

武一道になってしまう方、

授業中ふざける方、

学校生活が乱れてしまう方に、

出てきます。



私が懸念しているのは、この傾向が

強く出てしまうことによる弊害、

結果として出来ない方を徹底的に

排除する方向になっていることです。



昨年、そういった傾向の被害者と言いますか、

まさに私の書いている最悪の予言通りになって、

せっかく入った中高一貫校を、

中学から高校に上がれずに、

あるいは大学まで付属の学校に関わらず、

高校から大学へ進学できずに、

なってしまう方が出てきました。



毎年、何人かの方がそうして、

学校を去ることになるのですが、

そういう方のほとんどが、

部活動や勉強以外のことを

頑張ってしまった、そのため、

『記録』される成績において、

悪い成績を積み重ねてしまった。



部活動や勉強以外のことを辞める

タイミングは何度かあったにも関わらず、

部活動に関しては、強迫観念があるのか、

辞めるに辞められないで、かといって、

勉強を頑張るにも、『時間』が足りない

となってしまって、がんじがらめの末に、

進級・進学を諦めることになってしまった。



その発端となるのが、新入生、

1年次のこの時期だと思います。



先日も書きましたが、

部活動を重視し、文武両道を

目指すのも構いませんが、

そのために犠牲になっている

二つのことを忘れないでください。



一つは『時間』です。



もう一つは『成績』です。



部活動を頑張ると、進級・進学の

『追加点』になるのは事実ですが、

その『追加点』を取るために、

通常の『成績点』を落すのでは、

意味がありません。



この時期、部活動が活発になると同時に、

授業や勉強に、学校生活に、クラスメートに、

「余裕」が出始め、勝手な思い込みを

することが増えてきますが、

昨今は静かに進級・進学が

厳しくなってきていますので、

気をつけて下さい。



何度も書いておりますが、

私立校・中高一貫校において、

気付いた時には・・・となった時は、

もう引き返せません。



何をどうするかのタイミングを見誤ると、

せっかく入ったその学校で悲劇となる可能性が

ありますので、よく考えての行動を

オススメします。