“みんな”は関係ない


テスト前、そしてテスト中、

よく聞くセリフがあります。



「みんな、そんなにやっていない

 (勉強していない)」

「みんな、この問題はできていない」

「みんな、テストの点数が悪そうだから、

 平均点はきっと下がる」



だから、(自分は、あるいは自分も)大丈夫。



一学期中間テストであれば、

その言葉もまだ許されますが、

一学期、夏休みと経て、

各々の異なる結果・評価が出ている中、

“みんな”と一緒だから、大丈夫というのは、

短絡的です。



事実として、この二学期中間テスト、

これだけを見れば、“みんなと一緒”

かもしれませんが、それまでの

積み上げた結果・実績は、

“みんな”と“あなた”は違います。



ですから、この二学期中間テストで、

テスト前、テスト中において、

その言葉を言うことは、

その思いを持つことは、

厳禁です。



“みんな”はそうかもしれませんが、

「あなた」は違います。



大丈夫ではありません、

この二学期中間テストで、

“みんな”より点数を

取らなければなりません。



他の“みんな”が“みんなと一緒”なら、

尚更、「あなた」は“みんな”より

頑張って、“みんな”より点数を取って、

初めて、対等になれます。



これが二学期の怖さです。



積み上げてきた結果・評価が

あるということが、ここにきて、

じんわりと効いてくることになります。



勉強においては、授業中、“みんな”、

先生の言う事がわかっていない、

理解できていない、問題を解けていない、

ノートを書いていない、宿題をやっていない、

ふざけていて、先生の説明を聞いていない。



で、“みんな”、点数を落とした。



だから、自分も“みんな”と

同じくらい点数を落とした。



元々が一学期50~60点ぐらいだったのが

30~40点ぐらいになったけど、平均点も

一学期より、20点ぐらい落ちているから、

“みんな”と「同じ」だ。



というわけではありません。



テストの点数、成績は、

特に私立校、中高一貫校においては、

「絶対評価」=各個人のテストの点数、

成績で判断されるわけです。



もちろん、“みんな”悪ければ、

“みんな”落とされます。



しかし、今までの“あなた”の

評価・結果の積み重ねが、

「学校が定めた基準点」より

-10点、-20点だったとなれば、

“あなた”だけが落とされる

ということになります。



ですから、“みんな”は関係ないのです。



塾でも、この言い訳をし始める方を、

注意しておりますが、

日本人特有の民族意識なのか、

“みんな”の一員である限り、

“自分”も大丈夫、“自分”は大丈夫と、

考えるのが根強いです。



学校のテスト、成績“ごとき”でも

そうですが、今後、様々な場面で、

“みんな”の一員である、あったにも関わらず、

“あなた”個人の評価を受けて、

“あなた”だけの結果は

異なることになります。



この二学期からは“それ”を

大いに感じることになります。



特に進学がかかっている

中学・高校3年生は

気をつけて下さい。



今まで、“みんな”と一緒のつもりが、

積もり積もった“あなた”の評価・結果によっては、

“みんな”と一緒には進級・進学できない、

卒業できないということになります。



学校の先生は、こうもうるさく

言ってはくれないでしょうから、

書かせて頂きました。



多くの中高一貫校、付属校、

私立校の学生の進退を

見てきたからこそ、

言わさせて頂きます。



そのテスト、その学期、

その学年までは

“みんな”と“あなた”は

一緒かもしれませんが、

進級・進学、卒業は、

絶対的な「学校の基準」と

“あなた”が問われることになります。



“みんなが”“みんなが”が、

いつまでも通用しないということに、

早めに気付くことをオススメします。