私立校・中高一貫校に入ってからは内申点(≒成績、平常点)は関係ない?


今だ部活動の予定がわからないという方も

多いかと思いますが、受験休みの予定・計画の

未定・無計画の代償は、学年末テスト、

今学年の成績と関わってくることとなり、

さらには、それが進級・進学の要綱に

直結することになりますので、気を付けて

下さい。



受験外部生は一年、二年前の懐かしさとともに、

実際に私立校・中高一貫校に『入ってから』の

現実に、葛藤に悩まされてきていると思います。



一部の方を除き、この時期まで、

小学校・中学校での成績、点数、学力を

保てている方は少ないでしょう。



私立校・中高一貫校に入ったから安心、安泰、

後は、高校・大学まで、楽に、エスカレーター式で、

進級・進学できるものだと思っていたのに、

その未来・将来に陰りを、暗雲を感じ始めていると

思います。



年々厳しさを増してきている私立校・中高一貫校ですが、

受験外部生で勘違いされている方、これは特に

親御さん、ご家庭の方に多いことですが、

私立校・中高一貫校において内申点(≒成績、平常点)など、

関係無いと思われていると思われます。



内申点(成績)は進級・進学時に、要綱・基準と

照らし合わされるものであり、そして、その

『土台』となる平常点は、公立・一般の学校で、

成績4や5を取るくらいのつもりで、

考えていないと、私立校・中高一貫校では

成績3以上の評価を受けることはまずありません。



むしろ、成績2以下が確定していくといっても

過言ではありません。



高校受験の際に必要となる内申点、その内申点に

必要になる平常点、それらは公立、一般の学校であれば、

難関校・上位校受験、推薦、特待生といったものに、

付けられる条件のようなものですが、

私立校・中高一貫校では、それらは、

『出来て当たり前』のことであり、

『出来なければ処罰の対象』ということに

なります。



授業中に寝る、ふざける、ノートやプリント、

宿題・課題を提出しない、小テストなどでは、

0点、数点などの低い点数を取る、さらには、

定期テストでは合格点以下ともなれば、

成績が『1』、『不合格』となっても、

文句を言えないこととなり、それが何度か

“続けば”、進級・進学出来ないことになります。



“その”事実を、先月、『何人か』の諸先輩、

あるいは同級生、さらには後輩が、証明されたかと

思います。



皮肉なことに、そういった細かい、うるさい

内申点(≒平常点)ではなく、子供達の『個性』を、

『可能性』を、『伸びしろ』『成長率』を信じてほしい、

認めて欲しいということで、私立校・中高一貫校に

入ったつもり、入れたつもりの方は多いと思います。



実際に、多くの私立校・中高一貫校で、

生徒の自由、自主性を、文武両道、

『学校の勉強』だけでなく素晴らしい青春を、

と謳う学校が多いですが、その実、

『内申点(≒平常点)』などの、

『当たり前のことは当たり前に出来る』前提が

あることを、強調はしません。



それらは、私立校・中高一貫校に入学するのだから、

わが校に入学するのだから、そして入学時の契約、

進級・進学要綱にて、明記されているものなのだから、

『わかっていて』の学校生活を送っていると

思われています。



実際に、呼び出し・面談となった方の多くは、

『それら』をうるさく忠告されて、

改善するようにと言われているはずです。



親御さん、ご家庭の方も、それらを『軽く』

見積りがちですが、その積み重ねで、

追い込まれてから、追い込まれた時には、

基礎学力も大きく多く落としていて、

もう間に合わないということになります。



受験が終われば、私立校・中高一貫校に

入学すれば、『(普段の)勉強は終わり』

ではありません。



むしろ、始まりであり、そして、

内申点(≒平常点)は、常に一定以上のものを、

より水準の高いものを求められることになります。



授業中きちんと先生の話を聞く、ノートを取る、

宿題を出すなど、『当たり前のこと』が

出来ないのであれば、学校を辞めて頂いて

結構とまでは言わないまでも、

そう語るかのような屈辱的な評価・成績が

下され続けることになります。



今でも、最終的に大学受験を見据えている

進学校などの一部の学校では、

かつての私立校・中高一貫校のように、

子供達の『個性』を、『可能性』を、

『伸びしろ』『成長率』を信じて、

“定期テストの点数”のみで、

成績を付けている学校もあるかと

思います。



ですが、数年から十数年の生徒の

記録を持つ昨今の私立校・中高一貫校では、

もうデータとして、傾向として、

そういったやり方よりも、

『内申点(≒平常点)』を取る方のほうが、

その後の伸びしろ、成長率が芳しいと

示されているのでしょう。



統計の少ない当塾ですら、その傾向が

見られるのですから、数千、数万単位で、

そのデータを持つ学校は、毎年、顕著に

その成果・傾向が見られていると

思います。



受験で、テストで合格さえすればという考えで、

今まで過ごしてきた方は、そろそろ目を覚まさないと、

もう後はありません。



といっても、ある意味、皮肉なことに、

この学年末テストが、“そう”なって

しまっている方もいるかと思います。



しかし、その合格点は、受験などと異なり、

一学期・二学期の『負債・借金』分を

“上乗せ”しなければならないこととなり、

さらに、上記した内申点(≒平常点)は、

取れているのが前提となりますので、

すでに取れていない、つまり、冬休みの宿題、

休み明けのテスト、授業中の小テストなどを

『落している』方は、その分も上乗せとなりますので、

学年末テストだけでとなりますと、もう『満点』近く

取った上で、先生の温情、追加課題などをもらって、

ご破算となるかどうかになっていると思って下さい。



高校受験の際に、内申点(≒平常点)で、

不利になりたくないと、中学受験された方も

いるかと思いますが、内申点(≒平常点)は、

私立校・中高一貫校に行っても、さらには、

今後は、大学に進学してからも、

一定以上の水準が求められることに

なります。



おそらく、それが『求められない』という学校は、

超上位校か、底辺校のどちらかということに

なっていくことでしょう。



自分は、うちの子は、内申点(≒平常点)が

取れないから私立校・中高一貫校に入った、

入れたという方はそろそろ認識を改めないと、

進級・進学出来ないとなった時に、

転校するにも、“また”受験するにも、

選択肢が無いという状況・状態にまで、

追い込まれることになりますので、

気を付けて下さい。