自分の力で、何とか『出来たにも関わらず』の審査・評価


残り時間が減っていく中で、

やらなければならないことが

積みあがっていくのは、

まるでブラック企業のような

感じですが、仕事と異なり、

学業は、勉強は、『事前事前』に、

伝えられている、与えられている

わけですから、やらなかったは

もちろんのことですが、

出来なかった、やれなかったの

弱音、泣き言も、通用しない

ことになります。



それも、皆に公平平等に

課せられていて、

時間も与えられていた

わけですから、厳しい

審査・評価を下される、

処罰が出されても、

文句を言えないことに

なります。



普段の勉強、宿題、

テストなどもそうですが、

下手な口出し、手出しが出来ない、

パワハラ、モラハラと

言われる時代ですから、

『何も言ってもらえず』結果のみ、

厳しく審査され、評価が下され、

その数字、結果が、『証拠』として

記録されていくことになることに、

危機感を持てない方が、学校から

排除されるかのような処罰、

つまりは退学や内部進学・進級が

出来ないとなっても、

同情の余地は無いとなります。



社会全体がそうした流れに

なっていった場合、

進路一つで人生すらも

決まってしまう氷河期世代と

言われるようになるかもしれません。



就職氷河期時代の、

今の親御さん世代は、

社会情勢や不景気などの

『自分の力ではどうする

 ことも出来ない』

不遇を受けた方々だとは

思いますが、学生時代の

進級・進学は、そうだとは

言い切れないことでしょう。



ましてや、

私立校・中高一貫校という、

恵まれた環境に、状況に、

居たにも関わらず、

『やらなかった』のであれば、

氷河期世代の方々なら、

こう言うことでしょう、

「甘えるな」と。



しかし、皮肉なことに、

そうした経験をしてきた、

氷河期世代の親御さんのお子さんが、

“そう”なってきています。



状況が異なるのが、

就職氷河期の時代は、

自分の力“だけ”では、

何とか『出来ない』ことが

多々あっただけに、

同情や再評価をされる

こともありますが、

勉強の、進級・進学の

氷河期時代は、自分の力で、

何とか『出来たにも関わらず』、

やらなかったという審査・評価が

下されることになります。



氷河期時代の親御さん世代の方々は、

今、役職ある立場や地位に

ついている方も多いことでしょう。



その目で、その視点で、

今のお子さんの学校での、

状況を、状態を、見ることが

出来なければ、同じ世代、

同じ時代を生きてきた、

他の氷河期世代の方々に、

お子さんがどう見られるのか、

よく考えてみることを

オススメします。



今後、進んでいくIT化やAI、

ロボット化の世界において、

迎えることになるであろう

就職大氷河期時代に、

今の中高生が、どのように

扱われるようになるのか、

氷河期時代を過ごしてきた方なら、

よくわかると思います。



事前に用意、準備され、

ヒントを与えてくれる、

答えを教えてくれる、

“たかだか”学校の授業、

勉強、テスト“ごとき”において、

やらないことはもちろんのこと、

出来ない、やれないといって、

投げ出す、逃げ出す方を、

企業の目には、氷河期世代の方の目には、

どう映るのか、どう評価を下すのか。



私立校・中高一貫校の

進級・進学問題“ごとき”が、

そこまで大事になるとは

思われませんが、少しでも

“そう”なった時、

悲劇は、不幸は、地獄は、

就職氷河期時代の比ではないと

思います。



親御さんも含めて、改めて、

学校のこと、勉強のこと、

進学、進路のことを、

よく考えておくことを、

オススメします。