夏休み中の『自由参加』と『強制参加』


夏休み、7月下旬、8月上旬、

そして半分と過ぎた時、確認してもらいたいのですが、

計画・予定通りになっていますでしょうか。



おそらく部活動などの『強制参加』のものは、

体調などを崩さない限り、計画・予定通りに

なっていると思います。



では、宿題や勉強のほうは、いかがでしょうか。



こちらはそれこそ『自由参加』のようなもので、

誰からも強制されることなく、また、

誰に言われようとも、自分がやらない限りは、

決して進むことのないものとなります。



これに似ているものがあります。



皆さんが思い描いている夢や将来・未来です。



それはさらに、教科書や宿題など、

目に見える教材はなく、

教えてくれる先生も、または

学校すらもないかもしれません。



そして、自分自身がやろうとしない限り、

誰も予定も計画も立ててくれず、

何一つ進むことなく、ただただ

日々が過ぎ去っていくことになります。



失礼ながら、受験という逆境や苦境知らずの

私立校・中高一貫校生の場合、

その傾向が強くなって、本当に

学生時代に自分で何もできないとなると、

大学はもちろんのこと、社会に出てからも、

苦労されることでしょう。



もしかしたら、社会に出ることそのものに苦労して、

そのまま何も出来ずに過ごす日々をただ過ごして

しまうかもしれません。



この夏休みでも、そのことは

よくわかると思いますが、

人生は生きている限り、

『強制』されることが多いですが、

自分のやりたいことなどはほとんど

『自由参加』となりますので、

『強制された』ことに、疲れて、

時間を奪われて、『自由参加』の

夢や将来・未来に関することが、

出来ないほうが恐ろしいと

意識することをオススメします。



そのもっともわかりやすいのが、

『勉強』なのですが、学生の場合、

これを『強制』と勘違いされることが

多いです。



特に、その結果によって進級・進学が決まる

私立校・中高一貫校においては、

未来・将来を得るために『強制』されていると

錯覚されることが多いでしょう。



だからこそ、“勉強する”ことに反発して、

拒否されるのかもしれませんが、そうやって、

反発や拒否ができていること自体が、

もうすでに『自由参加』になっています。



この『自由参加』は、『自己責任』が重い

というだけであって、反発や拒否出来ている以上は、

自分の意思が最も“尊重”されているものとも言えます。



部活動だけをやり玉にするのは

どうかと思いますが、部活動を例に取れば、

一見すると『自由参加』のように思えて、

やっている内容は『強制参加』になっています。



練習メニューや部活動をやる日程に関して、

自分たちが自由にできるものは、

何一つ無いのではないでしょうか。



でも、自分の好きなこと、楽しいと思えることを、

自分の意思で『参加』しているために、

『自由参加』のように感じられているのでは

ありませんか。



本当に、『自由』に自分がやりたい

というのであれば、そういった

『強制』されることなく、

自分の好きな時に、好きなだけ、

好きなようにやってみては

いかがでしょうか。



ただ、これも皮肉なことに、

本当に『自由参加』である

『勉強』“すら”出来ない方は、

自分の思い描く通りには

到底うまくいかないことでしょう。



なぜなら、『強制参加』のような、

誰かが用意してくれて、それをやっていることで、

自分の好きなこと、楽しいと思えることを、

自分の意思で『参加』していることを、

『自由参加』だと思い込んでいるから。



結局、誰かが用意してくれて、

計画・予定してくれてでないと、

何も出来ない、何も決められない、

そうなっていくと思います。



本当の『自由参加』の勉強を『強制』と勘違いし、

本当は『強制参加』の勉強以外のことを

『自由参加』=自分の意思で行っていると、

勘違いしたままでいる限り、社会に出た時、

『自由』とは『強制』とは何なのか、

何を自分の意思でやっているのか、

わからなくなっていくと思います。



8月も半分が過ぎようとしていますが、

ここまでの夏休み、『自由参加』と

『強制参加』のものに対して、

自分の意思で、どう考え、どう動いた

と言えるのか、よく考えてみることを

オススメします。



自分が楽しいと思えること、

好きなものを、どこかの誰かが

用意してくれて、計画・予定してくれて、

“ただ”その通りにやるということが、

本当に『自由参加』なのかどうか、

考えてみることをオススメします。