勉強“も”準備が大事


文化祭で活気づく頃ならではの説教

というわけではありませんが、

学校行事の文化祭が

一番わかりやすいので、

例えに使って書かせて頂きます。



文化祭などの大きなイベントは、

「目的」、そして「締め切り」が

はっきりしています。



その目的に合わせて、

締め切りに合わせて、

自分が、もしくは周りの皆と、

力を合わせて、頑張っている、

頑張ったと思います。



それがわかりやすい形になって、

「達成」されます。



その際に、感じたことが

多々あると思います。



あーもっと前から準備しておけば、

あるいは逆に、なんで、たかだか

こんなことのために、何週間も前から

準備しなければならないんだ、

この程度なら、思い立った

次の日にでもできそうだよ。



文化祭の実行委員などではない

多くの生徒はこう思っている

かもしれませんが、実行委員の方は、

よくわかった・わかっていると思います。



文化祭の実行委員などではない方は、

できれば、その実行委員の方の仕事を、

やっていることを見ていて、

手伝ってみて下さい。



その時に、社会の仕組みを

「実感」できます。



今後、社会に出て、皆さんが

どんなことをどうやるかは知りませんが、

いかなることをやるにしても、なんらかの

「許可」が必要になってきます。



そして、その「許可」をもらうためには、

面倒な書類を何枚も書いて、「申請」して、

初めて「やれる・やる」ことが

できるものとなります。



社会に出て、学校の友達同士のように、

口約束で何でもできる・やれると思ったら、

大間違いです。



全て、書面における許可、

そしてその許可を得るための

申請をしなければ、できません、

やれません、許されません。



どんなに小さな会社でも、会社という

組織である以上は、必ずそうなります。



どんな職業、どんな仕事においてでも、

そうなります。



もちろん、それらを「代行」して

やってくれる人もおりますが、

その場合、信頼・信用できる

その人を「探す」そして

「お願い」する必要があります。



信頼・信用できると書きましたが、

その人も、皆さん同様、“ついうっかり”

宿題や書類を出すことを忘れて

しまうかもしれないから、

そう書きました。



いやいや、社会人なんだから、

プロなんだから、仕事なんだから、

しっかりやってよ、やるのが当たり前

でしょうと思う方は、その言葉が

そっくりそのまま自分に

返ってくることを理解して下さい。



似たようなことを

言われているでしょう。



学生なんだから、

学校に通っているのだから、

授業を受けているのだから、

しっかり勉強してよ、

勉強するのが当たり前でしょう。



そう言われて、皆さんは

どうしていますか。



「それ」ができて、

「信用・信頼」される

という意味がよくわかるでしょう。



少し話が脱線しましたが、

そういった「許可」「申請」が

どんなことにも、必要なのだ

ということがわかった上で、

その“事実”“実際”を知るためにも、

文化祭の実行委員の方の仕事を

よく見て下さい。



実行委員の方が、皆さんからの

意見を取りまとめ、どこどこの

教室を使うための「申請」、

何かやるための「申請」、

何を使うかの「申請」などをして、

「許可」を得て、皆さんに、

GOサインを出しているわけです。



その「仕事」を、似たようなことを、

皆さんは大人になって、会社に入って、

皆さん自身が一人で行うことになる

ということです。



さらに細かく言えば、会社に入れば、

どういったことをしたか「記録」して、

「報告」し、どれくらいのお金が

かかったかの「証拠」を取りまとめて、

「報告」し、次に行う人のために、

取りまとめておくなど、

とにかくやることが

山積みになってきます。



その時に、思うのが、もっと早くに

準備しておけば・・・です。



実際に実行委員をやられている方は、

文化祭が近づくにつれ、問題が起きるにつれ、

思ったことだと思います。



もちろん、うまくやれた・やれている方も

いるかもしれませんが、それでも予想の

できないことが起きるのが、世の常です。



何か問題が起きれば、その対処に追われて、

今度はそのしわ寄せが、別のところで起きてくる。



勉強にも似たようなことが

言えませんでしょうか?



勉強は文化祭ほど複雑な「申請」は

必要ありませんが、準備を怠ると、

問題が後々になって続出してきます。



テスト前にも関わらず、

宿題が終わっていない、

わからないところがある、

ノートはまとまっていない、

時間が無い、やりようがない。



学校の勉強が社会に出て

役に立たないという・思う方ほど、

こういった“社会に出て役に立つ”

勉強ができていないように思われますが、

こういうのは嫌味でしょうか。



社会に出て役立つ勉強を

と考えているのであれば、

学校の勉強・定期テスト“ごとき”は

できて当たり前で、こういった

学校行事などにおける、

「申請」「許可」が必要なこと、ものを、

率先してできるのが、

「社会に出て役立つ」勉強です。



試しに試してみて、その上で、

やっぱり準備なんか必要ないよ、

その場のノリで、なんでもできるよ

というのであれば、それはその人の

類稀なる能力だと思いますので、

止めはしません。



ですが、試しもせず、やりもせず、

そういった能力が自分にはあると

夢見ているだけで、できもせずに、

学生時代を過ごしてしまうと、

後々、大変苦労することになります。



苦労するだけなら、まだしも、

そういった苦労するチャンスすら

与えてもらえないかもしれません。



学校生活、勉強で言えば、

定期テスト、受験テスト、

そしてその先の、進級・進学、

合格がそれにあたります。



文化祭では、それを感じることができる、

社会の仕組みを感じることができる、

社会に出て役立つ勉強ができる

チャンスがあります。



ぜひ、楽しみながらも、そういったことに

気付けるようにしてみて下さい。