記憶の“継続期間”と時間帯の習慣化


“なんとなく勉強しなきゃいけないと

思ってはいるけど、なかなか(勉強に)

踏み切れない”という方向けに

書かせて頂きます。



学校で、クラスで、友達で頭がいい、

普段勉強してないように見えるのに、

テストで点数をとる方、共通しているのが、

記憶の“継続”がうまい方だと私は思います。



一度覚えれば、二度と忘れないという、

いわゆる天才を除き、ほとんどの方が、

“覚えたこと”を“継続して使う”から、

“物事”を記憶する、覚えるのが、一般的です。



この継続期間をどのくらいに

とればいいのかは、

個人差があると思いますが、

例えば、昨日の夜何を食べたか、

何時に食べたか、誰と食べたかという

記憶を辿ってみて下さい。


昨日の夜が覚えられていたら、

一昨日の夜は?、その前の日の夜は?・・・

と続けていって、すぐに思い出せない日が

出てきたら、それがあなたの継続期間だと

してみて下さい。



もちろん、こんなことが、本当に

個人個人の記憶の指標になると思いません、

別に昨日の晩ご飯でなくとも、昨日の朝食、

昨日のTV番組、昨日したゲームの内容、

なんでも構いません。



自分で“これなら”結構前のことでも

記憶しているということを

指標にして下さい。



それともう一つ、●時~●時の間に、

“何をやったか”という記憶も

辿ってみて下さい。



これは●時~●時と区切った時間帯で、

“どの時間帯”のことはどのくらい前まで

覚えているかがわかるものとなります。



学校帰りの4時~6時でも構いません。



そうするとわかると思うのですが、

“毎日何気なくしていること”は

なかなか記憶していないのに、

“毎日あるいは毎週の決まった時間帯のこと”は

意外に記憶していることに気付くと思います。



例えば部活動であれば、

毎週●曜日の●時~●時は部活動をしていて、

今週は何々をやった、“その前”の週は

何々をやった、“その前の前の”週は・・・と

覚えていると思います。



これは時間帯の習慣化と

継続されたことだからこそ、

記憶できたのだと私は思います。



勉強においても、これがあてはまると思います。



例えば、問題が出されても、この問題は、

いついつのどの時間に・・・、

とまで思い出さなくとも、「過去」に

見たことがある、やったことがあると

思い出せる、覚えている方は、

普段の授業を、時間帯での習慣化、

継続されたこととして認識している

からだと思います。



この能力といいますか、

時間帯の習慣化ができているかどうか、

記憶の“継続”がうまいかどうかの判断できる

簡単な方法があります。



それは学校の時間割です。



塾の講師の方で、時折、何気なしに、

前日の時間割、今日の時間割、

明日の時間割を聞く方おりました。



なぜ、そんなことを聞くのかと聞いたら、

それは上記のような時間帯の習慣化が

できているかどうか、記憶の“継続”が

うまいかどうかを判断するためのものでした。



講師の方は以下のように見ていたようですが、

昨日・今日の時間割が言える

→昨日・今日やったことを

 覚えている・思い出せる、

明日の時間割が言える

→明日やることに対して

 準備ができている。



実際に成績上位の方、テストで点数を

稼ぐ方のほとんどが、質問に対して、

即座にそらで言えます。



誰でもそんなことできるだろうと思える

非常に簡単なことですが、

これが意外や意外、できません。



毎日、毎週のことですが、前日に

教科書を鞄に入れる時しか見ない方、

教科書を学校に置きっ放しにしている方は、

できない方が多いです。



これは意識して記憶するように

しない限りできないからです。



時間割を意識して記憶しない

=当然授業中の内容を記憶しない、

とここまで短絡的に結論付けする

つもりはありませんが、

少なくとも時間割を覚えないということは、

授業にあまり興味がないということが

にじみ出ているように思えます。



少し長くなりましたが、

時間帯の習慣化、記憶の“継続”に関しては

勉強に限らず、生活においても、

社会に出ても、会社に入っても

必ず使える、使うことになりますので、

学生時代から鍛えておくことを

オススメします。



そこで、冒頭にお話した

“なんとなく勉強しなきゃいけないと

思ってはいるけど、なかなか(勉強に)

踏み切れない”方は、この休み、

時間帯を決めて、記憶を継続させてみましょう。



単純なところで言えば、一日漢字10個、

英単語10個、それを次の日確認、

そしてさらに+10個づつと

増やしていってみるなど、

自分の記憶がどれくらいのものかを

図るのにもちょうどいい機会だと思います。



ぜひ、やってみて下さい。