覚えていないことを覚える前に、覚えていることを何度も確認する


暗記の苦手な方の多くが、

自分の頭の記憶の“容量”が少ないと

一見科学的な非科学を言ってきます。



もしかしたら、各個人個人での

人の脳の容積によって、本当に、

記憶できる容量などが決まっている

かもしれませんが、仮にそうだとしても、

学校のテストに対応するためには、

そのデメリット(記憶できる容量の少なさ)に

対応しなければなりません。



そこでというわけではないのですが、

暗記の苦手な方の多くの特徴として、

時間が限られているテスト前などに、

覚えていないことを覚えようとして、

点数を下げてしまっていることを

指摘させて頂きます。



上記の前提、記憶の容量が少ないというのなら、

なおさら、テスト前という時間のない状況において、

“覚えていないこと”を覚えようとするのは、

今まで“覚えたこと”を忘れる可能性が高くなります。



覚えられる容量が決まっているというのであれば、

優先順位的に「絶対に忘れてはいけないこと」を

何度でも確認することが大事になってきます。



テストでいう「絶対に忘れてはいけないこと」とは

何でしょうか?



ほぼ100%テストに出る、いわゆる点取り問題だと、

私は思います。



その点取り問題をまず完璧に覚えること、

そしてテスト前に完璧に“覚えているか”を

確認することが、テスト前・直前の勉強として、

第一の勉強となってきます。



テスト前に焦って、新しいこと新しいことと

覚えようとしても、なかなか覚えられない、

それどころか、今まで覚えてきたことも

少しずつ忘れていってしまう。



こんなことになるくらいなら、いっそのこと、

新しく覚えることは、テスト直前、

それもテストを受ける10分前の

休憩時間だけにしておき、

普段のテスト前の勉強は、

覚えている・覚えたことの確認の勉強に

明け暮れたほうが、テストの点数は上がります。



こんなの忘れるほうがおかしいと思えることでも、

意外とテストの緊張感でど忘れするものです。



多くの方は、その忘れるほうがおかしいということを、

“うっかり”それも、“テストの時”に忘れてしまうものです。



それを防ぐのが第一となります。



テスト前・直前で焦り始めた方は、

ぜひ初心に振り返って、まずは“覚えたこと”を

きちんと“覚えているか”の確認、

細かい部分で言えば、漢字は合っているか?

ニュアンスは合っているか?

一字一句、先生が書いた、教科書・ノート、

参考書に書いてあったとおりか?

質問の内容は?

どういう風に問われる問題で、

どう答えるのか?



その確認をしてから、さらに覚えるべきことを

増やしていきましょう。



“テスト前”だからといって、“テスト直前”だからといって、

スーパーマンや超能力者になれる人はおりません。



いきなり、超集中、やる気全開、何かの能力覚醒、

などといったことはまずありえません。



自分が覚えた、覚えている範囲で、その確認をすることで、

できる問題を確実にできる、難しい問題は

もしかしたらできるかもしれない、

こういう状況にテスト前・直前に

持っていけるようにして下さい。



もう一度言いますが、漫画やドラマのように、

切迫した状況で、自分の真の能力、実力が発揮される

というような夢物語を描かずに、自分の覚えたこと、

覚えている範囲のことを、必死に確認して、

それをテスト中に忘れないようにして下さい。