文武両道、共倒れ?


毎年、10月、11月をもって、部活動の大会も

『結果』が出てくることでしょう。



そして、その結果が、

『文武両道』の、本当の

『結果』となると思います。



一学期、そして

二学期中間テストまでは、

文、つまり学業が先行して、

うるさい『結果』を、

具体的な『数字』で

示してきたと思います。



自分なりに、自分的に、

頑張っている、努力しているのに、

その途中途中で、いちいち

審査・評価して、うざいと、

ムカついたことでしょう。



さて、そうした文の

うるさい審査・評価に

反抗するかのように、

『頑張った』もの・ことの、

『結果』がそろそろ出てくる

ことでしょう。



多くの進路、選択肢を

与えてくれる『文』を

犠牲にしてまで、頑張った、

努力したもの・ことでしょうから、

『それなり』の結果が出てくるとは

思います。



その『結果』が、『文』で得られる

進路、選択肢を、凌駕するものであれば、

ある意味『文武両道』を示された、

示したといえると思います。



まさに、

『学校の勉強だけが人生じゃない』

『学校で習うこと以上のことを学んだ』と、

“成功者”としての言葉を声高に言うことが

出来ることでしょう。



しかし、結果が伴っていなければ、

どうでしょうか。



『文』も『武』も、中途半端どころか、

共倒れとなって、どちらからも

進路、選択肢を得られなくなって、

残された道は、進級・進学できるか

どうかのいばらの道、それも、

『文』における、残り2回の機会、

いえ、私立校・中高一貫校の場合、

実質、残り1回、二学期期末テストにおいて、

ほぼその合否が決定します。



ひどい書き方をしているとは思いますが、

昨今、そこまでのことを考えず、

そこまでの状況・状態になっている方が、

学力格差の下位に位置しているために、

そういった方が、『救いようがない』までに

落ちこぼれてしまっているように思います。



私立校・中高一貫校の場合、

学び直しが出来づらい、さらには、

たんたんと記録されていく『結果』は、

修正出来ない、覆せない、そうして

抜け落としていく基礎学力、知識は、

小学生レベルにまで、落ち込み、

もう通っている学校・先生では、

そして塾や家庭教師などでも、

『救いようがない』となります。



正確には、残り少なくなった

『機会』と『時間』内において、

学校・先生が決める学力の、

進級・進学の基準に、

『間に合わせる』ことが出来ない、

さらには、基礎学力の先の

受験勉強にも、“現役”では、

間に合わせられないと

なっています。



数年前、低い偏差値から

逆転合格となった話が

大々的にベストセラーになりましたが、

その話では、合格に間に合うだけの

『時間』があったということが

前提になっています。



もちろん、勉強の仕方、学び方などの

テクニックなどもあったかと思いますが、

それは数多ある方法論において、

たまたまその方に合った勉強の仕方、

学び方だっただけで、それが『時間内』で

行えたという奇跡が結びついたものと

なります。



記録されていく結果で

高校・大学へ進級・進学が決まる

私立校・中高一貫校において、

この二学期、それも三年次の

二学期になって、期末テスト前と

なってからそういった

『勉強の仕方、学び方』を

“探し”“試し”、残り時間で、

効率良く、抜け落とした

基礎学力を取り戻し、さらには、

受験で合格するまでの学力を

身につけるというのは、

不可能といっても

過言ではないでしょう。



というよりも、それで、その程度で、

何とかなってしまう程度であれば、

学校教育など、先生の授業など、

定期テストや成績など、

意味ないものでしょう。



やるだけ時間の無駄ですし、

たった一・二ヵ月で、

その間を集中するだけで、

希望の高校・大学に合格するなら、

3年間もかけて、勉強するなど

馬鹿馬鹿しいことでしょう。



しかし、学力格差の下位に

位置している文武両道を

目指している方の多くは、

それを盲信しているかのように、

この期に及んで何とかなると、

考えられるために、

『救いようがない』と

なってしまいます。



こういった文武両道の共倒れを

防ぐためにも、『文』で与えられた

機会(テスト、成績)を十分吟味し、

両道が難しいようであれば、

『どちらか』を切るくらいの

覚悟を持たないと、上記した流れで

落ちこぼれていくことを防ぐことは

難しいでしょう。



受験無く進級・進学できる

私立校・中高一貫校の場合、

早い進度で授業は進み、

出される宿題(演習)も、

上位校受験に対応するもの

となっております。



その量、質は、当然、普通の、

一般の学校とは2倍、いえ、

3倍4倍となっています。



これからはそれがさらに

増えていくことを考えると、

文武両道共倒れとなっていく方も

増えていくことが予想されます。



せっかく受験入学した、あるいは

内部進学した私立校・中高一貫校で、

そうなっていくのが良いかどうか、

何よりも、よく書いていることですが、

貴方“だけ”がそういう状況・状態になっても、

周りの友人知人たちの多くは、

『普通』に高校・大学に

進級・進学していくことになります。



その友人知人たちの姿、進路を見ながら、

自分だけが別の道、別の進路となっていくので、

本当に良いのかどうか、よく考えてみることを

オススメします。