受験について考えてみる


中高一貫校生は受験が関係ないと思って、

考えもしないかもしれませんが、

2月は、多くの受験生が

プレッシャーと不安と戦いながら、

勉強しています。



一方で受験休みの

中高一貫校生にとっては、

楽しい限りの期間かもしれません。



関係ない、関係ないからといって

考えもしない中高一貫校生にとっては、

なんでそんなに必死に勉強するの?

別にそこまで必死にならなくとも・・・と

思うかもしれません。



しかしながら、

“自分には関係のないこと”として、

片付けないで下さい。



そして、もし可能であれば

受験生をよく見ておいて下さい。



中学3年生なら進学が出来なかった

友達が今まさにそうでしょう。



兄弟が受験生の方は、そのご兄弟が、

塾や習い事で先輩が友達が

そうかもしれません。



傍から見ても“頑張っている”と

見えるでしょう。



それが、一回のテストに全勢力をかける、

自分の能力を最大限に引き出そうとする姿です。



普段のテストとは異なり、

受験は一回のみ、そこに授業点や、

自分自身の性格、先生との相性など

関係ありません。

(3年間の成績はある程度関係してきます)



こんな問題出ないよ、

ここまでやる必要ないだろう、

この問題が出たらあきらめる、

なんて甘い考えを持って、

受験に臨む人はいません。



それこそ、一点刻みで、

より多くの点数を取ろうと、

考えています。



受験を経験しない

中高一貫校生にとっては、

そんなのバカバカしいと

思うかもしれませんが、

本来、テストを受ける姿勢としては、

この受験の姿勢が正しいと私は思います。



勉強しないでテストを受けることが

“本当の実力”だ! と言う方もおりますが、

これはふざけすぎています。



与えられていた時間の中で、

効率よく、勉強し、その勉強した能力、

記憶した能力を発揮することが、

テストにおいての“本当の実力”です。



もし仮に、勉強しないで

テストを受けるのが

自分の“本当の実力”だと

思っているのであれば、

各学校で受験の過去問が

出ていますので、自分の

知っている学校、この学校なら、

勉強しないでも“自分の実力”でも

合格するだろうと思う学校の

入試問題を、時間を図って

やってみて下さい。



おそらく散々な結果になると思います。



そして勉強しない時の自分を

よく知ることができると思います。



それくらい、受験には

受験の勉強が必要となってきます。



中高一貫校生の中には、

進学できなかったら、

どこどこの学校を受験しよう、

まぁこの学校程度なら、

簡単に受かるだろうなんて、

タカをくくると思います。



そんな簡単に運ぶほど、

世の中は甘くありませんよ。



どんな学校の、どんな入試問題だろうと、

勉強もせずに、簡単に受かるなんて

考える方が受かる入試問題はありません。



中高一貫校生には、受験がないからこそ、

この受験の怖さを、不安を、プレッシャーを

一度知っておいてもらいたいです。



もし自分が受験することになったら、

もし自分が受験勉強をするとしたら、

どうなるか、どうするか、どうすると思うか。



今時期であれば、少しは実感がわくと

思いますので、ぜひ考えてみて下さい。