二学期は、進級・進学を諦めた人に引きずられないようにする


すでに進級・進学の合否が決まった方は

もちろんのことですが、ここにきて、

『もう、ダメだ』『進級・進学できそうにない』と、

進級・進学を諦めた人に引きずられて、

自分も一緒になって、“そう”考えることの

ないようにして下さい。



中には、ポーズやフリで、“そう”言っている人も

いるでしょうし、それがもう『口癖』のように

なっている人もいるでしょう。



その方々の、口車とまでは言いませんが、

話をうのみにして、自分もそう考えて、

そう思ってるから、その方同様、

勉強なんてしなくていいや、

宿題なんて出さなくていいや、

今回のテストは捨てればいいやとは、

絶対にならないで下さい。



情報化が進んだ昨今、

ネットやSNSなどを通じて、

友人・知人の関係が、

家族や親子よりも強く親密になり、

過剰なまでの同調効果を

生んでいるようにも思えます。



学生時代は、クラスメートの

友人・知人程度で済むでしょうが、

卒業してからは、様々な方へと、

依存を繰り返していくことに

なっていくと思われます。



これは、時代、世代を問わず、

親子・家族関係が

うまくいっていない時期には、

必ずあることなのかもしれませんが、

昨今の情報端末の普及率を考えると、

早め早めにこのことを、親御さんも含めて、

よく考えておかないと、後々に大きな

事件・事故を生むと懸念されます。



通っている学校で進級・進学出来ない

“程度”の問題であれば、

大したことではないでしょうが、

それが発展していき、

何を決めるにも、何をするにも、

大事なこと、特に自分の進路、

人生に関することを、

自分では決められないように

なってしまうことになります。



いやいや、部活動や趣味、遊びなどで、

自己主張や他人との意思疎通を学び、

適度な距離感のコミュニケーションの

取り方も出来ているので、問題無いと

思われている方は、失礼ながら、

親御さん、ご家庭の方にも多いと思います。



確かに昨今、そういった

『自分が興味を持った』

『好きになった』ことに対して、

出来ている、やれるという方は

増えてきているように思えますが、

その反面、自分の未来、将来にとっての

『大事』なこと、進路や人生などに関して、

あまり深く考えないで、結論を出す人や

行動を起こしてしまう人が

増えているように思えます。



受験無く進級・進学出来る

私立校・中高一貫校生は、

元々、そういった傾向が強く、

“皆”が進級・進学していくから、

“自分”も進級・進学したい、

出来たらいいと安易に進路先、

人生を、決めがちになることが多いです。



昨今では、皆が、あるいは

親御さん、ご家庭の方が、

高校・大学に『進級・進学』

する・しろと言うから、

自分も“そう”言うように

しているという言動、態度、姿勢が

にじみ出てしまっている方が

多いように思えます。



ですから、塾などでの面談の際に、

本当に進級・進学したいですかと聞くと、

即答できず、歯切れも悪く、

(出来れば)したい『程度』に

答える方が多いです。



皮肉なことではありますが、

そうした傾向にあるお子さんの

親御さん、ご家庭の方ほど、息巻いて、

進級・進学させたい、いや、

するのが当然でしょうと言われるか、

あるいは、言い方が悪いですが、

タカをくくっているのか、

余裕を見せているのか、気取って、

まぁ、本人がそう言っているのであれば、

親としては尊重したいと思いますと

言われることが多いです。



結果から言うと、どちらのタイプも

進級・進学がスムーズにいかないことは

もちろんのこと、そのまま進級・進学

できないとなることが多いです。



というよりも、その後の進路も含めると、

まずうまくいっている方はいないです。



一部、親御さんの経営している会社等に

入社することが決定している方にとっては、

そもそも学校での教育はもちろんのこと、

学歴など大して関係なく、あればあったで、

それも上位であれば、尚良い“程度”のこと

なのでしょうから、関係無い話なのかもしれません。



ですが、それ以外の方の多くは、

いざ進級・進学出来ないことが

現実味を増してくると、

『納得』される方はほとんどいません。



これは、失礼ながら、親御さん、

ご家庭の方のほうが、

その思いが強く出ます。



昨今は、お子さんの意思を尊重する

後者のタイプの親御さん、ご家庭の方が

多いですが、同時に、そういった、

進級・進学出来ない状況、状態にまで

陥っても、さらには、進級・進学

出来ないことが決定してからも、

その考えを突き通せる方が

少ないように思えます。



そうなると、自分の未来、将来にとっての

『大事』なこと、進路や人生などに関して、

自分に任されているのか、それとも関与されて、

その『意見・意思』に従わなければいけないのか、

自分では考えられなくなっていくと思います。



では、強制的にでも、前者のタイプの親御さん、

ご家庭の方のようにすれば良いのかとなりますと、

これもまた難しいですが、結果としては、

半々となっているのが現状だと思います。



半々というのは、仮にそれで

進級・進学出来たとしても、

後々に恨まれるか、感謝されるか

ということで、進級・進学出来たか

どうかの話ではありません。



上記したように、“そう”なってから、

その状況、状態になってからで、

進級・進学がスムーズにいくように

なることは、ほぼないということです。



ただ、強制されてでも、やったことの経験が、

自分の進路、人生を考えるきっかけとなり、

結果進級・進学が出来た、そしてその後、

それが良かったのかどうかを、お子さん自身が

考えるようになれたということです。



どちらが良いかの話をするつもりはありませんが、

私立校・中高一貫校で、進級・進学していく、

したいというのであれば、このことは、

親御さん、ご家庭の方も、よく考えた上で、

『覚悟』を決めないと、『記録』されていく

『結果』に対してはもちろんのこと、

自分の、お子さんの、今後の進路、

人生に対しても、遺恨が残ることに

なると思います。



情報化・記録化が進む社会、世界だからこそ、

出てきた新たな問題になるかもしれませんが、

よく考えておくことをオススメします。