スマホが無いと生きていけない?


昨今の子供たちのみならず、

大人達を見ていても、

テスト中の大事な時期、

仕事の大事な時期にも

スマホを手放せず、無ければ

生きていけないという

言動、姿勢、態度を

示される方が多いです。



大人からすると、スマホが無ければ、

仕事、生活が出来ないので、

本当に『無いと生きていない』と

いわれる方もいることでしょう。



そんな大人、親御さん、

ご家庭の方の姿、言動を見ていれば、

当然ながら、子供たちは、

『(スマホが)無いと

 生きていけないもの』

なのだと学んでいくと思います。



こうなると、道具というより、

人間が生きていくために

必要な生命器官、臓器の一部かの

ようになっているのが、

懸念されます。



依存というよりも、もう生命活動に

必要な肉体の一部であり、それが無ければ、

何も考えられない、何も出来ない

というものになっているように思えます。



社会全体でこうした動きに、

対応するのか、それとも修正するのか、

わかりませんが、教育現場において、

スマホが勉強に使われるようになるには、

まだまだ当分先の話だと思います。



個人的には、もうここまで、

スマホが当たり前となったのだから、

“それ”に対応した授業、テストを用意して、

スマホを使いこなせることが、

頭を使いこなせることとして、

暗記や単純計算など、わざわざ頭で考えて、

手で書くのではなく、スマホをどこまで

複雑に使え、それでいて単純な手順で、

答えを導き出せるかという能力を問うように

すれば良いのではと極論を考えることが

あります。



テスト中に不謹慎かもしれませんが、

単純な暗記問題などは、もう

『スマホで、どこまで早く

 正確に調べられるか』の能力を

問うようにすれば、“覚える”必要は

無くなって、効率的になると

思いますがいかがでしょう。



もちろん、頭で覚えていれば、

もっとも早く正確に答えられる

ものだと“信じて”おりますが、

昨今の子供たち、大人たちが、

スマホをちょこちょこと操作して、

『答え』を出す、見つけるのを

見ていると、単純に『覚える』ことに

あまり意味が無いように思えてきます。



覚えている、その上で、

独自の解釈や考えを付け加え、

さらに考察しということをするのは、

もう、学者にでもなる人、専門的な、

特殊な技能を必要とする仕事においてしか、

いらない能力になってしまうのでは

ないでしょうか。



そうではない、考える力は必要だと、

教育機関、関係者は声高に言われると

思いますが、その“能力”が必要ないと

拒否するかのように、スマホに

依存している方を見ていると、

そして、それが圧倒的“多数派”が

そうなっていくとなると、

既存の教育とでの差異は

広がっていく一方になると思います。



ICT活用の教育も、

根底にある方針や考えが、

揺らいできているように思えます。



テスト前、テスト中に

問題提起することでは

ないかもしれませんが、

スマホが無いと生きていけない

という生活、習慣を続けてきての結果、

それを『取り上げられて』の

テスト、審査を受けて、

評価されることに、今の子供たちは

『価値が無い』ものと考えているのでは

ないかと懸念しております。



と、同時に、今後、そういった

テスト、審査が無くなり、

スマホが無くなった時の

『自分の価値』に気付けない

子供たちが増えた時の、

子供たち、大人達の価値観が

どう変わるのか、予想が出来ない

社会、未来に不安を覚えます。



スマホが無いと生きていけないという

生活、習慣を続けている方は、もう一度、

自分の人生、未来、将来を、よく考えて

みることをオススメします。