ブラック・ショーマン
ブラック・ショーマン
ブラック・ショーマン
原作は読んでからだいぶたつので内容忘れていたけど、見ているうちに思い出した。真世役有村架純さんは見るの初めてかな。内気なのは原作通りだけど、読んでいて感じたもどかしさのようなものはこちらではさほどなく、ちょうどいい感じで。それに比べ福山雅治氏の武史は老けたと言うか何と言うかちょっと無理してる感じ。いや、無理しているのは見ている我々の方か。福山氏なんだからステキと思わなくちゃならない、老けたなんて思っちゃいけない。若い湯川のイメージが焼きついちゃっているのがいけないんだよな。真世は健太(伊藤淳史氏)との結婚を控えている。そんな時元教師の父親英一(仲村トオル氏)が殺され、故郷へ。外国人観光客どころか日本人観光客すら訪れないさびれた町は、「幻脳ラビリンス」というコミックで町おこしを計画中。リーダーとなって動いているのが不動産関係の柏木、「幻脳」の作者釘宮、広告代理店の九重。他に酒屋の原口、夫とうまくいかず戻ってきている桃子、銀行員の牧村、IT関係の杉下。皆真世の同級生で、英一の教え子でもある。学年は違うが、捜査している柿谷もそうだし、桃子の夫もそう。そんな閉じられた町から飛び出し、アメリカへ渡ってマジシャンとして成功したのが英一の弟武史。なぜか日本へ戻り、今は東京で客の入らないバーをやっている。彼は人をおちょくるような態度を取り、マジックで人の目をくらませる。また、真世にたかろうとするなどたぶん金には困ってる。ずうずうしいオジサンにしか見えん。演じているのが福山氏なのだからもっとステキでカッコよく思えるはずなのだが、どうもねえ。顎から首にかけてのたるみに目が行っちゃったりする。だから有村さんがうつるとその若さや美しさがピカピカ光って見える。有村さんだって30代なんだけど。それにしても英一は余計なことしたね。美談だからって公表すればいいってもんでもない。世の中は善人ばかりとは限らず、成功者の足を引っ張ろうとする輩は常にいる。犯人も犯人だ。後先考えない愚行で身を滅ぼす。犯行の解き明かしの部分で武史がくり広げる無意味なイリュージョンにはちっともワクワクしない。何でこんなめんどくさいことするんだ?と言うことで残念な出来の映画でした。健太の女性関係をはっきりさせず、真世との結婚がどうなるのか不明なまま終わるのもバツ。